第41話 ドラゴン討伐 4
街の外に行き、西の方にある山を目指した。
そこにドラゴンがいて、山を超えられないってことでドラゴン討伐はかなりの報酬が支払われることになっている。
今まで多くのプレイヤーが挑んだらしいが誰も討伐できていないことも原因だ。
だから今現在ドラゴンを討伐できるプレイヤー、グループはいないってことになる。
まあ、僕が討伐してしまうんですけど。
まったく、こんなステータス振りのやつに負けるガチプレイヤーってw。ほんとガチプレイヤーなのか疑問に思うわw。
もうまさに調子に乗っている。こんなやつには天罰がくだるんだろうな。
ただ、道のりが長い。なんでこんな高山に住みついているんだよ!ドラゴンなんだから、こんなに寒いと冬眠するんじゃないのかよ!
やっぱりゲームか。
そう言いながらも僕は瞬歩を使い、山を登って行った。
道なき道を進んでいると前から全速力で逃げてくる人をチラホラと見た。みんな自分のことでいっぱいみたいでこちらには気付かない。その方が楽でいいから、いいんだけど。
そしてようやくドラゴンが現れた。現れたのは住処ではなく、山の途中でだ。
やっぱり近くでドラゴンを見るとかなり迫力がある。いつでも戦えるようにしてると。
「汝、何故我の眠りの邪魔をする?」
「?!?!しゃ、しゃべったぁぁぁ!?」
僕は驚いた。まさかドラゴンがしゃべれるとは思ってもみなかったからだ。
「我は高位のドラゴン故、当たり前である」
「いやいや、そんな常識はないから!」
「ドラゴン内では当たり前である」
「いや、そんなこと知らないから!」
「そして何故汝は我の眠りの邪魔をする?」
「無視かよ!ただ、あんたのことを邪魔に思っているやつがいるからだよ」
「そうか、ならばここで死ね!」
そう言っていきなり襲いかかってきた。
でもどんな奇襲でも高速処理の前からでは無意味なのだ!それに不死だから関係ないし。
でもとりあえず、敵の攻撃はかわしておく。
ドラゴンは僕が攻撃をかわしたことに驚いていた。
「汝、我を攻撃をかわすとは」
そう言うとさっきとは比べものにならないくらい早くなって攻撃してきた。その攻撃も僕の高速処理の前ではまだまだ遅い。
その攻撃もかわすとますます驚いていた。
「汝、今までの人間とは違うな」
そう言ってきたので僕はこう答えた。
「そりゃ、そうだ。僕がこの世界で最強なんだからな!」
「最強と申すか。ならば我を倒してみろ!」
そして今度は攻撃をして来ないで攻撃されるのを待っているようだった。
だから僕は遠慮なくドラゴンに向かって突進をした。
そして僕はゆっくりに見える世界で信じられないものを見た。
それは、ドラゴンにぶつかった槍の先端がどんどんなくなっていく様子だった。
その時僕は思った。
こんな硬いやつに勝てるやつなんているのかと。
そして僕が調子に乗っていたことを後悔した。
まさか、こんな形で僕の無双が破られるとは思ってもみなかった。
僕はこの時、久しぶりに気絶した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます