第38話 ドラゴン討伐 1

僕はログインをすると、まずはクロエさんのところに向かった。時刻的には正午過ぎだ。


ギルド内はお昼にもかかわらず、人がそこまで多くはいなかった。でも受け付けには何人も並んでいる。


だから少し待つことになった。


でも思っていたよりも早く順番が回ってきた。


「零さん、ようやく来てくれましたね。それでは早くポーションを売ってください!」


最近クロエさんがなんかおかしくなってきていて不安なんだけど。


僕は言われた通りポーションを売った。


「今日は、そこまで多くは買い取れないので、100本でお願いしますね」


「わかりました」


昨日よりは少なかったけど30,000ゴールドで売れたからいいか。相場も昨日と同じだし。


僕はポーションを売ると独房の方に帰って行った。独房に行ったのはスキルの確認とステータスの確認だ。


独房に行き、中で自分のステータスを確認した。



Name 零 Level 18

ランク C

所持金 525,180

Job 調合師

HP 1

MP 286,600

攻撃 0

防御 0

魔攻 0

魔防 0

俊敏 180,000,000

スキル

・レア度1

鑑定、劣化ポーション作成、乾燥、

ポーション作成

・レア度2

瞬歩(Lv10)

MP回復速度上昇(Lv9)

アイテムボックス(Lv5)

槍術 (Lv1)new

・レア度3

MP上昇(超絶大)、物理系ステータス上昇(絶大)、魔法系ステータス上昇(絶大)、攻撃系ステータス上昇(絶大)、防御系ステータス上昇(絶大)、俊敏ステータス上昇(超絶大)、不死、空間魔法

ユニークスキル

複製魔法



というか、こうやって確認してみると意外と充実してるよな。でも攻撃とかがなんか浮いてる感じがする。


そんなことどうでもよくて、とりあえずは新しく覚えた槍術でも確認しますか。


・槍術Lv1 レア度2

槍を使う行動に補正がかかる。レベルが上がるとスキルを覚える。

スキルを使うことでレベルが上がる。

一定時間槍を持つことで取得可能。


うーん、微妙だなぁ。まあ、槍を持つことだけが目的だからいいんだけど。それにスキルなんて使ったところで意味なんてないし。


まあ、気にしない気にしない。どうせ最初から使えないスキルがあったんだから、使うことができるだけマシか。


そうだよな、僕って使えないスキルもあるんだよな。そう思うとやっぱり使えるだけマシだな。


こうやって自分を励まさないとやっていられない。


それと突進について考えないとな。毎回体が木っ端微塵になっちゃ困るからな。やっぱ盾でも買うかな。


まあ、試すだけでもしてみるか。


よし!今日は盾を買って、使ってみますか。


そのまま独房を出て、今度は武器店に向かった。


その道中、槍を買ったのに盾を買っても大丈夫かな?と思ったが、槍と盾を同時に持っている人も違うゲームで見たこともあるし大丈夫だろう。


そんなことで前にも来たあの武器店に来た。相変わらずカンカン鳴っていた。


前回のこともあるから、それを学んで今回もその通りにやりたいと思う。


「すいません」


カンカン。


しーん。


「どうしまし——ってまたあなたですか。今回は何ですか?はっ!まさか返品ですか?!そ、そんなこと認めてませんから!」


「違います。今日は盾を買いに来たんですよ」


「あ、そうだったんですね。でもなんで盾が欲しいんですか?もしかして両方同時に装備しようとしてます?」


うーん、使い方は違うけど、表面上はそういうことにしようと思っていたから、まあいいか。


「はい、そのつもりでしたが」


「そうですか、それなら止めておいた方がいいですよ」


「え?そうなんですか?」


「ええ、多分持てないと思うので」


「そうですか」


「それではありがとうござい——」


「いやいや、まだ買ってませんから!」


「え?それでも盾買うんですか?」


「そうですよ」


「同時に持てないのに?」


「それなら同時には使いませんよ」


「うーん、まあ、いいのか。それでどんなのが欲しいんだ?」


「全身を覆えるくらいの大きい盾が欲しいです」


「そうですか。それなら盾術は持ってますか?」


「やっぱり必要なんですか」


「ええ、前に持たせた槍と同じくらいの重さになるので、お客さんの場合必要になると思いますよ」


「はあ、そうですか、それなら覚えてきます」


「ええ、頑張ってください。あ、お客さんの持てそうな盾を貸しますので」


「ありがとうございます」



それから僕は盾術を覚えるため、街の外にに行き、ゲーム内で約2日かけて盾術を覚えた。


盾術はこんなスキルだった。


・盾術Lv1 レア度2

盾を使う行動に補正がかかる。レベルが上がるとスキルを覚える。

スキルを使うことでレベルが上がる。

一定時間盾を持つことで取得可能。


その後また武器店に行き、10,000ゴールドで大盾を買った。


その日2回目のログインはそれで終わった。


ただ、ポーションの複製は欠かさずMPが尽きるまでやったけど。







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