第29話 スキル習得 2
明日から、学校が再開するのでもう長くはすることができない。
だから、今日の内に槍術を覚えておきたい。そのためゲーム内の日付が変わる20時くらいにログインして、すぐに街の外に行き、槍術を覚えるため、いろいろ試さないといけない。
もう、深夜だろうと気にしてはいられない。今日の内に覚えておかないと、もう来週までまとまった時間がとれないからな。
そんなことで、ゲーム内で深夜の時間帯にログインをした。でも深夜だとモンスターも多くなるだろうから、そこは気をつけないといけない。
今度は特に何も気にしないで、街の外に出た。夜だからそこまで人もいるわけじゃないし。
さっきと同様に森の近くまで行った。でも今度は森の中には入らなかった。深夜の森の中なんてどれだけ危ないことか。まあ、不死だから気にしなくてもいいんだろうけど。でも前みたいにゴブリンなどに誘拐される恐れがあるから、気をつけているだけだ。
僕は、さっきと同じように槍を持つと、振り回そうとするがやはり重すぎて地面に落ちてしまう。
それでも諦めるわけにいかないので、いろんな風に工夫してるが、結局地面に落としてしまう。
でも最初に比べれば、少しだけ軽くなったように感じた。気のせいだろうけど、もうそう思わないとやっていけない。
そして日が昇り始めたころ。
【ピコーン】
「?!」
いきなりのことに槍を落としてしまった。それで次の言葉に僕は驚いた。
【槍術を覚えました】
「え?まじ?終わったの?」
僕は何度もそれを確認した。もしかしたら間違っているかもしれないから。何度も確認にして、本当のことだと僕は理解した。
「い、よっしゃあぁぁぁ!ようやく終わったぁぁぁ!」
ある程度、落ち着いたところで僕は、地面に落とした槍を持ち上げてみた。
「あれ?こんなに軽かったっけ?」
そう思うほど軽く感じた。しかも振り回すこともできた。
「まじか!?ここまで軽くなるのかよ!……そういえば、モンスターに襲われなかったけど、なんでだ?」
普通なら、襲われてもおかしくないのに。でもそんなこともうどうでもよかった。それに早く槍を使って戦ってみたかった。
でもこの槍は借り物だからこれを使って壊したらいやだから、これは使えないな。
それなら、やっぱり武器店に行って武器を買わないとな。でもこんな時間だし、どうしよう?
ゲーム内だとまだ朝が早くて、店がやっているかも微妙なだし。リアルだとだいたい22時くらいの時間だから、ログアウトするにはちょっと早い。でも明日から学校だから、早く寝ておきたいし。うーん。
まあ、とりあえず行ってみてやっていたら買って、やってなかったらログアウトしますか。
前の武器店に行ってみると案の定閉まっていた。だから、僕は仕方なくログアウトをした。
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