第28話 スキル習得 1
武器店を出た後、僕は独房に戻りログアウトをした。独房はまだ空きがあるみたいで余裕で入ることができた。
それと今日、4月4日はまだ春休みで学校は休みだから、朝からやっている。ちなみ明日から学校が始まる。課題は終わらせてあるから、存分にゲームができるってわけだ。あ、もしかして誠まだ課題が終わってないから来れない?ざまあみろ!
それでまた午後になったらログインをして槍術を手に入れないとな。
午後になり、ログインをした。時間はだいたい6時くらいだ。
まずは、クロエさんには会わないように外に向かう。そうしないとなんか言われそうだからな。でも、後でバレてもなんか言われそうだけどね。
街の中はまだ朝も早い時間なので、そこまで人はいなかった。少なければ目撃者も減り、動きやすくなるからいいけどね。
街の外に出て、辺りに人がいなくなったところでテレポートをして、森の近くまで行く。なぜ森の近くなのは、直接森に入るのは危険かなって思ったからだ。
森の近くにテレポートをして、森の中に入って行く。そして、少し開けた場所を見つけ、そこでやることにした。
やるって言っても、何をすればいいいいんだろう?とりあえずは槍を出さないことには始まらないけど。
う、やっぱり木の槍なのに持つだけでも結構厳しいな。それにそんな無計画に持ったのはいいけど、この後どうするんだろう?
振ろうにも重すぎてまともに振れないし、かと言って持っているだけではダメな気がするし。持ったまま突進したら大惨事になりそうで怖いし。ほんとどうしたものかな。
でも何もしないのはつまらないし。やっぱり振るしかないのかな?あーあ、盾にしとけばよかった。でも、盾もスキルがある、とかで持てないかもしれないけど。まあ、槍よりは軽いだろうから持てるとは思うけど。
それで槍を振ってみたけどやはり重すぎてまともに突くことすらできなかった。というか、持っている状態から動かすことができなかった。動かそうとすると地面に落としてしまうのだ。
だから壊しそうで気が気でないのだ。金銭的には全然痛くはないけど、それでも心配なのだ。
それからいろんな工夫をして、ようやく少しなら突くことができた。ただ実戦では使い物にならないけど。
結局その日は槍術のスキルを覚えることはできなかった。
そして帰るときも細心の注意を払ってクロエさんに見つからないように独房まで帰ってきた。
独房まで来て安堵すると、ふと思い出したことがあった。
「そう言えば、今日は森の中でもモンスターに遭わなかったな。遭わない方がいいんだけど」
そのことがちょっと気になったけど、ログアウトしたら、そんなことは忘れていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます