第26話 武器購入 1

始まってすぐの土日はほとんど人の流れがなくならなかったので、ずっと引きこもって複製をしていた。そして早朝にギルドの方に行き、ポーションを売っていた。


ポーションは、すでに1000本ずつ売っていた。それだけ売ってもまだ足りないような状況らしいけど。


そのおかげで懐ろがウッハウッハなんですよ。


それとMP回復速度上昇のレベルも上がって、今のステータスはこんな感じになった。



Name 零 Level 14

ランク D

所持金 195,180

Job 調合師

HP 1

MP 173,200

攻撃 0

防御 0

魔攻 0

魔防 0

俊敏 140,000,000

スキル

・レア度1

鑑定、劣化ポーション作成、乾燥、

ポーション作成

・レア度2

瞬歩(Lv10)

MP回復速度上昇(Lv7→9)new

アイテムボックス(Lv4→5)new

・レア度3

MP上昇(超絶大)、物理系ステータス上昇(絶大)、魔法系ステータス上昇(絶大)、攻撃系ステータス上昇(絶大)、防御系ステータス上昇(絶大)、俊敏ステータス上昇(超絶大)、不死、空間魔法

ユニークスキル

複製魔法



それとポーションは1000本ずつ売っても結構な数余っているんだけどね。


それで今日は月曜日だ。土日も終わり、もう今日は昼間の時間でも声はそこまで聞こえないし、独房の方にも空きが出てきた。だから、ようやく動き出すことができる。


今日は、このゲーム始めて初めて武器というものを買いに行く。


まあ、そんなわけで、ギルドを出て街を散策しながら、武器店を探し始めた。クロエさんに武器店の場所を聞かないのは単にいろいろ言われるのが嫌だからだ。


ただこうして街を見てまわるのも悪くないな。それにいろんな店を見てまわるだけでもいろんな発見があるし、楽しい。まあ、人が多いから、ゆっくりはしてられないけど。


そして数十分街を歩き、ようやく人の少ない、というか、人のいない店を見つけることができた。


やっているかはわからないけど、武器店って書いてあるし大丈夫だろう。


店の中に入って行ったが、誰もいなかった。でも中からは、カンカンと音がするのでいるとは思うから、声をかけてみた。


「すいません」


カンカン。


聞こえてないみたいだから、少し大きな声で言ってみた。


「すいません!」


カンカン。


やっぱり、返事はなかった。なのでさっきよりも大きな声で言った。


「すいません!!」


カンカン。


それでも、やっぱり返事はなかった。さすがにイラっときたので近所のことなどお構いなしに声を張り上げた。


「すいませ──」


「そんな大きな声を出さなくて聞こえてるわ!近所迷惑になるからやめろ!」


そう言って出てきたのは、いかにもドワーフと言った感じのおっさんだった。それにようやく出て来たと思ったら、僕が悪いみたいに言われ、更にイラっときた。


「あんたがすぐ出てこないからだろ!もっと早く出て来てればこんなことにはなってないよ!」


「貴様には待つということができないのか!」


「あんたは返事ができないのか!返事さえしてれば、何度も言わなかったよ!」


「でも、音がするから、いることくらいわかっただろ」


なんかだんだんと声が小さくなっていってるけどそんなこと、今の僕にはわからなかった。


「聞こえてないかと思ったんだよ!」


「……すいませんでした」


なんか拍子抜けしてしまった。こんなにもあっさりと引くなんて。だから、自分が怒っているのがバカらしくなってしまった。


「いえ、こちらも熱くなり過ぎてしまったので気にしないでください」


「それはありがとうございます」


なんかここまであっさりと終わると変な感じがする。というか、身低すぎじゃないか?





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