第23話 正式スタート 3
ログアウトをすると確かに11時前だった。
ログアウトして、暇そうにゴロゴロしていたら、あることを思う出した。
「あ、そういえば、ユニークスキル見るの忘れたな」
人の多さにやられ、すっかり忘れていた。
まあ、またログインして確認すればいいか。それにログインしてもまともに行動できるかも怪しいし。
午後は独房で外に出る対策とユニークスキルの確認でもしますか。
昼も過ぎ、午後の2時になる少し前に僕はログインした。懸念していた誠の来訪もなくてよかった。これからあるかもしれないが、多分もう大丈夫だと思っている。
再びログインをすると先ほどに比べると独房の外から、声は聞こえてはこなかった。
そりゃあ、朝の6時前に騒ぐやつなんていないからな。
まあ、そんなんどうでもいいけど。それより、今はユニークスキルとどうこの独房を確保しておくか考えるほうが大事だ。
まずは簡単なユニークスキルの確認からだな。
Name 零 Level 14
ランク D
所持金 45180
Job 調合師
HP 1
MP 86,600
攻撃 0
防御 0
魔攻 0
魔防 0
俊敏 140,000,000
スキル
・レア度1
鑑定、劣化ポーション作成、乾燥、
ポーション作成
・レア度2
瞬歩(Lv10)
MP回復速度上昇(Lv7)
アイテムボックス(Lv4)
・レア度3
MP上昇(超絶大)、物理系ステータス上昇(絶大)、魔法系ステータス上昇(絶大)、攻撃系ステータス上昇(絶大)、防御系ステータス上昇(絶大)、俊敏ステータス上昇(超絶大)、不死、空間魔法
ユニークスキル
複製魔法
お?これは当たりじゃないか?まあ、どんなスキルでも変えられないから、ハズレはないと思うけど。これは当たりの部類だろ。
とりあえず、どんなものか見てみようか。
・複製魔法 ユニークスキル
質量に応じたMPを消費することでアイテムを複製することができる。ただしレア度1までのアイテムのみ。
おお!思っていたとおりのスキルだ。でもレア度1までか。でもこれってもしかして今の問題を解決できる?
今の問題は、薬草を外に採りに行けないことだ。
そこでこのスキルだ。薬草のレア度は1だ。
つまり、外に出なくても薬草を集められるってことだ!
よっしゃぁぁぁ!これでこの問題も解決したな。それにプレイヤーの出入りが落ち着けば外にも出られるし。それまでのつなぎの意味合いだったんだけど。まあ、いいか。
それよりさっそく、複製しますか!
そしてアイテムボックスを眺めて、僕は気付いてしまった。
「薬草ないやん」
そう、最終日にすべて渡してしまったのだ。そのことに今更気づいた。
はあ、結局違う策を考えないといけないのか。
まあ、複製してみたいから、アイテムボックスからちょうどいいものでも探しますか。やることもないしな。
と言ってもあるのは劣化ポーション……って薬草よりいいもんあるやん!なんでそのことに気づかなかった?
でもレア度が1じゃない可能性もあるからな。期待しない方がいいな。それになんでまとまっているのはあるのに、そうじゃないのもあるの?全部同じ名前なのに。
・劣化ポーション レア度1
ポーションより回復量が下がったもの。飲んだり、患部にかけたりして使用する。
HPを10だけ回復する。
よっしゃぁぁぁ!これで勝つる!でも他のも見て見ますか。何かいいものもあるかもしれないし。
劣化ポーションは回復量がいろいろあったので、回復量だけ載せておきます。
劣化ポーション
回復量一覧。
4、6、7、8、9、10。
これだけの種類があった。1番多かったのは回復量8のやつだった。
そしてひとつだけまったく違うものがあった。
・劣化ポーション レア度1
ポーションより回復量が下がったもの。飲んだり、患部にかけたりして使用する。
HPを0.1%だけ回復する。
ん?なんでこれだけパーセント表示なんだ?でもこれは便利だな。
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