第22話 正式スタート 2

改めてログインをすると見慣れた独房に出ることができた。


なんかこの空間にいると落ち着くようになってきてしまった。もう末期かな?


まあ、さっそくギルドの方に行ってみますか。


そして久しぶりにMatchless Onlineをスタートした。


独房にいると外が騒がしいことに気づいてギルドの方に向かった。するとギルドにはとんでもない数の人がいた。


何この人の量は?なんで動けるスペースがないの?って言うぐらいの人がギルドに集まっていた。


うん、こんな状態だったら、とりあえず薬草でも採りに行きますか。どうせ、クエストなんて後から決めているようなものだし。


でもいつ頃になればこの人たちが減るかな?


そんなことを思いながら、僕は街の外に向かうのだった。



街の外にも、かなりの人がいた。


本当どうするんだよ、これ。できるのことがないじゃないか。はあ、どうしようかな?


ハッ、もしかして独房もいっぱいになる?そしたら住めなくなる?それはやばい!


そして何も採らずに街の方に帰っていった。



街の方に帰ると相変わらず人が多かった。が、そんなことを気にしてる暇はない。いち早く戻って独房を確保しなくてはならないのだから。


急ぎたいけど走れないのがもどかしい。それにこんなところで瞬歩も使えないし。


そして長い道のりを歩き、ようやく独房に帰ってくることができた。


しかし、すでにギルドに近い方は全て埋まっているようだった。それに何人も人がいた。


慌てて空いている独房を探した。奥の方に行ってようやく見つけたが、すぐには入らない。もしかしたら、受け付け嬢の話を聞いてないやつがいるかもしれないから、とりあえずノックだけはしておく。


コンコン。


シーン。


よし、入ってないな。


それを確認すると扉を開き独房の中に入った。お約束な展開などはありはしない。


はあ、やっぱり落ち着くわー。でもこれからどうするかな?たぶんしばらくすれば、落ち着くだろうけど、それまではやらない方がいいかな?そうしないと独房は確保し続けることなんてできないだろうし。


まあ、しばらくすれば、他の街に行く人も出るだろうし。それまでの我慢かな?


うん?待てよ。僕ってテレポート使えるじゃん。それなら、ここの部屋を覚えておけば、テレポートで移動すれば、誰にも取られないんじゃないの?


でも、部屋の構造は同じだから端の部屋とか取れればイメージしやすいから、大丈夫だけど、ここ真ん中だしな。


新しく部屋を探すのはめんどうだからな。何か対策をすれば、それでもいいんだけど。


うーん、どうすれば。



そんなことを永遠と考えていたら、辺りは暗くなっていた。え?もうこんな時間?


確か始めたのがリアルで8時くらいだったから、もうリアルで11時前くらいかな?うー、もうそんな時間か。それなら一旦ログアウトしないとな。


まあ、リアルでも考えられるし、まあいいか。


ログアウトしてまた後で考えますか。


そして、そのまま僕はログアウトをした。



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