第19話 最終日とレベルアップ 6

気がつくと、辺りは少しだけ明るくなっていた。


そして、辺りには血が広がっていた。


その光景に具合が悪くなるが、僕は思い出したように自分のステータスを確認してみた。



Name 零 Level 14

ランク D

所持金 35980

Job 調合師

HP 1

MP 86,600

攻撃 0

防御 0

魔攻 0

魔防 0

俊敏 140,000,000

スキル

・レア度1

鑑定、劣化ポーション作成、乾燥、

ポーション作成

・レア度2

瞬歩(Lv10)

MP回復速度上昇(Lv7)

アイテムボックス(Lv4)

・レア度3

MP上昇(超絶大)、物理系ステータス上昇(絶大)、魔法系ステータス上昇(絶大)、攻撃系ステータス上昇(絶大)、防御系ステータス上昇(絶大)、俊敏ステータス上昇(超絶大)、不死、空間魔法



「おお!確かにレベルは上がっているな。でも毎回気を失っているようじゃダメだな。それでも攻撃方法が見つかったのはありがたいな」


でもなんでタックルにはダメージがあるんだ?もしかして、本当は他の攻撃にもダメージがあったりして?


それを試すのは面倒くさいな。よし、他の攻撃方法にはダメージはないってことで、掲示板のことを信じよう!


それでいこう!


でもこれからどうしようか?もう少しでβテストも終わるし。今更感があるし、それに気絶するだけで時間を使っちゃうし。


やっぱ今まで通り、薬草採取でもしてますか。


それに、もうできないってわけじゃないしね。


そうとわかれば街の方にでも帰りますか。


そして、テレポートを使い、街の近くまで帰ってきた。


街に入る時は簡単に入れてしまった。


前回のことがあるから、とりあえず水浴びをしてこようと思う。それに、クロエさんにバレたらまたいろいろと言われそうだし。ヘタしたら、また説教されるからな。


なので、念入りに水浴びをした。まあ、多分大丈夫だろう。


それで、ギルドの方に行ったけど、やはり朝早いせいかほとんど人はいなかった。


「クロエさん」


「零さん、今日も早いですね」


「ええ、そこだけが取り柄なんで」


「そうですね。それに零さん、今日でもうしばらくは来れなくなるんですよね」


「はい、なので頑張って集めますよ」


「それはそうなのですが、無理だけはしないでくださいね」


「はい、心得てはいるつもりです」


「それならいいんですけど」


「そんな心配いりませんよ。それではいってきますね」


「はい、気をつけてください。それとは、話しは変わるんですが」


「はい、なんでしょうか?」


「なんで、深夜頃、外に行ってたんですか?」


「え?ぼ、僕がそんな危険なことするわけ、な、ないじゃないですか。ち、違う人と見間違えたんじゃないですか?」


「そんなはずはないんだけどなー。じゃあ、なんで零さんはギルドの表の方から来たの?普通だったら、裏から来るはずなのに」


「そ、それは……す、すいませんでした!!」


「なんで、謝っているんですか?零さんは外には行ってないんでしょ?」


「いえ、行ってました!嘘ついてすいません!」


「いえ、別に怒っているわけではないのですよ?ただ、無理はしないって言っておきながら、無理なことをするのはどうかな?って思っただけですよ?」


「もうこれ以上は無理なことはしません。なので、説教だけは……」


「別に説教がしたいわけではなくて、これ以上危険なことをされるとこちらとしても立場がないので、控えてくださいってことです。ですが、もし次もむちゃなことをしたら……わかってますね?」


「は、はい」


「わかっているならいいですよ。それでは気をつけて行ってきてください」


「わかりました」


僕は、今日の薬草採取は早々に終わらせようと思った。それに最終日で正午までしかプレイできないし。



そして、特に何も起きることなく、正午までに500本集めることができた。


合計で9200ゴールドになった。


所持金合計は45180ゴールドになった。


することもなくなって、そのまま独房に帰り、ログアウトをした。


こうして、僕のβテストは終わった。

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