第36話 恋人から始めよう

 出血がひどかったので、僕と編集長は立夏さんを夜間診療の病院へ連れ込んだ。

 シェイプシフターは大概の傷はすぐ治ってしまうけれど、強い打撲による広範囲の細胞の損傷や、唾液などの分解酵素を含んだ攻撃は容易に回復しなくなる。

 立夏さんの怪我は、戦ったシェイプシフターによるものだったので、傷がふさがる気配はなかった。

 運び込んだ病院の医師は、ひどい怪我に目を丸くしていたが、


「こりゃ野犬ですかね。一応お薬打っときますわ」


 と、手当ての後に何やらなぞの薬液を立夏さんに打ち込んでいた。

 当座の間、抵抗力を高めるためのもので、言うなれば栄養剤に毛が生えたものらしい。

 傷口はよく洗浄したので大丈夫だというが、右腕を包帯でぐるぐる巻きにして、肩から吊った彼女の姿は痛々しく見えた。

 顔や肘、膝、いたるところが包帯まみれだ。

 この子がこんなにダメージを受けているのを初めて見るな、と思う。

 怪我なんかさせたらいかんなあ。

 僕の怪我はと言うと、立夏さんを助けようと突っ込んだ時、自分から転んで打った頭の擦り傷くらいだ。いやあ情けない。

 それでも立夏さんは言うのだ。


「先生が助けてくださったから、私はこうやっていられるんです。私、先生に助けてもらってばかり」


 そういわれると照れるが、あやや、呼び方が先生に戻っちゃっているぞ。


「その……名前で呼ぶの、……はずか、しくて……」

「むう」


 僕は考え込んだ。

 彼女の反応から見るにネガティブなイメージは無いみたいだが、だとするとどう呼んでもらえばいいだろう。

 苗字では他人行儀だし、あなたでは早過ぎる。なんかはずみで一回そう呼んでもらった気がするが、それはこっちも気恥ずかしい。

 では、どうだろう。


「僕のペンネームの下の方の名前はどうかな」

「あ……それなら」


 執筆の際は苗字だけのペンネームなのだが、エッセイを出す際、名前も付け加えて出稿している。


「真崎、さん」

「はい」


 僕が返事をすると、立夏さんはにっこり笑った。

 編集長はそんな僕らを見て腕組みしつつ満足そうに頷くと、明日から興行らしく、この足で地方都市に行くと言うことで去っていった。

 そうか、明日から週末か。

 どうしようかなんて考える。

 もちろん、今の僕は予定を入れようと思えば幾らでも入れられる。

 もうじき放送が開始されるドラマは既にブルーレイディスクの販売が決定していて、それのおまけになるエッセイだって書かなくちゃいけない。

 作者ご本人登場コーナーを作ろうなんて話もあるのだ。

 今のところ、僕はそれらの予定を後回しにしている。

 働きすぎては死んでしまうではないか。例え他人にとって問題ない仕事量でも、それをこなせない自信が僕にはある。

 そうでなければこんな自由業についてはいない。


「真崎さん、私……戻ってきてもいいですか?」

「もちろんだよ。ずっと待ってた。……せっかくだし、明日は一緒に出かけないかい? 知ってるお店がこの一ヶ月で増えたんだ。もちろん、美味しいお肉を出す店に案内するよ」

「お肉……うふふ、変なの、もうお腹すいてきちゃった。一緒に食べたいなあ……真崎さんと」


 そうと決まれば善は急げである。

 今夜はもう遅いので、手近なホテルに泊まることにした。

 ラブホテルしか空いてなかったのはご愛嬌であるが。

 僕らはベッドが回って照明がピンク色で、いろいろ怪しいビデオやDVD、道具があるホテルに入った。

 一瞬あっけに取られたが、ともにひどく疲れていたみたいで、ベッドに倒れこむとそのまま眠ってしまったのである。


 目覚めてみれば、天井に鏡があって、僕と立夏さんが並んで寝ているのが丸見えだ。

 お互い下着姿で寝ているから、なんともこう、朝と言うこともあって反応するものが反応してしまう。

 このままここにいると大変なことになりそうな気がしたので、僕は慌てて浴室へ向かった。

 シャワーを浴びていると、昨日の出来事をありありと思い出す。

 いやあ、ひどい目にあった。

 だが、立夏さんが戻ってきたので結果的にはプラスではないか。

 あのシェイプシフターの女性には悪いことをしたな。彼女は以前マークと会った時に、近くに立っていた気がする。

 彼女がとった行動も、全部マークのためにやったことだったのかもしれないが、いろいろやり過ぎだ。

 ……何か忘れている気がする。

 ………。


「あ、紅鮭」


 自白剤を打たれてあの施設に幽閉されているっぽい友人のことを思い出した。

 放っておけないではないか、むむむ。

 とか考えていたら、扉が開いて立夏さんが入ってきた。

 入ってきた!?


「ヒャァ」

「きゃ」


 僕が飛び上がると、立夏さんもびっくりした様子。

 恐る恐る振り返ると、目の端には一糸纏わぬ立夏さん。胸元とかはさすがに隠しているのだが……。

 うむむ、右手の縫われた跡がなんとも痛々しいなあ。まだ、肩から上には持ち上がらないようだ。なので、タオルを持って大事な部分を隠している。


「そ、その、上手く体が洗えないと思うので、おて、おてつだいして、いただければと」

「なんですって! よ、喜んで」


 僕は彼女の背中を流すという大任を得た。

 いかがわしい形の椅子に立夏さんを座らせ、手にしたタオルに液体ソープを含ませる。

 この……明らかに腕を一本入れられる椅子の空間……。

 腕を突っ込んでみたい欲求に駆られるがじっと我慢だ。

 むき出しになった、立夏さんのきめ細かい肌にタオルを這わせる。


「ひゃんっ……!」


 立夏さんが甲高い声をあげた。

 ううう、いかん、いかんぞ。

 こんな僕にも、男の欲求という奴は立派に存在しているのだなあと実感する。

 僕は、一こすりするたびに切なそうな声を漏らす立夏さんを、欲望を抑えながら洗いきる偉業を達成し、シャワーで泡を洗い流した。

 場の勢いに飲まれてはいけない。

 いや、別にいいんだが、紅鮭は今生きるか死ぬかで待っているんだぞ。それに僕を信じて彼女を送り出してきた山本ファミリーに申し訳が立たんではないか。そういえば山本ファミリーってどんな外見なんだろう。みんなうなぎなのかな。

 山本氏と同じ顔をした家族のイメージを思い浮かべたら、スーッと心が落ち着いてきた。

 ありがとう、山本氏。


「あの、あの、ありがとう、ございます……」


 立夏さんの声で現実に引き戻された。

 小さなタオルで胸と際どい所を辛うじて隠しつつ、立夏さんが立っている。


「私、上がりますから、真崎さんも、湯冷めしないように……」


 言葉とは裏腹に、なんでそんなに目を潤ませて近寄って来るんだ、立夏さん。

 僕の中の我慢の糸が、この時ちょっとだけ切れた。

 僕は少し背をかがめて、彼女の背中を抱き寄せて、近づいてくる……いや、僕から近づいていく彼女の瞳を見つめた。

 立夏さんが瞳を閉じる。

 ぎこちなくも、僕らは唇を重ねた。

 恥ずかしながら僕の初キッスである。

 まさか人生これだけ生きて、こんな機会があるとは思わなかった。


「はああ……」


 立夏さんが蕩ける様な声をだして、へなへな腰砕けになってしまった。

 ということで、僕は立夏さんをお姫様抱っこして浴室を出ることになったわけである。

 水気を拭き取る時に、彼女が隠してた部分を余すことなく見てしまった気がするが、気のせいだ。脳に焼き付いて離れないが気のせいなのだ。

 一晩経った立夏さんの傷跡は、縫われたところだけは蚯蚓腫れのように盛り上がっているが、他はきれいなものだった。改めてシェイプシフターの回復能力の凄さを知る。

 腕は相変わらず重くて、平時のような動きは難しいみたいだが、右腕以外は全く問題ないとのこと。


 さて、僕らはデートをする約束をしていたが、その前に紅鮭を救出することにした。

 まずは件のビルまで移動してみる。

 最寄の駅までバスで行き、電車に乗って、ちょっと歩くと到着である。

 昼間になってよく見てみれば、これはなんと企業の持ちビルである。

 入り口もさぞセキュリティが成されている事であろう、と思ったら、自動ドアでスーッと空いた。

 様々なテナントが入っているようにも見える。


「僕が捕まっていたのは地下だったけれど……」

「見た感じ、地下にもテナントが入ってますね」


 各階のテナントを示すボードはびっしり埋まっている。

 それらしき空白など無い。

 一旦地下に降りてみたが、どうみてもそこそこのスペースに、店舗型のテナントが納まっているだけで、怪しげな研究所など無い。

 地下から直接、駅に繋がる地下道へいけるようで、なるほど、出入りは便利であろう。

 このどこかに、それと気付かせないように秘密の出入り口があると思うのだが……。


 立夏さんが何かを呟き、指先に黒い粒を呼んだ。

 あっ、そ、その粒はーっ。

 僕が胃から戻して立夏さんを呼んだ粒かもしれない。こいついい仕事したよなあ。

 粒は僕のほうにふわふわ飛んでくると、ぶぶぶ、ぶぶぶぶ、と震えた。


「うむ、ご苦労だったな。あとで何かケーキとかやるよ」


 ぶぶぶぶ。


「ありがたきしあわせ、みたいなこと言ってます」


 こいつ意思があるのか。

 どうやら粒が道案内をしてくれるようなので、僕は粒を肩に載せて歩き出した。

 ビルの地下テナントは案外多くて、入り口から入って、ぐるりエスカレーターを回ってまだ続く。

 迷路ではないが、京都の町並みみたいに碁盤目状に近いから、自分がどこにいるか分からなくなってしまいそうだ。

 その一角に、見慣れないIT関連の企業名がある。

 ここで、粒が激しく反応した。


「ここか」

「行きますね」


 立夏さんが先行した。

 堂々と扉を開けて入っていく。

 今の彼女は、可愛らしい普段着である。どうみてもこういう会社にようがある人間には見えない。

 案の定、受付にいた女性に止められて、直後、女性はギョッとして目を見開いた。

 ビンゴだ。彼女は立夏さんを知っている。しかも、あんなに強烈に驚くくらい良く知っている。


「紅鮭さんを出してください」


 立夏さんが静かに言った。


「し、知りません」


 震え声で言う女性社員。なんだなんだと、背後からぞろぞろここの社員みたいなのが現れて、一様に立夏さんを見て硬直した。


「嘘をつくと、蹂躙しますよ」


 僕はここで、立夏さんが黒い粒たちの手綱を一気に緩めたのが分かった。

 彼女の周囲に点滅するように、無数の黒い粒が出現する。まるで霧だ。

 悲鳴が上がった。

 女性社員が腰を抜かして、それでも這って逃げようとする。パニックである。

 彼らは唯一の入り口であり、出口であるところを立夏さんに塞がれているから、奥に逃げるしかない。

 しかしこの若者たちが全員シェイプシフターなのだなあ。全然分からないよなあ。


「真崎さん! 追います!」

「よし、僕も行こう」


 僕が通ろうとすると、黒い霧はなんか恭しく僕に道を空けた。

 進む僕を守るように、霧が先行してくれる。


「なんだか私より、真崎さんを気に入っちゃったみたいですね」

「うーん、なんで懐かれてるんだろう」


 覚えはある。彼らを完膚なきまでにやっつけたわけで、ヒエラルキーの差を見せ付けてやったわけだが、ここまで効果的だとは。

 そんな僕らが進撃すると、進んだ分だけ彼らが逃げる。

 奥行きがたいしたこと無いわけなので、すぐに追い詰めることができるのだが、壁際に逃げた彼らはなんと、壁をくるりと反転させて消えてしまうではないか。

 どんでん返し!

 これは燃えるギミックだ。


「よし、行って見よう!」


 僕はテンションが上がって、だっと走って突っ込んでみた。すると黒い霧が前に固まって、まるでドリルのような形になって壁をぶち抜いてしまう。

 ああっ、勿体無い。

 だがその先には、銃を構えた彼らがいたのだから、この粒たちの選択は正解であったわけだ。

 僕が空いた穴から飛び込んだら、そこは実に凄惨なことになっていた。いろいろ散らばっている。

 倒れている彼らを、霧が分解していく。

 使ったエネルギーを補充しているのかもしれない。物騒だなあ。

 ともかく、ここでほぼ抵抗勢力を一掃し、僕らは意気揚々と奥へ進んでいった。


 見覚えのある女性が必死の形相でキーボードを叩いている部屋があったのでお邪魔してみる。

 悲鳴があがったが、立夏さんが走っていって水月を一撃。

 女性は呼吸が出来なくなって、無言でのた打ち回る。これはえげつない。

 さて、彼女が向かい合っていた画面には、見覚えのある女性が映っていた。


『あちゃー、そこも見つかっちゃいましたかー。やっぱ彩音はつめが甘いねー』

「あっ、僕を拉致した子だ」

「なんですって!!」


 立夏さんのこんな怖い声は聞いたことが無い。

 だが、対面する画面の中の彼女はお気楽なものだ。

 肝が据わっている。


『イヌガミの媛が怒るのも分かるよね。ま、ま、落ち着いて! 無理かもしんないけど! きゃはは! この事はマークに報告しとくね。紅鮭さんはあげる! でも、ここからうちらも本気になるよー』

「叩き潰して差し上げます」


 立夏さんと、彼女は睨み合う。


『ほんと、人間らしくなったよねえ、イヌガミの媛。でも、おっかないところは変わってないや。きゃはは! まったね!』


 通信が切れる。

 立夏さんは憤然として、ポケットに入っていたカードを振るった。

 液晶ディスプレイが真っ二つに割れる。


「あっ、紅鮭のいるところ検索しようとしてたのに」

「あっ」


 このちょっと抜けてる所も可愛いなあ。

 まあ紅鮭のことだ。ちょっとくらい発見が遅れても死にはしないだろう。死んでたらすまんな、成仏してくれ。

 PCは一台だけというわけでもなく、じきにもう一台を見つけたので、そちらでこの地下空間を調べてみる。

 ほどなくして、紅鮭の居所が分かった。

 倒れている女性シェイプシフターから、鍵とかカードキーなんかをまとめて剥ぎ取ると、僕らは紅鮭が閉じ込められている独房へ向かった。


 到着した独房は、冗談みたいに分厚い壁がついていた。

 コンピューターでロックされているらしく、なるほど鍵穴らしきものは無い。

 カードスリットが合ったので、女性から取り上げたカードを通したが、セキュリティレベルが足りないのか開かない。

 扉の上のほうに窓があったので覗いてみた。

 紅鮭が倒れている。

 いや、ありゃ不貞寝だ。一晩たって薬が抜けたらしい。

 僕が窓をコツコツ叩くと、こっちに気付いて目を丸くした。


「綿貫じゃねえか!! 脱出できたのか!」

「おかげさまでな。これからここをこじ開けるから、耳を塞いで離れてろよ!」


 僕は立夏さんにも耳を塞ぐよう言い、自らも耳に両手を当てて、


「ようし、ぶち破れー!!」


 命令を出した。

 黒い霧が扉の前に集まっていく。

 彼らは扉の上から表面を通過し、わずかに金属表面を削っていく。次々に粒子が雪崩落ち、扉の表面が削られる。

 落ちた粒子がまた上に上がり、そして雪崩落ちる。彼らの動きは円運動だ。

 まるでそれは、大きな丸やすりを扉にあてがっているようだった。

 甲高い金属音が響き始める。

 飛び散る火花、そして金属の粉塵が舞う。

 僕は体で立夏さんを促して、ちょっと離れたところまで押していった。

 図らずも密着して立夏さんを押していくことになったので、彼女は真っ赤になって、何か言っているが扉を削る音がうるさくてなに言ってるか聞こえない。

 そのうち暑くなってきた。

 金属を削る摩擦熱で周囲の空間が熱されているようだ。

 紅鮭が焼き鮭になってるかもしれんなあ。

 そんな呑気なことを考えてたら、扉は半分以上削りきられたらしくて、ロック部分がむき出しになっていた。

 霧は器用にそこの仕掛けをいじると、扉を開けた。

 こいつらクレバーだぞ。

 扉の中からは、むっとするような熱気が噴出してきた。


「うおっ、サウナか!」

「ば、ばっきゃろー!! 俺を蒸し殺す気かああああっ!!」


 汗だくになった紅鮭が飛び出してきた。

 独房の中は摩擦熱をもろにうけてかなり暑かったらしい。


「焼き鮭にならなくて良かったな」


 肩をぽんと叩いたら、凄い勢いで肩を叩き返された。

 ともあれ、救出成功である。

 この場所のリーダーだったらしい女シェイプシフターを倒した話をしたら、紅鮭はちょっとしんみりした。


「そうか……。悪い奴じゃ無かったんだがなあ。融通が利かなくて、クソ真面目すぎたんだよなあ。いい女だったんだがなあ」


 彼女は、マークの陣営……彼が擁する仲間達の数は、かなりの規模になっているそうだ……でもトップに位置する人物だったそうだ。

 最も早く、マークの下についたシェイプシフターで、彼の恋人でもあったようだ。

 なるほど、さっきディスプレイに映っていた猫っぽい人が、『ここからはうちらも本気』って言ってたのはそういうことか。


「やれやれ、面倒くさそうな事になってきたなあ……。でも、どうもこりゃ彼との因縁っぽいな」


 すぐ近くで、立夏さんが僕を見上げている。

 少し乱れている髪を、僕は撫で付けてあげた。立夏さんがもじもじする。


「事が終わるまで、結婚はできそうにないね」

「ま、待ってますから」

「……よし、じゃあ、とりあえず恋人から始めよう! 事が終わるまで、僕らは恋人同士だ」


 僕の言葉に、立夏さんが無言のまま、ぶんぶん腕を振り回した。

 あの表情は嬉しいんだな。

 そして、むぎゅっと僕の腕に抱きつく。

 この感触、久々だなあ、なんて感慨にひたったのである。

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