第2話 魔法世界のその学院
「えー、では、みなさん、よろしいですか? 本日で魔術知識授業は最終回です。心して聴講するように」
アギシアの魔法学校、アルピレーナ学院の大教室。
その一室で初老の教師が生徒に向かってそう言った。教室を埋める生徒はほとんどが女生徒。
ここで問題となってくるのは、この魔法世界の最近の問題点である。
既に魔術を使って女性のみでも生殖が可能となったこの魔法世界においては、男性が不要になっているという事実が男女比に大きく影響していた。
アルピレーナ学院でも女生徒1000人に対し、男子生徒はたったの10人という、異様な環境となっていた。
そして、現在、大教室で初老の教師の授業を聴講している最終学年の生徒たちもほとんどが女生徒。
その中で異質な存在であるの男子2人に、女子1人。
その三人こそが、この物語の主人公なのである。
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