外道魔術で下克上!
味噌わさび
魔法世界と3人の嫌われ者
第1話 魔法世界の状況について
その魔法世界には様々な国家が存在した。
その多くの国家の一つ、アギシア。アギシアは魔法世界では最も大きな国家で、多くの人々が暮していた。
この魔法世界で暮らす人々、というのはいわゆる人間である。触覚が生えていたり、奇妙な出で立ちをしているわけではない。
この話はそんな多くの人々が暮す国家、アギシアのとある学校で起きる話である。
学校、というのは子供が大人の仲間入りをするために勉学に励む場所である。
魔法世界のアギシアにおいてもそれは同義だったが、少し違う点は魔法世界の学校では魔力を中心とした勉強が行われていることだった。
この魔法世界での学校で魔力はどのように学ばれるのか。それは大きく二つに分けられる。
一つは書物や教師の授業による知識を中心としたもの。多くが六年制である魔法世界の学校では六年間、みっちり魔力の歴史や活用方法などを教え込まれる。
そして、もう一つは、実技的なものだ。
魔法世界では魔力を使用する場合、多くが既にそういった装置によって行われる。
学校においてはそうした装置などの運用方法を学ぶほか、生徒それぞれが得意とする魔力を使った技能、いわゆる魔術を使用しての授業がある。
生徒が魔術を使用する際には「魔装具」と言われる装備によって魔術を行使する。
魔装具は入学当初から生徒それぞれの能力に沿ったものが配布されるが、使用するのは最終学年になってからである。
そして、最終学年においてその魔装具を使用して行う授業というのは「魔術競技大会」なのである。
授業、と言っても半ば催し者のようなもので、生徒それぞれが魔術を使い、古来からの伝統にのっとった決闘を演じるのである。
もちろん、実際に殺し合いをされては困るので、そもそも生徒に配布される魔装具にはリミッターがかけられいる。
生徒が使用するいかなる魔術によっても、生命を損なわせるようなことはできないようになっている。
しかし、リミッターがかかっていると入っても、魔術は人にダメージを与えるレベルの威力はある。
よって、怪我をしたり、意識を失う事態はよくある話である。
つまり、半分実戦のようなものであって、生徒たちにとっては学園生活において、もっとも重要で、且つもっとも力を入れるべき催し者なのである。
「魔術競技大会」こそが、この物語の大きな主軸、むしろ、この物語そのものなのである。
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