第15話10YearsNEWWORLD“LOSTAGE”《フェンサー編》

10YearsNEWWORLD“LOSTAGE”《フェンサー編》

 天神暦80年末

世界が崩壊消滅後・・・・フェンサーは流浪者としてボロボロのコートに傷だらけの姿で小舟に浮かんでいた。

右腕が激しく膿みレヴァンテインも磨かなければ斬れない状態で、小舟に浮かんでいる。

世界が崩壊したのも事実。

消滅は時間の問題で、フェンサーは、小舟で、釣りをしていた。

魚だけの生活を送りながら《REALFACE》を聴きながら涙を流していた。

泣きながら泣きながら涙目に舟で生きること数ヶ月。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・」

紅蓮の髪の毛も伸びきり肩まで届く髪で髭も伸びて右腕も自然に治り海を漂っていた。

「オレはどこまで逝くんだ?逝くんだ?」

 フェンサーは舟で移動中翠の閃光に吸い込まれ神聖エルセリウスの吹雪舞う街に辿り着いた。

流れ着いた。

世界は変わる者がそれを手に入れる。

フェンサーは、吹雪舞う街を歩きだした。

地図もない。

食いものNAIので、街の市場に目を向けた。

「どこ。や」

 見知らぬ街はフェンサー自身見たことなくここで運命的な出会いを果たす。

「もしもし?あのさぁ、おい、地図とメシくれ」

「ハイハーイ」

陽気な店主が地図と卵焼きを手渡した。

「フッフフー」

卵焼きを食べながらフェンサーは、地図を見ながら進み街を進んでいると、声をかけられた。

「フェンサー!」

「は、早いッ!うぐっ!」

レヴァンテインで雪を惑わした。

相手が蹴散らして、フェンサーを取り押さえた。

フェンサー同様燃えるような紅蓮色の髪で大人の女性だ。

「誰だ?」

フェンサーが、尋ねる。

「私の顔を忘れたノ兄上。フェンサー・アーヴィングの妹メーア・グランデルヴァエルト・アーヴィングよ。ヘッ」

その温かい手をフェンサーは腰を上げた。

雪を払い、自分の城に案内した。TPPで揺れるが、ここはベルガモット皇国。

君主メーアがこの街を仕切り、フェンサー自身この街で暫く修行に励んだ。

吹雪の街で、フェンサーは氷結紅蓮を身に付け、別れを告げて世界に旅に出た。

(また会えるさ、俺は政府に行く)

 ――――――政府まで約十年間。

歳は45歳。

中年の親父になり政府に戻り用意されていた円卓の席に座り貫禄があるフェンサーは、焔と氷に長けるようになった。

「これで、三人か?セヴェーレ、オレ、ダジェリン?ツヴェルフ御前入れて四人か。後の三人は来るのか?来ねぇか?」

円卓は冷たく真っ黒な部屋で待っていた。

揺れるユラリユラリと蝋燭の灯が揺れる。

(神聖エルセリウス俺達が元の世界から十年後互いに歳も取った。)

 セヴェーレは水を飲みながら待ち続けた。

部屋に来たKNGHITSOFMETEOのメンバーとGRAVELORDも入ってきた。

部屋にスイッチを押すとLEDが光る。

白い部屋にシャンデリアやLEDの照明が真っ白に光輝いていた。

「約十年も間お疲れ様・・・・」

ヴォルケが労う。

ガーデンが重い魔導銃を置いてソファーに座り肖像画を見た。

自分の曾祖父と祖父と叔父が居た。

グレン・スレイプニル・ロキ・ラタトスク・アーサー・リフレール偉大な三人の鉱石が肖像画と映像が流れていた。

「俺はこの血を憎むことなく魔導銃で世界を変える。」

ガーデンは混沌街を出て政府のルーラシア側の協定を受けヴォルケと共に活動した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る