第13話10YearsNEWWORLD“LOSTAGE”《ツヴェルフ編》

10YearsNEWWORLD“LOSTAGE”《ツヴェルフ編》

 天神暦80年末

世界崩壊の衝撃で異空間に投げ出された・・・・異空間の狭間にギリギリで生きてREALを見つけに逝くツヴェルフはエクスカリバーを抱き抱えて柱にもたれていた。

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ」

息づかいも荒く寒い。

ツヴェルフは甲冑を外してドレスを剣で切り裂いて暖かくし、異空間は漆黒と紫色だ。

星が綺麗で、柱が歪んでいる。

独りぼっちも胸に来て剣で涙をぬぐって歩き出した。

体中重くのし掛かる。

「性欲全開!オラアアアアアアアッ!」

ぶっ壊れた。

精神が狂気に飲まれ性欲に目がくらみ異空間を彷徨った末に神聖エルセリウスのとある帝国に辿り着く。

金も無い、男もない。

「うぅらっ!」

 帝国の関門に着きエクスカリバーで門番を斬り領土侵入成功。

後に、ルーファンスヴェルグ国と判明。

ツヴェルフは、剣を持ったままフラフラフラフラフラと転々と野垂れ死ぬ寸前に帝国内の宮殿に倒れ着いた。

ルーファンスヴェルグ国

 赤と金の宮殿。宮殿内に動けなくなったツヴェルフを抱っこして介抱した人物が居る。

飛ばされていたツヴェルフが目を覚ますと、ベッド・・・裸・・・相手の男が立っていた。

「うがやあっ!」

 剣を剥き出す。

「止せ」

男に見覚えはない。

短髪で尖った金髪。

黒コートに額に傷痕がある。

ツヴェルフはレースに身に纏い剣を構える。

「アーヴァンへルム国のお嬢様よ、チィ。テイ!お、俺の忘れたのか?あ?」

「いや・・・知らんし、アンタなんて」

「あっそう、爽快、通快、なぁー」

 男がツヴェルフを躰を押し倒してベッドから堕ちて這いつくばると男の手が足を捉え、全裸を見慣れる状態に赤面のツヴェルフに甲高く嗤う。

「いやぁあ、いやあああああああ」

「お嬢、その綺麗な部分ぶっ込まれてェーカ?ん?」

 ギリギリでいつもぶっ込まれたくないツヴェルフは、剣を向けた。

「ゴムしなさい!」

そう叫ぶが男は剣を跳ね返して指を鳴らした。

「ギザギザで牙を剥き出しながらオレ流STARTDASHでテメェの子宮にぶち込んでやるよ、すぐに孕ませてやるよ!ハッハハハハハハハハハハ」

男のその表情にツヴェルフは、足で華麗に男の大事な精が出る処を蹴り上げて拳で逆手に腹に三発喰らわした。

血を吐き唸り、ドロップキックしたつもりで全て空振りだ。

世界なんてまして私の子宮を変えられない。

「く・・う・・・」

「思い出したわ、アンタ確かに見たわ。私の剣の味がする。」

「セリス・ヴェルトバーデン・ゼクツッアー卿ね。元元々のゴミクズのキチガイなぁって、アーヴァンへルム国第五皇子。現在は、八獄神将軍にも入れなかったゴミクズのキチガイが政府の騎士。嗤うわ」

「ツヴェルフ!」

男はアーヴァンへルムの皇子。

、つまりツヴェルフの兄となる。

「ハッ?兄貴の生なんていらねっつうんだよ。精はいらねぇーよ、クズのキチガイなんかに孕ませるかよ、俺はギリギリを好むよ」

ツヴェルフは甲冑を着て廊下に出た。

セリスは、黒い服装を着てツヴェルフを呼び止めた。

「この世界・・・俺が話す。俺が・・・・クズでキチガイだが、俺は御前は大事な妹だ。可愛い妹・・・愛しい妹」

 セリスは慌ててツヴェルフの手を掴み冷や汗で必死の形相だった。

クズの確かにキチガイであるが、現に政府非営利的武装組織GRAVELORDの一人である。

ツヴェルフも驚き言葉が出なかった。

兄であるセリスは、その磨き上げた至高の剣“フェリュファーデン”を天にかざした。

漆黒の刀身に赤き薔薇を施した柄を持ち金に輝く鞘。

大剣型であり双剣にも可能。

ツヴェルフは窓際に立ちその帝国は、澄んだ空に広がる街。

ツヴェルフは黒いコートを着て髪も黒のストレートで胸も以前よりも張りが出てH→KとⅡランクアップした。

黒の丈の長い動きやすいドレスを着て、街に出て政府からの使節が来た。

(ここがどこよ政府はどこの?)

地図を買う為に市場市に来て地図を買い街を歩いていると、躰がむずく。

ツヴェルフは、裏地に身を寄せると銃を背負う男に口を塞がれた。

「んー、んー、んー、んー、ん・・・・・」

「お宅はKnghits0fDarkness二番隊長ツヴェルフ・エルスレイヤー殿と御見受ける。相違ないか?」

はい。

口が塞がれ息が出来ない。

男は裏口の門を開いた。

「ザーヴェ・ヴェルト・ヴェルグング・グランデ・オー」

 ツヴェルフの手を引っ張り魔法の門が消えた。

(誰ですか?いきなり)

(あぁ・・・・名はKNGHITSOFMETEOの銃騎士のガーデン・スレイプニル・レオナルド・ジェラール・ド・リフレール・ラタトスクだっ。ロキとグレンとアーサー王の子也、うし)

(おまえー俺は御前に伝えることがある)

 門の向かい先に谷が見える。

のどかな田舎の山脈地域にサンジェルマンだ。

岩場にタロットカードをめくりながらイヤホンで音楽を聴いてる男に案内した。

「お連れした」

「ん?あっ、そーそうかぁ、ハッハハハハハハハハハハハ。」

 若金髪が長く伸びて鎧を着て黒コートに大剣と銃を背負い担ぎ、イヤホンは日本国のSONY製のインナーイヤフォンをつけて音楽(REALFACE)を聴きながらツヴェルフに跪いた。

「よぉー、さぁーんー、俺の名を天上界最凶の星の皇に知らせろ!ヴェスタニエだ。クラウドの孫で、正式にゃぁ、ヴェスタニエを語る星の皇。オレが相方で小姓のガーデンだ。」

 金髪と銀髪の長身の男性に挟まれたツヴェルフは貌を赤く紅潮し恥ずかしかった。

「今、この世界は闇と光に勝る。光は弱く闇は強い、星と星は別れた。そして一つに救世の皇がThis俺達はThisREALにギリギリで生きて見つけるしかないのさ・・・・っつあって、世界を変えられはしない」

 ツヴェルフは花畑に座りヴェスタニエが、目をこらすとツヴェルフの胸が写り汗がしたり堕ちてほのかな香りがする。

「ツヴァイ!喉渇いた、ミルクくれ」

 手が胸を掴み甲冑がずれて胸全体がヴェスタニエの目にとまり両腕で揉み、揉み、ヴェスタニエは口を近づかせると光が反射した。

「フゥー、俺の妹に手を出すな。ヴォルケ、んで、ガーデン」

「すいません。セリス卿」頭を下げて銃を下ろして地べたに頭を押しつけるガーデンに、ヴォルケはツヴェルフを離して短刀を右腕に持ちコートを解き上半身綺麗に割れたシックスパックの躰で、短刀を押しつけた。

「武士の情け!御免!セリス卿ッ!お、オレもこの世界はコイツと居てツヴェルフがここに来たんだ。いやぁ、聞こえたんだ。こん女と俺は政府に行く」

「俺も同行だ。狩に仮に妹だぞ、クズ呼ばわりキチガイ呼ばわりクソ扱いでも結構だ!上等だ!ロックだ!ロックンロール舐めんなよ!内田裕也舐めんなよ!ユウヤロックンロール」

セリスも来てツヴェルフは政府を目指した。

神聖エルセリウスの星に辿り着き田園風景に別れを告げて馬と船の移動が続き徐々に世界が分かった気がする。

「星が死んだ。あの時セヴェーレが・・・・・アポフィスを止めてセフィリアを斬った。星が新たな星をクリスタルが高次元状に創り今、居る世界は・・・・本来とは違う。救世の皇ガ一つにする。この歪んだリアルな世界に・・・・生きてくか」

 時が過ぎ去り十年後・・・・冥暦4年。

三人は政府の円卓に呼び集められてその席に座っていた黒コートの男こそセヴェーレ・ヴェスタニエ本人に間違いない。

「よ、っちゃぁん、KOIよ」

 セヴェーレもその席に座り魔導を身に付けて覇を覚えて剣術に更に磨きを上げて腕も上げてKnghits0fDarknessの招集を期待していた。

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