第12話10YearsNEWWORLD“LOSTAGE”《セヴェーレ編》

10YearsNEWWORLD“LOSTAGE”《セヴェーレ編》

 俺の名は、セヴェーレ・ヴェスタニエ。

10年前アポフィス並びにセフィリアを倒した英雄だ。

世界崩壊消滅後は、溶岩に叩き付けられ流れ着いた。

「ったぁ・・・あぁ」

 セヴェーレは全身傷だらけで黒コートも燃えて剣もボロボロに罅が入っていた。

まっ赤に染められた世界をうっすら覚えている。

世界が塵となり粒子化していくのも俺は見ていた。

Knghits0fDarkness・・・・・記憶が蘇ってくる。

血に飢える海を暫く眺めて、バルムンクとアロンディーンを腰に差して小さな島で背を向ける。

「俺は生きてみせる。」

セヴェーレは辺りを見渡してこの小さな空間を見て回り蒼空を眺めた。

「・・・・・REALを手に入れる問題じゃねぇー」

セヴェーレは、流木を拾い上げて舟を作ろうと思いがけて流木を広い焚き火を焚き釣り具を自分で創った。

セヴェーレは、バルムンクとアロンディーンを構えながら荒廃した世界の残骸を見ていた。

「終わったんだよね。」

セヴェーレは舟を二年かけて作った。

孤島で二年黙々と舟を作り仲間を捜すのに時々ペンダントを見て涙が自然に流れる。

大海原に舟を漕いで進と、舟が浸水してセヴェーレは、海に放り投げられた。

「うぅ・・・がぅ・・うぅ・・あ・・・・」

 海に引きずり込まれて世界の惑星でこの星が死んだ。

俺は海底に沈んでいた。

その頃世界は、新たな空間並び高次元の空間一万二千光年先に神聖エルセリウスが誕生した。

地球に似た人が生きてこられる惑星だが、既に九割近く八獄神将軍・冥府地獄墓守が支配していた。政府もKnghits0fDarknessの捜索が行われた。

 セヴェーレは緑色の光に飲み込まれた。

「いたたた・・・」

 目を覚ますと生い茂る密林に光が差す。

バルムンクとアロンディーンを構えて周囲を見て研ぎ澄ました。

(居そうで居ない・・・)

 セヴェーレが剣を納めた。

と、斬りかかってきた。

「ぐはっ!あっ!」

 腕に流血が流れて斬りかかってきた相手を肘で押さえた。

「クソ!だ、ダァレダァ!」

 ・・・・・沈黙が流れ黒フードの人間がセヴェーレの顔を見た。

「私はルマ・アージュ。通りすがりの剣豪よ。アナタを斬ってごめんなさい。ここは危険よ、私の家に来ない?」セヴェーレは着いていくことにした。そして分かった。

 ルマの小屋にいたのは、ハートだった。

あの大爆発と世界崩壊後に生還していた。

ハートは右腕右足を失い魔導技術機械(オートメイル)よりで生きている。

黒コートを着てハートがセヴェーレに状況を言った。

ルマ・アージュは、ソロモン大陸から呼び寄せた新政府軍(うちんとこ)の騎士だ。

「ヘクセン・マルフォインス・ザクツァー卿のご令嬢で聖ヨハネ騎士団・マルタ騎士団・ドイツ騎士団・テンプル騎士団・十字軍・Knghits0fDarkness・GRAVELORDでのたたき上げのスキルとフリーランスで磨いた剣術の流派は凄い。ハッハハハハハハハ」

 ハートはルマを見ながらミントベースで青色の液体をしたビールを飲んでいた。

セヴェーレは、暖炉近くに居てハートが地図を出した。

「最新版の地図だ。先ず、ソロモンに逝く」

ハートが険しい貌で話すとルマも頷いた。

セヴェーレが外に出ると、馬を借りて進んでいった。

「あーんなカンジだ。お嬢?ガチで彼奴を頼む」

 ハートは酒を飲んで馬に乗り蒼空を眺めた。

蒼天の蒼空だが、世界は闇が支配している。

闇の時代が来たら、政府はKnghits0fDarknessを集める。

(先にソロモンだ)

 馬を鞭で打ちソロモンを目指した。

セヴェーレは、それから10年近くも諸国を行き渡り世界中の果ての果てまでを駆け、十年が経った冥暦7年・・・・セヴェーレ27歳の時。

長く伸びた金髪に無精髭に黒コート黒フード、ボロボロのサンダル。

現在、彼は政府の部屋に座っている。

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