第6話第Ⅲ章十賢者(Knghits0fDarkness)

第Ⅲ章十賢者(Knghits0fDarkness)

 ――――天神暦七十七年――――

その年にして俺達は、覇王の間に呼び出された。

「よくぞ来てくれた。まずは感謝だ。」

 最年長で白髪の老人が杖をつきながらルミル達に挨拶した。

「いえいえ、俺達もお目にかかれて光栄に思います。」

「うむ。骨が良い、目を見れば分かる・・・・ワテ等は貴殿に申すとすれば、仕事だ。初対面で仕事とは失礼だが此の件は急ぎで・・・Knghits0fDarknessよ行くが良い」

 老人を中心に時計回り円卓の椅子に十人が座っている。

“深淵の闇”この威圧した空気で分かる。

老人が杖をつき扉が開くとレミレアが待っていた。

「さて、さてさて・・・・私が今回の件申せば長くなるが、私の名を名乗るのが遅れた。エンヴェッタ・ジュークマリウウスだ。以後お見知りおきオ」

 紫色の長い髪で、メガネをかけた美人で白いコートを着て大剣を背負い三番目の石の椅子に座りながらパソコン上のモニターを写した。

「えっとさぁ、エンヴィオに代わって諸事百決言うよ。エリザベス殿の大事な大事な妹君が実験体にされている。大切な女の●●●をぶっ込まれても正味意味が無い。OK?妹の命が心配だ。相手はイカレ狂ったみさくらなんこつ軟骨のドクター・ICだぞ!Knghits0fDarkness初任の儀に済まない、頼んだぞ。」

「御意」

 そう言うのは、右に座ってハーフテールのブロンドのエルフの女性だ。

ルミル達からでは姿が見えないが、声で大体の予想が付く。

「で?●●●をもしぶっ込まれて死亡しても政府は遺体回収の命を貴殿に出す。」

 エリザベスは中央の席に座り冷静に周りを見ていた。

「は?今回の件ドクター・ICは最悪最凶の科学者兼医者だぞ!人間を実験体にして薬を売り込んでいる。お前等?摘発だぁ、闇世界四大リークスを知っているね?魔皇七帝・ドラッグ&デッドラバーズ・八覇神将軍(アハトヴェファーセスセイス)・冥府地獄墓守(ヘレインフェルノグレイヴロード)の闇世界四大組織の一つ、ドラッグ&デッドラバーズを根刮ぎ潰せ、潰すまで政府帰還を認めない。」

 エリザベスが眉間にしわを寄せてルミル達は跪いて命令を受けた。

(初っ端から闇組織相手かよ・・・・考えは向こうに通用しない。行くよ)

 フェンサーは考えながら扉前に立っていた。

「十賢者に言うよ、俺達はKnghits0fDarknessは正式に任を受ける。ドラッグ&デッドラバーズを一人残らず駆逐する!」

「ほうほうほう。ほう・・・・期待する。では、行くが良い南の大陸“禁忌の世界” ロギャンドランド大陸に出向じゃ!」

「へいーへーい」

 扉が閉まり部屋が暗くなり廊下を歩きながら飛空挺のある倉庫まで向かった。


 ―――――――同暦ドラッグ&デッドラバーズ(薬と死んだ愛)編――――――――

開始。

 Knghits0fDarknessは、飛空挺を手に入れて世界地図を手に入れた。

同時に、ルミルは「覇」を習得した。

覇によって剣を特殊形状出来る。

飛空挺がある倉庫に元十賢者兼政府参謀のエイボンが調節していた。

「ん?」

「エイボンさんおはよう。ここで何を?」

「ああ。その・・・ルーラシアさんに頼まれて飛空挺を調整していたのだよ。メンテナンスは俺の得意で、Knghits0fDarknessよ、踏ん張ってドラッグ&デッドラバーズをぶっ潰して来いよ!」

 エイボンは小柄で鉄仮面をかぶり白いコートを着て飛空挺を目の前に見せた。

「ダジェリン司祭?」

 ダジェリン司祭はその飛空挺の名に驚いた。

「そう、エル・ドラード号だ。最高スペック搭載型のハイスピードだ。全世界方向型SUVを搭載された世界にたった一つの“飛空挺”ダジェリン司祭様一同のご支援賜り此度はありがとうございます。」

倉庫前のブルーシートを外すと蒼と白のボディーにドーム型の気球をイメージして元々あった飛空挺のパーツで創りエイボンは密かにルーラシアの密命に従い飛空挺を完成してあった。

ルミル達も中に入ると、飛空挺内部は広くて明るい。

「デッケェーケツ穴ぁ~」

 エル・ドラード号の操縦席に座る人物は、フェンサーだ。

「俺は飛空操縦第一種免許持ってます。エンジンハック!ファック!ボキッ!ファッキュー、ハッチ開けてエンジン全開のフルバアアアアッスト!だぜっと!」

 フェンサーは操縦席に腰を下ろして複数のボタンやレバーを指示に従い押した。

「フェンサー君、後は右の蒼・赤・黄色・緑・黒・紫・白の順にアクセルを踏んで思いっきり押せっつ!」

 エイボンが指示を出しフェンサーは指示に従いアクセルを踏みレバーを下ろすと飛空挺が宙を飛び倉庫から政府上空に発進した。

「俺ら空飛んでいるんだ~」

 蒼空から見るのは別次元だ。

飛空艇に乗り世界地図に赤い点が点滅した。

「言い忘れた。これから目的地は自動認証されて後は自動で動く。てへぺろ❤俺の最高傑作だが、問題は・・・・それだけではNAI。“エイボン書”“ジェラフバルト書”“アニータ書”の悪魔召喚を有する闇組織リーク先を設定しといた。ホイ」

 エイボンの伝言を聞いて世界地図に点在する闇組織の場所。

同時に俺達が戦い“深淵の闇”への冒険を示すモノだった。

《気付いたか。三魔神の書ヲ持つ愚かな愚者を御前が討て!》

《出来る?》

《何のための覇だ?覇を纏って剣を握れ!》

 ルミルは此の飛空挺の最中に覇を練習していた。

ツヴェルフは天空を眺め西の星の航路を抜けて禁忌の世界創造の航路が広がる南のロギャンドランド大陸に飛空挺が飛ばした。

「ぎゅーんぎゅーん、ロギャンドランド大陸って氷河と火山が多いな~」

 ザーロックが飛空艇に乗り氷河と火山が周囲を覆う。

南の大陸は古代から代わらない世界で多くの魔術師や錬金術師が生まれ育ち“三魔神”の書が可の地で誕生した。

「史上最悪最凶の破壊の創世の王“FINAL(ファイナル)”CLIMAX(クライマックス)“PERIOD(ピリオド)”この悪魔を有する最凶の組織がこの世界に存在します。では」

 ダジェリンが教典を開き説明していた。

この時まだ俺達はこの後起こる“最悪シナリオ”を想定していなかった。

飛空挺が、ヴェグラド上空まで来ると火山地帯のスーラ・スヴェラサに着いた。

「来たな。このヴェグラド・・・・」

 ルミルは黒コートを着て剣を腰に差して飛空挺を降りた。

「ドラッグ&デッドラバーズがどこに潜んでいる?一人残らずせ・ん・め・つ。殲滅」

 地図を持ち熱気ある火山を進んだ。

溶岩で出来た街に荷物を下ろしてヴェグラドまで、氷河地域のテンプル・オブ・ザ・トードの古びた神殿を歩き中は湿気が酷く暗い道なり進み吹雪が吹いた。

「うう・・・さむー」

「ハックショーン、ハアックショーン、うぅ・・・冷える~」

 ツヴェルフがコートを着ながらカイロで暖めた。

神殿内は寒くヴェグラドは氷河地帯に建てられた研究施設兼病院だ。

「ドクター・ICのバックに居るのは誰だ?」

「ん?あんまり知らされていねぇーな」

「ドラッグ&デッドラバーズの創始者“ジョリジオ・ハンサムリダ・スキルソン”という名の人間だ。その孫が此処の研究等の責任者だ。昔の知り合いで飲み仲間だ。」

 ザーロックはやけに知っており、神殿を抜けると溶岩の桟橋だ。

「おい、あーそこ?」

 ブリュンは視力が良く遙か先に巨大な聳え立つ研究施設がある。

この桟橋を越えると、科学と魔法の地ヴェグラドだ。

ドクター・ICの特殊部隊癒獄戦死(ケアヘルエインフェリア)が居る。

ルミルは直前に、魔覇を纏った。

《いよいよじゃのう・・・・戦った血が熱くなる》

 エヴァジェリスの声を聞き心の鎖が抜けるとミカエルの形状が変化した。

「魔覇クローネメイデン」

 漆黒と赤の刀身の大剣に、研究施設の前に立ち止まる。

「ねぇー、クロス・インフェルノ・グレイヴ」

 爆炎と爆風の連続衝撃波に、研究棟を突破した。

――――ツヴェルフはコートを脱ぎ研究棟の中はシャンデリアの広間に実験体ナンバーⅠのフーム・ノーヴァが杖を持っていた。

「これは。これは。Knghits0fDarkness・・・・何故来るというのか。」

「フーム、俺は斬る!」

 覇を感じないが、フームの杖が魔法陣の上に立っていた。

「禁忌魔法!ウヴェラ・ノヴァラ・サラ《アニータ書に記される中級召喚術》」

 ダジェリンが遂に、包帯を解き青髪をゴムで縛り閃光に輝く魔法陣が四方を固めた。

研究棟に増員される下っ端にブリュンが刀を抜きカチッと音がすると兵が倒れていた。

「ほうほうほう・・・・研究によるとブリュン・ジークフリート倭幽齋は東洋の珍しい覇を使える。であるが、《鬼覇》《刀覇》か・・・。」

 フームは魔法陣の上には絶対的効果がある。

禁忌の召喚術程度で、研究棟上空から焔を纏う巨人が翼を広げてかぎ爪を鳴らし咆哮を上げた。

「グゥッッワアアアアアンン!」

 その巨人焔の巨神“スルト”がダジェリンをひねり潰すと、天空から光の剣がスルトを貫きフームの魔法陣を打ち消した。

「ヴェサーラ・ノヴァ・ヅバ・ハサラ」

 神々しい輝きを纏いフームは魔を纏い死霊を呼び出した。

「退け、周りに囲まれてる!」

 ルミルも流石に剣を構えていた。

直前フェンサーから戦うことを禁じられていたが、しょうが無い。

フェンサー自身研究棟のA3区域に敵を追い詰めていた。


 研究棟入り口

フームと戦い、続くA3A4A5区域にツヴェルフ・フェンサー・ザーロックが居る。

「相手は魔覇か。魔を斬る覇に俺達も良いな?」

 燃え上がる紅蓮を背景に臆すること無く斬っていくフェンサーに、次の刺客が現れた。

「ゾー・ヴェラサ・シュヴツルと申す。お目にかかれて光栄であります。マスター・フェンサー」

「ん?は?俺の名を何で御前が知ってるんだ?」

「答えようがなさ過ぎる。龍の騎士団に居た俺を忘れたか?」

「ほーう」

 ゾーは双銃剣。

銃を連発し、リロード後の剣を見抜いてフェンサーは、レヴァンテインの覇を纏い紅蓮の炎が燃え上がる。

「俺は代わった。先生によって俺は代わった」

「ただ利用され、ただ、騙され、ただ、唆され、御前は人形だな。御前のモルモット人生此の剣で素早く地獄に堕ちろ」

 ゾーは、双銃剣“ニルヴァーナ”でフェンサーに剣を突きつけた。

「御前は俺が知ってる中で腕の良い銃士。撃てるか?」

「ああ」

 フェンサーの覇がゾーを吹き飛ばし硬直させた。

「焔獄覇・・・・ニヒヒヒ」

 フェンサーの特殊の覇を纏いあらゆる攻撃魔法から身を守り受けた分だけの焔が燃え上がり全てを焼き尽くす地獄のように、ゾーは唇を噛みしめた。

「退け、覇には覇を」

 現れたのは、史上最低悪最凶の医者兼科学者のドクター・ICだ。

「白・赤・蒼・緑・黒・紫の薬を一気に服用する。さぞ、私の力を見くびるな、Knghits0fDarkness」

 《エキドナX2V4090MMM09》・・・・・国際犯罪司法協会から禁じられた禁忌の薬(媚薬)だ。SSSS級の薬品でこの研究室は此処で大量生産されて闇の世界の人間がバイヤーとして購入する。ICの本名は誰も知らず、本当の姿も知らない。

「フェンサー・アーヴィング見た目は良い男。私は普通の女じゃ無いわ~私は人の皮を被り男もあり、女のみであり私には生きた心地がしない。生殖も無い、私は思う。この最高傑作のDNAを残したい」

 フェンサーは覇を纏っている。

ICも覇を纏いその能力を目の当たりする。

「クリムゾンドラグニッククロウ”エクスプロージョンブレイド”紅蓮龍牙爆炎刃」

 レヴァンテインが焔を纏い大剣に焔が渦を巻きICに焔の斬撃・衝撃波・焔の壁で燃え尽くし切り裂き、衝撃波を放ち床は焦げていた。

「ハッハハハハハ。ダッセー、アーヴィング?紫色の薬を舐めんなッ!」

 先程の紫色の薬を飲んだICは、あの技を無傷で手で受け止めていた。

焔を吸収し、体中に男性ホルモンを急激に活性化させて指をパッチンとならした。

「・・・・・教えてやるよ、私は薬っつう人間で、科学も医療も国際的に世界的に最凶の地位さぁ~バックで、アナルに居るのは“政府”だ!政府が私を殺さない限りお前等の運の尽きは無い。」

 アーヴィングは立ち尽くすが、ザーロックとツヴェルフも来た。

「双槍覇のザーロック、聖淫覇のツヴェルフか・・・。特殊な覇だ・・・モルモットのしようがある。お前等社会のクズを私が役立てようと此処の研究棟や病院は何のためにあるか?よーくその空っぽな脳みそで考えな?Knghits0fDarknessは調査済み。実験も大詰めのクライマックス!絶頂のマスターベーションは私も心揺すぶるよ。ハハハハハハ」

 ICは、白いコートを着て黒いハイヒール姿のガーターで妖艶な黒紫色の下着を身につけザーロックとツヴェルフの相手をした。

 時同じく、研究棟のロビーでは

ルミルとダジェリン、ブリュンとフームの戦闘が続いていた。

「鬼覇ATTACK“凰桜”」

 長刀の鞘に納められた銀の波紋が波打つ美しい日本刀村正を手に伸ばし、刀の覇で無く人間の覇であり、鬼の強う覇を纏い一時的に圧倒的破壊力攻撃力防御力で敵を崩すのが、ブリュンが得意。

刀から着火する火花に、桜のような舞いで火の粉を粒子化させ懐の爆心で刀の鞘を斬る。

「ぷっ、ぎゃぁ~ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハ・・・」

 フームの魔力も尽きる。覇を纏う人間の方が強い。

ブリュンは、息を切らさず小刻みにリズムを取り刀で敵を斬っていた。

(これで問題はノーだ。俺はしかし、フームは人形か?自動操縦式人形か?)

 ブリュンの名を和名で倭幽齊と言う。

刀の達人で、先祖伝来ザイ・ジークフリートから継がれている覇を纏った。

「皇神覇“龍滅英雄”」

 ザイの覇を刀に纏いフームは動きが無かった。

「セクション2・・・ナンバー00089。認証完了・・・・起動完了。オーバー・ヘルモード設定。フームに第二起動に移す。ドクターの指示を待つ」

 フームから聞こえてくるマスターからの指示だ。

ノイズでうるさいが、英語だ。

英語で指示を送るマスター。

「御意」

 ドクターが返事した。

「フームよ、我が大いなる神の啓示に従い出でよ、ウェポン・ド・ヴェザリエルッ!」

 フームの躰が巨体化して腕に銃。

足に剣。

顔にビーム。

胴体に大砲。

下半身に剣・銃・槍。

腕に弓。

漆黒のボディーに全身武装の魔導人形。

人の魂の器に本人は別に居る。

「ガオオオオオオオオオオオオッ!」

 ルミルがとっさに動き剣で腕を切り落とすと、足の弓に隙をとられた。

「覇!覇!覇覇覇覇覇アアアアアアアッ!」

 自分の覇をツヴァイから貰い受けた小瓶を飲み覇を全回復した。

覇をミカエルに憑依させ特殊形状化の剣により、魔を斬るローゼンマリアへと変形して赤と黒の剣で、ウェポンを斬り、斬り、斬り、斬りまくった。

「ハート・ジャスティス・フリーダム」

 風を纏い双剣で音速の連撃を打ちウェポンを粉砕させた。

「ッシャッシャアアッ!」

 その遠吠えに悲しさが滲んで見えた。

ルミルは剣を終いロビーを歩いた。

ダジェリンは、魔力を自動で回復して続くロビーからA2345区域には、ドクター・ICとザーロック・ツヴェルフ・アーヴィングが戦っていた。

ドクターの背後に居るマスターも現在はこのヴェグラドに潜伏して容姿隠してセフィリアと通じている。

「セフィリア様?ヴェグラドにはいつ頃?」

「ああ?脱獄したらな・・・・」

 牢獄に六人を収監されて一月が経ち漆黒の湿気で寒い牢に鎖に繋がれているセフィリア達水晶玉で会話していると、マスターも“FINAL”の書を探してこの地に潜伏だが、マスターの正体は誰も知らず政府ですらその名を呼ぶのに抵抗がある。

「良いから?ドクター・ICは死なさず直に研究棟・病棟は消滅する。俺が管理管轄運営しているから、なぁ・・・・・万一はフッ。」

 マスターは火山口の下に空洞があるがそこの秘密の厳重に管理された部屋に隠って“何か企んでいた”。

ドクターは、三人相手に複数の薬を飲み薬覇でホルモンを活性化した。

「ハッ?お前等風・焔・光・・・特殊で奇々怪々な覇を持つおめぇら?どうだ、死ぬか?私が余すところなく実験に使用してやってもかまわねぇ-、グッハハハハハハ」

「もう充分だな。極限解放(ラモーレ・アモ・ドライヴ)」

 三人は、A4区域にドクターと対峙していたが、配下のモス・ラモ・スの三人と対決が迫っていた。

ルミルも後を追ってロビーを走っていた。

「おい、このヴェグラド研究棟はどーうなっちゅう?」

「ここは創造の航路であり、禁忌の世界です。だから言わば闇ですわ」

 ダジェリンは、ヴェグラドの地図を見ながら研究棟・病棟は高層フロアーで、世界が禁じている“RAGNAROCK(ラグナロク)”の実験を屡々行い政府から目をつけられているが、ドクターは最上階に走っていった。モス・ラモ・スの三兄弟がルミルとばったり遭遇した。

「十字架鋼鉄の魔女の墓(クロス・アンネクローゼ・グレイヴ)」

 先程双剣から大剣に戻し大剣で上下垂直と敵を落とし衝撃波・斬撃・魔法の組み合わせで紫色の焔がモスを飲み込み心臓が焔を食い込みモスは骨になった。

「どーりゃああっ!」

 剣で床をぶっ壊し、モスの骨を無視してザーロック達に合流した。

「お待たせ、」

「おせぇー」

 ザーロックは、双槍を構えてラモ・スはアーヴィングも焔全開の状態で・・・・硬直していた。

ブリュンも刀で覇を一時刀に送り武装の状態で覇を封じ込めた。

「俺はお前等を見逃してやっても構わん。この刀で全身バラバラの海の藻屑になる前に言うことはあるか?あっ?」

 刀を鞘に納め目を閉じ、瞬足神速の勢いで敵をまとめて倒した。

ザーロックは槍でスを食い込め風と風の同属生だ。

「ドクターは俺に命を与えた!」

「馬鹿め。命は人間に宿る魂じゃ。うぬのドクターは頭がイカレてる政府が認めた危険人物。御前が・・・・それでも俺とやるのなら付き合う」

 ザーロックが持っている槍は二つあるが、一つは先祖が使っている翡翠で全て創られた槍で風を纏える魔槍である。

「あああああああっ!ウルサイ、ドクタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 スは少年だ。

小柄でその身に纏う風の短剣にザーロックは槍を床に刺して掌を合わせ風力を溜めて少年の懐に風の空気砲が直撃して血を吐き倒れた。

「ぐっわぁぁ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・ドクター・・・俺を」

 少年が宙を浮かび龍に変形した。

男性ホルモンに龍型のDNA遺伝子組み換えの薬により巨大な翼を広げてかぎ爪に、黒いボディーの龍が咆哮を上げた。

 龍に変形したスが天井を飛ぶのにルミルが飛んで、剣を双剣に変形してシャンデリアに掴まり龍の背に乗り剣を突き刺した。

「紅蓮龍牙(クリムゾンドラグニッククロウ)“龍墓(ドラゴングレイヴ)”」

 紅蓮の炎が双剣に纏い竜の首を刎ねて双剣で滅多切り。

龍は死に絶えスも骨になった。

血を浴びるルミルに頭が悲鳴を叫ぶ。

《ほうほうほう。龍を狩れるのか大した者だ・・・・私は褒めよう。》

《え?俺は斬った。剣だけは躰が柔軟に且つスピーディに動いて敵を斬る。》

《まぁ、よい、まぁ、よい・・・・・だがなぁ、御前にはその才覚がある。良いな?鋼鉄の魔女を殺した時から御前に定められた運命が御前の一族に“アンネローゼ”を扱えるようになった。私に言うが、エヴァジェリスは御前に言う。ルミル・グランエッジスよ・・・・・マスターの正体は、政府でもセフィリアも教主庁も手が出しづらい人物、かつて其の男が8つの村を凍らせ人を殺し、魔神を滅し。悪魔を崇拝し“魔神崇拝”の名をアーヴェリゼ・ロワンシュルトDOUだ、名を覚えているか?》

《覚えが無い。誰だ?俺に何のようだ?》

《すまんのう・・・・その内に会う。アーヴェリゼ・ロワンシュルト。彼奴は、御前の剣でも勝てぬ。覇はあくまでも覇であり、Knghits0fDarknessが歴代モード・チェンジ・バスター・モード・インペリアル・フォームを身につけば勝てるわ。》

 エヴァジェリスの記憶上の話にルミルは立ったまま気を失い剣を落とした。

研究棟の二階にアーヴィング達が追いかけてきた。

ドクターも慌ててメンバーを各層に配置した。

 ツヴェルフも最年少でシュヴァリエに選ばれる程腕が良く階層が螺旋階段に変わり一階部分がハッチを開き火山が流れ込んできた。

溶岩が受付を飲み込み一階部分が灼熱の焔が飛び交い、Knghits0fDarknessは二階に移動すると、ゾー、ドラッガーのマリファァナ・MDMAが立ちはだかり、フェンサーがニヤニヤしながら剣を向けた。

「おめぇにゃー、ぶっ込んで、斬りまくるぞ!」

「哀れな救済に神のお許しを汝神の主の門に天立つ剣に裁きと慈愛をアーメン・ラーメン・ソーメン・ザーメン・シャローム《エイシェント・ジーザス》」

 ダジェリンの魔法陣が二階に隕石が降り注ぎ大爆発の爆音と爆風の元にフェンサーの獄炎で周りが燃えてゾー、マリファァナ、MDMAも抵抗した。

「覇を纏いっちゃ。俺達三人もアーヴィングッちこれしきやられん」

 ゾー、マリファァナ・MDMAの覇を纏った。覇は、それぞれ覇を纏い武装の英霊が宿った武器で、ツヴェルフが聖剣片手にその力を纏った。

「聖剣よ、ヴェルキリー・アーム・レヴァン!」

 氷風纏い剣で雷が鳴りゾーの属性は焔。

焔は水に弱い、ツヴェルフは聖剣で二階は凍り付き滑りやすくルミル達は廊下の手すりに掴まっていた。

「あぁ~ッ、どーなっちゅうか?」

 二階に居るゾー、マリファァナ・MDMAの覇を見極められないザーロック・アーヴィング・ブリュンは覇を極限に解放した。

「OKっす。フェンサーさん、俺も久々のイッチャイマスカ・・・・・」

 ブリュンの刀が黄金に輝く。《金閣寺》の輝きの金の刀を手にゾー達も鞘納めして刀の瞬間的の速さで覇を斬り、武器を斬り、人を斬った。

「斬人心剣閃門龍天」

 ブリュンは刀の特性に特化してゾー、マリファナ、MDMAを倒して滑る二階に冷気を肌から護り巨大コンベアに乗り込んだ。

「うっす。俺が上に行く、みんなも来いよ、」

 ブリュンは刀を終ってベルトコンベアーのスイッチを切って二階から三階のフロアーに行くと三人も上に乗り込みブリュンの前にフェンサーが飛んできて、三人まとめて紅蓮の炎でも飲み込み焔で尽くした。

「紅蓮魔女龍炎乱舞(エヴェラ・サザラヴェルト・ドラクルニア・サレッテロ)」

 アーヴィングの剣が燃えさかる焔で全てを焼き尽くす浄火の剣により三人を消滅。ベルトコンベアーのロープの紐が切れた。

(しくじった・・・炎紐(ファイヤーウィップ))

 掴まって上に昇ると敵が四方に居た。ルミルも小瓶で魔力・覇・体力・精神力を全回復した。

三階には、癒獄戦死の一人、ドラッグ&デッドラバーズのガンナーの《ジヴェルト・アリアンテーゼロウ》が待ち構えていた。

彼の部隊は全員魔銃部隊であり、ルミル達に銃を突きつけた。

フェンサーは剣を戻して手を後ろに挙げた。

(馬鹿野郎の腰抜けじゃ・・・手挙げろ!)

 フェンサーは手を後ろに挙げたまま剣を素早く抜いて次ヴェルトが銃を連発した。

「銀の銃弾双龍蒼牙(シルバー・バレットガン・ツヴェルトドラクルクロウ)」

 ジヴェルトの双銃剣を交わしてルミルが剣を抜き首に当てた。

「死か?」

 と言うもののルミルの覇が銃弾を停止した。

「俺は銃弾の覇を持ち銃に関しては無敵だぞ、忘れるな?」

 その頃同時刻に、病棟ではある組織が立ち込んでいた。

十賢者が送り込んだ、Knghits0fDarknessが失敗したときに速やかにドラッグ&デッドラバーズを殲滅させる裏最凶組織“KNGHITSOFMETEO”通称星の騎士団が病棟に来ていた。

リーダーのヴォルケ・クラウド・ボーダンゲイツ・ヴェスタニエ。

二代目クラウド・ヴェスタニエの妹ルッカ・ヴェスタニエの孫であり、ルミルの甥。

その他に、魔銃の皇“ガーデン・スレイプニル”。

槍の天下無双“テスタロッサ・アゲインルッツァー”。

魔道書の教主“メシュア・ジュガダンケット・ハーメルス”。

焔獄の魔女剣“スヴィリアー・ベルガモット・クレインベルト・アーヴィング”。

東洋の鬼神“シン・レギンレイヴ天照天龍齊”。

以下の者が集い病棟に於いての人質を捜索していた。

「居ないッすね~」

 ヴォルケは金髪で黒コートを着て大剣を背負い病棟内の部屋を隅々見ていた。

「ねぇーちゃーん、ちゃーんねぇー、かわうぃ~ね!」

 ガーデンは、銃だけで生き残ってきた腕があり、政府に雇われている青年。

「ガーデン?ここには居ないよ。ハァ~手がかりある?メシュア」

「さぁ・・・・導きでお考え下さい」

 メシュアは魔道書を開きメアリーを探した。

「意味ないっすか?」

 ヴォルケは病棟に居る頃研究棟には、Knghits0fDarknessがエスカレーターに乗り上を目指してA5区域からB1区域に向かっていた。ジヴェルトが追ってくる。

「うぉおおっ!」

 ジヴェルトにツヴェルフがエクスカリバーを振るい銃弾を避けて急上昇で研究棟を昇っていく。

ジヴェルトの銃剣が、エクスカリバーに火花散らすがツヴェルフは、小瓶を全部飲み干して体中の魔力を解き放った。

「炎心墓(フレイムハートグレイヴ)“天(Heaven)”」

 焔でなぎ払い銃剣が爆破しその火力で研究棟を突破した。

「ふん、おっさんMAXの威力でB3っす」

 研究棟に居る頃。病棟で人質を捜索している頃、遠く離れた東野大陸死の航路と星の航路の中間にエレン・イザークヴァンガード大陸がある。

国土80%が海に面し20%が、陸地の大陸のエンパイアー・ドリアックセルフ要塞城郭修道院にハートがある人物を訪ねていた。

國土無双と謳われてウォーカー家・ヴェスタニエ家・アイゼンガルド家・アーヴィング家・ジークフリート家に剣術・魔術・槍術を叩き込んだ女性が居る。

元十賢者である彼女に、話を聞きに行こうとしていた。

ピンポーンピンポーン

「ん?居るのか?」

「おう、ベル鳴らしてるから来いよ、イオニア」

「くっ、」

唇を噛みしめて修道院の髑髏と薔薇と悪魔の扉が開いた。

古びて大理石と水晶と鏤められて大聖堂のステンドグラスは一面神々の誕生~英雄の活躍を全体に描かれていた。

「センキュー、セックス、ジョーダン、サンキュー、サンクス」

 修道院に一人の赤髪のドレスを着て杖をつく女性が居た。

「イオニア?政府に来い、剣はどこだ?俺達が探している剣の場所を知りたい」

「良いな?そもそも私は一切の関係をその手で断ち切った。覇剣バルムンク・アロンディーンはこの世界で存在し創られた剣だ。持つ者が決まっている。名を申す、セヴェーレ・ヴェスタニエじゃ」

 ステンドグラスの明かりに照らされた十字架の部屋に言いつけられハートはお辞儀した。

「フレイムハート、今この状況でアンタを必要としている。今、Knghits0fDarkness、星の騎士団がヴェグラドに居る。」

 フレイムハートは顔をしかめて神に祈りを捧げて黙ってハートを見た。

(この男の言うとおり。私はあの頃の私では無いのだ。THIS剣を焔獄に帰しヴァルプギスの地に必要不可欠の七つの鍵がいる。うん・・・)

 フレイムハートが修道院の地下へとハートを案内した。

「来い、決めた。御前に最初の鍵を授ける。可の地に第一の門を開き給え」

 フレイムハートが修道院の地下は燃え上がる灼熱の焔がブワブワ燃えていた。道なり進み溶岩の山道を歩いて岩窟の部屋に地図があり、鎖に繋がれた“鍵”を指さした。

「こいつ、か・・・」

「そうじゃ。ウォーカーの孫。よーう、似とるな。うぬもその剣は確かにヴァルプルギスの遺作の剣・・・・“エステゥルヴルナ”その蒼白の刀身に漆黒の鞘の柄を持つ剣は、うぬも者か?」

「ッチ、OKOKOK・・・・政府で待ってマース」

 鍵を手に入れて政府に戻る帰路であった。

ヴェグラドの研究棟B3

 コンクリートで研究されているのは人体実験だ。

此処は人間を創る課程の工場が並んで多くの奴隷が働いていた。

不気味なカプセルに臓器や凍結された人間が眠っていた。

ルミル達は、この研究棟で行われている人体実験に目を疑い気持ち悪いくらい吐きそうだった。

投薬で、《人を創るか?》《妊娠が可能か?》《全てのホルモンを活性化させる》の薬は、ドクターIC・マスターのアーヴェリゼ・ロワンシュルトの二人が僅かながらの少人数ながら、「科学」の力で勢力を伸ばしてきた。

KNGHITSOFMETEOもTHIS件は、追っておりザーロックは黒フードで顔を隠した。

ブリュンは、パソコンの部屋とロックされている部屋を見つけていた。

「ちょちょちょいのちょい、ここ何か臭うな?」

「ロックなクールでビューティフルなパスワードはドクターか?」

 その通りに机のデスクの引き出しにパスワードをいつも持ち歩いていた。

ドクターは、ピルケースに薬の大量生産と多くの錠剤を持ち歩いていた。

「ククククハッハハハハハハハ・・・・あいつらは何も分かっていない。私自身冥府の化身と気付いていない時点で大馬鹿だ。こん力さえ在れば、男も女も支配できる。」

 ドクターは、人類史上最悪のマッドサイエンティストで、多くの人間のDNAを集め屍の肉体から人を創る。

病棟では、ドクターの傘下の女が四人居る。

その中に、医療研修中のメアリーも投薬実験は既に始められていた。

Knghits0fDarkness・KNGHITSOFMETEOも研究棟・病棟に探索だ。

「どうする?」

 ルミルも疲れが出てきて小瓶も残り僅かで研究棟B3~5区域に居るKnghits0fDarknessは大広間に一旦戻って地図を広げた。

「ドラッグ&デッドラバーズの勢力は計り知れません。私は司祭である身実験失敗の未完成人間を祈ってきました。女は異常性活動ホルモン分泌って言いまして、乳首の勃起や母乳が出やすさ、クリトリスの肥大化など私が見て治してきました。人を生き物同様道具扱いするドクターをぶっ殺したいです。」

 ダジェリンが地図を見て研究棟のシフトを見つけた。

配管から渡るか、外に出るのは禁物。

外は火口。

マグマの隣り合わせで、氷河を刳り抜いた場所は病棟の入り口だ。

「はぁ~やんになっちゃう」

 フェンサーが言い出すと地図を見ながら進んだ。

「はい、ルミル?」

 エリクサーだ。

青い液体の治癒薬。

ルミルの覇は特殊でダインの覇と同じだ。

かつて、英雄の足跡と同様な覇を持つ力は、「覇」っつうのは、人間本来持つ生まれつき持つDNAが汲み取られているチカラであり、皇の素質。

ルミルはこの研究棟で、人間実験が行われている場を抜けると吹き抜けるとレン平原が広がっていた。

平原の丘を超えて一軒家がある。

ヴォルケは、庭園に出て病棟内を捜索し、突き止めた。

「パスワード72-65-28-39・・・シシシシ」

 KNGHITSOFMETEOの一行は、ドクターを捕らえた。

《もしもし毎度お世話になります。ヴォルケッす。ドクターを捕らえました、身柄を?》

《ご苦労。十賢者サイドに繋がり次第命を出す。指示があるまで待機》

 ヴォルケは、命令まで待機してるとドクターが姿を消した。

(クソ!KNGHITSOFMETEO・・・・新手を呼ぶ出すとか無いわ。しかし、ラグナロだけでマスターも何を考えてるのか分からない。)

 ドクターは、タクト無いに身を潜めポケットに手を忍ばすがパスワードを無くしてマスターと水晶玉で話した。

《すいません。パスワードを紛失しました!》

《ハッハハハハハ・・・・・偽物のフェイクだ。ドクター俺の場所まで来られるか?》

《えぇ・・、勿論です。この島事吹き飛ばすのですか?》

《連中が連中や。闇組織の戦争は避けられん。三魔神の書ヲ持つあの組織ほどクレイジージャネェが、俺はこのラグナロクで勢力を増やす。ドクター、アンタも命ねぇ時、《処女神生創魂天》を使え、アニータ―書第十五章32節“ザデレヴグ・ビュンバサラ・キジュキ・ネサッテリツオ・マサラデレ”だぞ。では、俺は後で落ち合おう》

 ヴォルケは政府からの指示を待ちつつも病棟の病室に待っている患者を診ながら黒コートを着て金髪の長い髪をして大剣を背負い氷山の氷壁近くまで戻った。

「パスワードはファッキュー、フェイクだ。EVERYONE、引き下がって他を探そう」

 落ちていた偽物のパスワードを見抜きICチップを盗んでビニール袋に入れて、ガーデンやテスタロッサ、シン、メシュア、スヴィリアーの者はラグナロク廃棄場の研究室に来て、そこで待っていた。

話を変え、Knghits0fDarknessが研究棟に居る頃・・・・・ルミル達もタクトを通ってB2に降りて研究棟第三資料室についてダジェリンが魔法を使った。

《ザハード・ドゥラノ・ヴェラサレレッリュト》

 ヴェグラド全体に光の線に描かれてラグナロクと赤い髑髏が写し出されデンジャーのサインが表示された。

この魔法は主に地図上に複数の敵を殲滅させるための古代魔法。

BからC→D→E→Aの順で研究棟の湿気や薄嫌いコンクリート部屋を抜けて溶岩で出来た火口に近づいた。

「覇を纏いな。メンデー、だが俺は焔で出来てるんでね。火山なんて俺に取っちゃサイコーのステーキだよ」

 フェンサーの覇は焔に反応し大剣にも焔が宿った。

火山口に行き溶岩で覆われた岩窟の部屋には史料や研究書が散らかり松明が燃えかすが見つかった。そこら中炭で裾が目立つ。

 研究棟火山口

ドクターやマスター以外に癒獄戦死が居る。

その中で一番戦術に向いてる人物が居る。

獄魔剣銃“ZEARD”を握り弾を装填リドーロ後放たれる一発にルミルは遂にその力を発揮する。

《エヴァアアッ!お、俺に・・・・名を・・・セヴェーレの能力を今すぐ俺の剣に覇を送れ》

《記憶戻らぬ愚者の選択だ。だが、良いぞ。御前は災厄の剣王。災厄の覇を纏える男だ、世界は御前に何を望み?何を与える。結論から察せば私が御前に与えるのはその禁忌の能力で仲間を護ることを契約じゃぞ》

 グゥウウウウオオオオオンとルミルの躰に宿る災厄のチカラ。

英雄が持たざる力に覚醒した本来のチカラを纏える体装化を覚えた。

「剣装!アームズ・オーバ・ミカエル」

 金髪の髪が黒く変色し肌も白く蒼白の大剣を構え腕には銀製のブレスレットを身に付け筋肉質になった。

剣の能力を最大限に伸ばした。

《グラン・デッド・ヴォルケーノ》

 研究棟を進み病棟に行き、ブリッジにアブレイム・シュルッカーン。

黒フードに褐色の男。

歯軋りを立ててKnghits0fDarknessを警戒していた。

ブリュンが静かに刀を抜いた。

「我、恩に候。天帝天照大神我刀の焔神明に得たり」

 太陽の橙の焔を刀に宿り氷河の冷気を纏った太刀にブリュンは目を閉じて手を刃に添えタイミングを見計らった。

アブレイムは、ZEARDの極限解放し天井を突き破る銀製の銃剣がルミルはその剣で受け止めた。

「良いぞ、ブリュン、舞って斬れ」

 剣を受け止めブリュンの刀が焔と冷気でアブレイムを斬った。

「砂漠楽園(デザート・オアシス)」

 体中の水の粒子を乾かし砂漠の砂となり、ブリュンは刀の波紋にアブレイムの銃が散弾した。

天井の崩落に吹雪に錘が乗っかりKnghits0fDarknessは吹雪に飲み込まれ、アブレイムは、砂漠で難を逃れた。

「砂漠無限牢(デザート・インフィニット・プリズム)」

 砂の篭に囲まれ、ツヴェルフの剣が魔剣と魔銃に分裂し、斬り、撃ち、ツヴェルフが壁を渡って手すりに掴まって上空で垂直直下に剣の上に立ちアブレイムを見下ろした。

「私はマスターの命ならDie覚悟はある。Youは?」

「同じよ、癒獄戦死の一人ね?」

「左様、我含め九人。この病棟・研究棟は包囲されている。Knghits0fDarkness・KNGHITSOFMETEOに言うが九人は俺よりも強い!クソ強い!」

 アブレイムはツヴェルフも剣を握ったままエクスカリバーの鞘で頭を打った。

「砂漠迷宮(デザート・ラビリンス)」

 砂漠の迷宮にルミルの覇が砂をかき消した。

「おい、アブレイム!アブレイム!アブレイム!九人居る?俺達が全員相手にする。てめぇらなんざぁっちゃ相手にならん」

 アブレイムは馬に乗り研究棟最深部火山口連結部分にて、ルミル達もマスターを探して研究棟の奥に行くと長い険しい階段に髑髏の門が目にとまった。

「さぁ・・・我等癒獄戦死これより貴殿等を殲滅する。地獄の戦死者である我等にマスター・ドクターは命を与えチカラを授けた。御意」

 アブレイムは、馬を下りて階段の前で八人は俺達を見下ろしその目は、「死」だ。九人を倒さない限り先には進めない故に研究棟・病棟・本館・倉庫がある。

アブレイムは杖を持つインディアンの仮面に近づき跪いた。

「うぬの事ぞ、我は癒獄戦死の一人にし、戦死者のヴァフューリュと申す。死して尚熾烈な記憶が我の魔法なり。皆、これより先・・・・・来るが良い」

 ヴァフューリュは大柄の長身でインディアンの仮面で耳飾りも鷲の羽根鷹の羽根で両耳に穴を開け奮いも古代人の魔導士だ。

「おう、アブレイム、御前に任す。」

「ハッ!」

 ザーロックは、一族が代々受け継ぐコパン一族創始創来の槍を構えて風の覇を纏った。

槍には雨・耕土・再生を司る神ケッツアコアトルの細工の飾りが槍の随所に施されている。

ザーロックを見た、ヴァフューリュは杖をかざした。

不気味な髑髏と十字架の杖だ。人間の骸を杖にしてその魂を魔法と根源と見なし古代の魔導士は、《死霊魔導士》この男がそれだ。

所謂政府が定めた千五百年前の世界ヴァーミリオン・ヴァン・ウォーカー・ミカエル・シューヴェルトー・ケーニッヒ・ヴェスタニエ・ジェラフバルト・アイゼン・ユグスッチュリウス・アイゼンガルドの三人の時代に活躍した魔導士。

その中でも魂を操る闇の魔導士こそ、ヴァフューリュ本人だ。

「魔導士は私が仕留めます。」

 ダジェリンの腕は、魔導を制御する天空の巫女が装着する金の腕輪を外して魔力最大無限解放により、ヴァフューリュはインディアンの仮面の下で笑いながら髑髏の門が閉じた。

研究棟の者以外知り得ることが無いそこは、病棟に続く冥府の深淵“タルタロス”に、Knghits0fDarknessが来ていた。

宇宙のような暗さと星々の光だけが唯一の光だ。

「にしは、Die運命ぞ。暗黒死星雲(グレンヴェッリョ・タルテロ・エトワール)」

 暗黒の星々の爆発に漆黒の影がダジェリンを縛り上げ心を黒く染めようとした。

「シャイン・テールクロウ」

 左腕の神々しい一撃がヴァフューリュの顎を直撃した。

「ぐはっ、あぁ・・うぅ・・うえぇ・・ぐ」

 ヴァフューリュが体勢を崩し門が閉じられるが、俺達はまだ階段前だ。

ダジェリンは、司祭・錬金術師・魔導士の三面の顔を持ちその名はダーヴァンベルグの血が流れている。

「死の裁き(DieJudgment)!」

 雷轟の雷が死霊の鎖に繋がれ大爆発を起こし、ダジェリンは遂にみんなを見て肩をならした。

魔法が消えた世界に魔導士は絶滅危惧種だ。

ヴァフューリュは、その仮面を外し、長い金髪が顔全体に伸びて若い男だ。

魔力が充満してきて、ダジェリンはその力を呼び戻した。

(人を信じ人の心に繋がる)白いコートに、長く伸びる蒼髪、伝説の錬金魔導士“ダーヴァンベルグ・ディスティニー”の魔法は禁忌以上だ。

《究極衛星魔法ッ!グラビティー・ゼロメテオ》

 ドドドドドドドドドドドン!隕石の落下衝撃爆発にヴァフューリュは力尽きた。

門が開き始め、ルミル達は奧を目指した。

倒れたヴァフューリュはマスターの薬を飲んだ。

(我は蘇る。三度会おうぞ、妾は魔導士。魂を闇に売り深淵の魔導は大いなるマスターが妾に残した奇策。)

 ヴァフューリュは薬にお陰で女になり門が閉じたが、時空転移でヴェグラドを脱出。

後に、闇世界の“アポフィス計画”の為新星ネリセリウスに赴いた。

 門が開き、赤い雨が降り注ぐ。

「私はグロウ・エルワーレッツ・バイガエーシ。この雨降り注ぐ水女」

「雷居るのか?居ねぇよーな?」

 Knghits0fDarknessのフェンサーが聞いてみると、手を挙げたツヴェルフが剣を抜いた。

驚き剣を鞘に納め雷の雷撃を浴びた。

ツヴェルフの体質は四属性に向いてることが可能。

「ううん。いいわ。ソミラ女一人と私の張り合いね」

「チッ、なめんんじゃねぇーぞ、アンタぁ男の味わったことある?」

 ツヴェルフの髪が銀に変わり鎧も雷の金色に変色した。

「雷鉄の牢獄無限剣(サンダーアイアイン・プリズムヘルインフィニットソード)」

 雷がプラズマを発しステラコイルに剣でグロウを閉じ込めた。

「ぐあああああっ!」

 雷が水を感電させ、グロウは水を変質させ雷が効かない火に変えて、ツヴェルフも剣を逆さに持ち髪も紅蓮の緋色に変えた。

「チッ、闇組織如きなめんじゃねぇつうの、クソ野郎。私は体質を変えられるんだよ、餓鬼ン頃からおっさん達に扱かれてぶっ込まれて私は10歳の時に処女を失ってんだよ」

 ツヴェルフのエクスカリバーが光に包まれ魔法を切り裂いた。

グロウも刀を抜いた。

「面白いことを言う。私が癒獄戦死で名を不死身のグロウと言われているが、フフフフフッ。さぁ・・・・深淵が動き出しその闇が覇を纏う時、《グヴェルト・アサザ・テルザーメンヤス》」

 深淵の槍が無数に浮かびツヴェルフは床に剣を刺すが、深淵の闇に覆われ槍の爆風に吹き飛ばされ、エクスカリバーが階段に転げ落ちる。

(いかんせん、これまでか・・・・・)

 ボロボロのツヴェルフに心で心配したフェンサーが大剣を握り紅蓮の覇を拳に力強く握った。

覇を纏える人間が、闇に打ち勝つ。

グロウも自身を極限限界解放した。

「ククククハハハハハハハアアアッアアアアッハハ。マスターモードINタナトス“インフィニティーダークネス”Ver」

 漆黒の鎧に闇の槍と大剣を手に握り黒い太陽が照らされ黒く染まる武器の宙に浮かびフェンサーが、門をこじ開けた。

倒れて気を失い血だらけのツヴェルフを黒コートに覆い被して頬を優しくナでナでした。

「おめぇーよ、よーうやった。後は俺に任せろ、俺の心が最上級に燃えてるからナ」

 紅蓮の炎が燃え上がり焔を纏い目が人を斬る鬼の目となり、上半身鍛え抜かれた筋肉が目立ち大剣を軽々しく手に持ち、剣で付加値の神速真空爆風の能力で剣を形状化して細く赤と黒の刀身の刃にグロウは応戦した。

《限界禁忌究極解放深淵魔法“アルメーア・テダセリュト・テアマッタサ”》

 忘れていた闇組織の人間共は魔神書を持ち禁忌魔法・限界魔法・深淵魔法・解放魔法の四魔は《政府指定世界禁止魔法における闇魔法封印の件》で、禁じられているのを使ったグロウに、フェンサーは剣を天に掲げて力強くジャンプして、紅蓮の炎で切り裂いた。

「アース・ドラゴン・ブレス・トゥ・テイル・ド・クラッシュッウウゥ!」

 フェンサーは一撃で龍の焔に見せた覇で魔法を打ち消しグロウは骨になり死んだ。

魔法抑制により、血を吐きフェンサーは剣を鞘に納めて門が閉じる前に次の門を開いた。

 三の門。

冥府の墓標

ザーロックが槍を構えて門に入っていくと、三人目の老人が椅子に座っていた、白髪の老人に長い髭が目立つがザ-ロックは跪いた。

「ワシはコパン王家第6代国王シュッリュパンじゃぞ。良いな?コパンの息子ザーロックワシのあ・い・さ・つ挨拶じゃ。」

 毒の弓矢に放たれザーロックが風で弓矢を避けた。

コパン一族は風の民で数奇な文明を築き滅びていきその末裔は東の大陸アルサ・ヘム・アレインに暮らしている。

(ダメだな。俺・・・コパン家の名が泣く泣く・・・・ロンギヌス、解放)

 毒矢が降り注ぎ月夜沈む。

アポカリプス時に老人は見る見る若返りにその姿は、歴代屈指の策略家にして相当な槍術者と聞いている。

と言うもののコパン家の霊廟に彼の名が消されて闇に堕ちた人間と無縁である。

ザーロックは、槍を構えてその槍の大聖霊ケゥトルッタの加護でザーロックの腕は銀に出来ていた。

「テル・ダサラアレ・パンタネロウユ《我の聖霊に許可し、大蛇よ来い》」

 大蛇のケッツアコアトルの咆哮が聞こえてザーロックに力を貸した。

シュッリュパンは、筋骨隆々の男で金に輝く槍を構えてザーロックと睨み合わせだ。

「俺さぁ、コパンの名代を掌握したっつうんだよ。ガハハハハハハハ」

 これは驚いた。

ザーロックはコパン家の皇に圧倒した。

瞳を閉じてロンギヌスで応戦するが、彼には敵わない。

槍術に関して、シュッリュパンは天才だからだ。

「アユタユアラ」

 風を呼び出し大蛇の姿をした銃を手にしてシュッリュパンを狙った。

「大蛇の顎(ケッツアコアトル・アギト)」

 真空の風の弾丸がシュッリュパンに傷を与えた。

ジャングルの密林の空間に、シュッリュパンの手に握られていたザーロックの心臓。

「ドクンドクンドクンドクン~あっんまり騒ぐとぶっ殺すぞ!ザーロック」

 ぐっわあああっっっ!怒号の叫びにザーロックは地面に伏した。

心臓をギュッと握るシュッリュパンを睨みザーロック自身バスター・モードを使った。

「バスター・モードINコパンINドラゴンアギト」

 心臓を取り返し、シュッリュパンは槍で突きつけられ真空の拳で吹き飛ばしたが、アポカリプスを逆手に取り満月の闇に響き渡る大爆発で門が吹き飛び、黒コートで槍を手に持ち颯爽と戻るザーロック。

「すまぬ。てこずったぁ・・・」

 第四の門に着くと、ルミルが先に階段を上った。

「一通りに全員何かと戦った。俺も役立ちにする。」

「ほーう」

 フェンサーはルミルの目を見てミカエルが何よりも気がかりであった。

「なぁ?ヴァルプルギスにいかねぇのか?政府は俺達を行かせないようにしか見えない。あそこはなんだ?」

 “ヴァルプルギス”俺の脳内にも記憶の糸がそこに繋がっている。

ミカエルの心を通して俺はゆっくりと門を開いた。

「お久しぶりだ。砂漠殺し屋のアブレイム。癒獄戦死の三人がくたばるもんでねぇ、俺の銃はそう簡単に敵い。」

「ああ・・・そん覚悟俺にも見せろ。今は名を無い。強いて言うならば、ルミル・グランエッジス(記憶無い剣士)だ。」

 アブレイムの黒く光る銃にルミルはとっさにミカエルを抜き鞘で盾代わりに使用し、銃弾の軌道を目で追った。

(32・・・54・・12・・・機動性に問題無し。銃口の発射時間が5秒だ。うし)

 ルミルの手が右に手を持ち替えて左足を踏み込んだ。

《エヴァアアッ!今だ!》

《阿呆のクソ野郎めぇ、腰抜けが私の言うことを聞けないのか?》

《すまんぬ。スザンヌ。俺の剣は記憶通り覚えてる。なぁ?ミカエル・ヴェスタニエって有名な剣士だったのに何で死んだんだよ?》

《哀しむ。アスナは彼を愛してその剣に託した。“ヴェスタニエ”》

 ルミルとエヴァの手が重なり剣の重心を反って銃弾に近づき弾を斬った。

「ハート・クロス・グレイヴ」

 十字を描きHEARTの文字が切り刻まれ、銃を分解しアブレイムの首を掴んだ。

「戦死者の魂は戻る。砂漠の皇は御前を飲もうとする。」

(ちったぁ、レイン)

 戻ろうにも戻れない。エヴァは姿を見せた。

彼女は忘却の魔女と呼ばれ所謂最古にし史上最凶の魔女でヴェスタニエの覇(母)ママの存在である。

かつて、ダイン・ヴェスタニエとキスをしてその生き血で覇剣を持つ者は代々エヴァの剣覇秘技(ヴェスタニエ)を使える。

アブレイムの目に写るルミルに弾をを装填して発射した。

「交わせ!OHMYGOOOOOODッ!」

 エヴァとルミルが口を合わせ、銃弾に剣の一振りがアブレイムも短剣で素早く砂漠の粒子がルミルを飲み込もうとすると剣の覇がルミルを包んだ。

「ディザート・エンパイヤー・ヤハウェー」

 短剣の連続の剣に加え銃弾の乱射。

ルミルはバク転して剣を口に咥えて鞘を左手に持ち替えて懐に潜り込んで斬った。

「ヴェスタニエ」

 ミカエルを双剣にしてアブレイムは笑いこけて砂漠の壁が出来ていた。

ルミル・グランエッジスの鞘がアブレイムの鳩尾を落とし、気も失わせた。

大幅の魔力消費に腰を落としアブレイムは、砂漠を飲み込み砂の粒子となりルミルの首を掴んだ。

エヴァが姿を消してルミルの顔をなでて頬にキスをしてもう一度唇にキスをした。

「オオニタアアアァッブレス・トゥ・ザ・ファイヤー」

 アブレイムの左手が焔の剣になり銃も背後に機関銃が装備された。

ルミルは、剣を一振りして目がギラリと相手を睨みその目こそ人を斬り、人と見なす目だ。

ミカエルを大剣にしてアブレイムは銃を磨き砂漠に火を噴かし着火させた弾GANにルミルは瞬足で潜り込み斬った。

「ぐはぁ・・・お、俺の・・・マ、マ、マス・・マス・・ター」

 塵になるアブレイムを見届け手を合わせて門が開いた。

「四人か。我々含め後五人居る。どれも薬に堕ち薬に魂まで売った愛を失って連中だ。

で?申し遅れたこの癒獄戦死の幹部であるヴェルジューター・マクレッサ・ムジナだ。ムジナで呼んでくれ、俺能力・・・・“重力”だ。」

 ニンマリと笑う星を見上げる中年男性こそムジナだ。

ムジナは、重力を自在に操る指に指輪をトルコ石サファイアルビーエメラルドダイヤオパールの45カラットの指輪を右手にはめて強力な磁場自体を自分でコントロールしている。

「ん?わけぇー、お客さん相手の暇つぶしだ。Knghits0fDarkness、そうマスターからの命令っつうことよ。ここで死んで貰う。ハッハハハハハハハハ」

 ブリュンが刀を抜き長い髪を紐で縛り細長い太刀に力を込めた。

重力でも屈しないように政府の修行に6年間居た自分を思い出し門の中に入っていた。

「ええじゃ、俺の若気をこの力で息の根を止める。重力束縛(ソートゼヂュファ・グラビティーモス)」

 Knghits0fDarknessを重力で躰を動けなくして時間が経つにつれ躰が重くなり重力の影響でムジナは指輪でコントロール、ルミル達は愚の音を出さずに居られない。

「俺さぁ、斬ってくる。重力でも・・・・なっとくいてー」

 ブリュンは草鞋に履き替えて黒コートを着て門に入っていくと、研究棟が崩壊し始めていた。

 数時間前・・・マスター秘密の部屋

(黙って政府の言いなり聞くんだったら千人全員モルモットだ。くたばれ!)

 ラグナロク研究サンプルをこじ開け部屋中に設定した爆弾が順次爆発し、研究棟の史料・サンプル・データを全てDMN(闇組織緊急ネットワーク)に送ったのである。

マスターは、ラグナロクを起こした。

つまり、この国は残り時間になると大規模な爆発に巻き込まれ国の周辺諸国300kmを破壊するほどの威力がある。

研究棟に居るルミル達はその崩れてゆく音をひしひしと聞いていた。

ブリュンが、ムジナと戦っている。

「大斬“閃凰”」

「グラビティー・ゼロ」

 無重力で躰が軽くなり、ムジナの拳がブリュンの腹を抉るが閃凰は残像だけ残して閃いて相手を斬る技だがムジナは指輪で弾き返した。

(斬黒史・・・・)

 重力斬りの名を持つ刀術だが、ムジナの拳が連続往復でブリュンの躰がボロボロで血を吐き目の上に瘤が出来刀の鞘で防ぎきるとムジナは笑っていった。

「こん所兄ちゃん運が悪い。重力は宇宙だ。だから俺の空間は星の中だ。兄ちゃん?重力着るって出来るのは重力を跳ね返す強靭な精神に冥剣とされヴァルプルギスから盗まれた剣を持つ行方を暗まし政府・闇組織・KNGHITSOFMETEOから逃れているpリヴァルテ・ゾルキスの持っている《ダークマター》だ。俺の重力を切れる相手は今、居ない」

 彼奴の言うとおりだ。

俺は重力に負ける。

一生腰抜け間抜けで終わる覚悟はあるが、この刀はアマテラスの銘が刻んである。

太陽を信じるんだ。

焔を・・・俺は思いながら刀に手を伸ばして重力を斬った。

「な、何!」

 驚くのも無理は無い。俺が重力を刀で斬り、ムジナの指輪を壊したのだから。

「アース・ヘヴンジット」

 重力無くても拳に重力の覇を纏いブリュンは焔の刀で防ぎムジナは、腕を折り癒獄戦死は魂が地獄に帰す。

ムジナも元々領土を護る兵であり、その兵の時槍に自信があった。

ムジナは槍を手にしてブリュンも刀で足を踏み込んだ。

「斬黒史斬“皇斬天罪獄閃”」

 その刀の突きは相手を一撃で仕留め挙げ相手を押し上げて宙に飛び龍の爪で相手を抉り、連続の剣で切りあげ重力を感じさせずにムジナを斬り止めた。

「これが俺の剣だ。」

 門が開きルミル達を助けて上を目指した。

病棟の入り口にあるドクターの緊急病棟にルミル達は目指していた。

一方、ヴォルケも散々周り探した挙げ句メアリーが見つからず緊急病棟先のオペ室にKNGHITSOFMETEOは集まっていた。

《でーさぁー、どうする?十賢者?俺も家に帰りたい》

《ヴォルケ殿。今、電話ですがメアリー傘下閣下始めとする人質を見つけて下さい。》

《めんでーよ。うな!》

 相手は、十賢者のネグレクト・ベンディバッチだ。

ヴォルケは応答してオペ室に居るメンバーと話し合い病室を回って探し始めた。

「ネグレクト何だっけ?」

 シュヴェリアーが言うとシンも頷きオペ室からミイラになった医師を見つけた。

DNAを抜き取られ外科医の診療室においてある冷凍保存されているDNAを見つけて報告した。

《おう、ネグレクト、ヤベェぞ!馬鹿な脳天ぶち抜きクソカス野郎がラグナロクやる気だ》《願わせます。ヴォルケ殿以下KNGHITSOFMETEOに命じます。ラグナロクを全身全霊全力で阻止し任務外に加えてマスターの殺害を許可します。》

《おう、ネグレクト以下十賢者それで良いんだよな?俺達REALガチで後戻りできない所まで来てよ、極限解放MAXの星の力を許可でも?ん?》

《その点はOKです。我が、エリザベスが許可します。ヴォルケ・ヴェスタニエ・・・・何故御前が選ばれヴェスタニエになったのかよく考えろ。十賢者は最凶の闇。誰一人何びたりとも足掻こうとは出来ぬ。我、十人が此度の早急な任としてラグナロクの阻止及びマスターの抹殺を急ぐ》

 電話が切れてヴォルケはオペ室から冷凍保存されている部屋を抜けて診療室に行くと、散らかった研究データに埋もれていた隠し通路を見つけた。


 で、研究棟ではルミル達は奧を目指していた。

「此処は危なすぎる。って、俺も思い出したよ。俺は・・・・ダインの子」

「知ってるよ。有名な話よ、御前さんちヴェスタニエ家宗家の名代はこの世界誰もが知ってる。十賢者も早いところ御前の情報を手に入れていた。俺は、アーヴィング家の皇子だが縛られたくないと思いここに居る。」

 埃を払い黒コートを着て黒フードをかぶり焔を灯して門まで進むと薔薇の門まで着た。

フェンサー、ザーロック、ダジェリンは薔薇の門に着くと若い女性が魔道書を開いていた。

「ネクロノミコン・・・テンプル書第78章35節“ジーククローネ・インフェルノ”」

 煉獄の焔の渦がツヴェルフを飲み込んだ。

煉獄の焔は創世の浄火と言われ禁忌の焔である。

謎の女性の魔導により、ツヴェルフの左腕に火傷に似た髑髏の烙印が押された。

ズキンズキン痛み、魔法を蝕み心に死を送る“魔死病(ペストゥリア)”に発症したツヴェルフに苦しむ姿にルミルの心が異変を感じた。

「ああぁっ・・うぐぅ・・くく・・っあああっ・・・うぐ」

 女性はその顔を見せた。

「私はテンプルの末裔にし、ジャック・ド・ジェラール・アザレダス。魔導は混沌。魔は悪魔の法。サタンの啓示に千年の罰を・・・・」

 茶色のカールに千鳥足で歩く女性。

薄緑色の目で麻のドレスを着て魔道書を開いて門が閉じようとした。

薔薇が咲き誇る神殿に庭園にフェンサーとザーロックとダジェリンが入り多くの騎士や修道女が祈りを捧げてアザレダスは、テンプル書最凶禁忌召喚術マリア・ヴェル・ザーラド・レーアダームを召喚した。

古代あの魔導士エイボンですら臆した魔の根源創世の使徒で星の終わりを告げる皇“翼が折れて長くボサボサのブロンドで目が群青色し若い男性の姿で禍々しい魔力を感じる。

長身の男性は、翼が折れて上半身裸その鍛え抜かれた筋肉で驚くが、何よりも男はその左手は焔に包まれ右手は氷河に覆われ下半身は、龍の尾をしていた。

”女性は、水晶玉に写し出されるツヴェルフに快感を味わっていた。

「仲間に危害を加えた外道の女。チッ、御前処女?」

「ええ・・・」

 フェンサーがコートから燃え上がる剣を握った。ザーロックは見ていた。

(ルミル聞いていたら良いわ。ツヴェルフを抱っこして先に進みなさい。私達も後を追う。ブリュン?この二人をお願い❤)

 ルミルは青ざめて紫色に腕も胸も壊死し一刻の猶予を持たぬ状況に門を潜り抜けて、三人は天使がラッパを吹く門に辿り着くと十字架が立てられ男が跪いていた。

「おうおう・・・これは珍しい?ん?君は確か?その目、その顔、その髪、その剣」

 起き上がり男はルミルに近づいた。

「私がエメフィールだ。ここの研究棟に迷ってる時に偶然に君を見かけた。そのお嬢さんこっちに」

 衰弱し躰に苔が入るかのように樹が生え魔力も生気も失い涙を零すツヴェルフに自問自答したルミル。

「君が俺を助けてくれた。最初・・・」

「俺、君を愛している。良いか?今度は俺が君を・・・」

 エメフィールと呼ぶ世界最凶最高最悪の賢者は、魔死病の第一人者だ。

それ故闇魔法に関する術をいくつも持っている。

ヴェグラドに来た理由は《ラグナロク》の阻止だ。

ブリュンが周りを警戒して刀を構えてルミルはツヴェルフの側に居た。

エメフィールは、治癒を行いツヴェルフの死の細胞を生き返らせた。

「ヴェール・ド・リポラザーツァ」

 エメフィールは瞬間的に人を助けてルミルは、門まで戻り返すとフェンサー達が負けていた。

焔も消えかかりザーロックは風も失い、ダジェリンの魔力も《ゼロ・ロスト》の瀕死の状態に剣をギュッと握りしめて唇を噛みしめる。

「そこまで君の仲間を救いたいのか?セヴェーレ・ヴェスタニエ」

「いや、ルミル・グランエッジスです。俺は俺で、この剣に誓いKnghits0fDarknessを救う。エメフィールさん、俺の剣の場所を教えてくれ!」

「ん?うぅ・・・剣ね。剣は帰属されるべき場所・・・・私が知るのは古くからヴァルプルギスの地に“星の遺跡”がある。星の空間でその帰属される相手は・・・・バルムンクとアロンディーンとダモクレスだ。ヴェスタニエとアイゼンガルドは兄弟の深い繋がりがある。直、世界の終わりが訪れる。なぁ?俺も魔の道はなげぇーくそなげーが、御前はそのあの時生き残った一人だ。」

 ルミルは、薔薇の門を開けた。神殿内に女性が召喚した皇が暴れていた。フェンサーは、大剣を握ったまま仁王立ちで動じなかった。

「Knghits0fDarkness・・・・・Knghits0fDarkness・・・・Knghits0fDarkness・・・・俺は、俺は、セ、セ、セ、セヴェー、セヴェーレ、セヴェーレ糞ッ!ルミル・グランエッジスの名を持つ騎士だ。アザレダス?御前を斬る。人を救う覚悟あるなら斬る。剣は人の心次第に応じる。」

 ルミルがアザレダスに剣を向けると、皇は睨み付け焔と氷河の混沌とした魔力の覇を纏う覇を剣にしてルミルと一騎討ちだ。

火花散らされ、互角というくらい剣が交わる。

「十字架皇帝の墓(クロス・クローゼ・ジーク・グレイヴ)」

 皇の攻撃にルミルは足を裁き空間事歪ませてその衝撃波を放ち剣を形状変化させて双剣で素早さと瞬発力に応じて大剣に変えて皇を翼を斬り、爆炎に纏った焔の斬撃に、爆風の勢いで皇を斬った。

「ヴェラサラッヒャア《我の星燃えろ!》」

 星の爆発に視界が遮られルミルはその爆発で目尻をケガして血涙を零しながらフェンサー、ザーロック、ダジェリンを剣で囲んで自分が壁となって護った。

「アンタ・・・死んじゃうよ。死んだらマスターが困るのだよ。今世界情勢が変わる時代の転換期にヴェスタニエの御前を気生け捕りネェーと」

 アザダレスの魔道書にテンプルが新たに印された“皇の覚醒(フランデルヴァルト)”ルミルは剣に祈り皇を睨み神殿の茜空に目を瞑り覇の極限まで上げて剣自体に込められている力を今此処で解放した。

(俺の覇を力に変える)

皇は、その圧倒的力に凌駕する。

「真束縛式B(バスター)・M(モード)皇の創世終焉(ノア・ルージャルノデリア・テメ・アーク・ラグナロク)」

 皇の覚醒した姿に、髑髏の冠をして黙示録の指輪をはめて神殿が崩壊し始めて空間に罅が入り研究棟BCD棟地区から爆発が起こり超高濃度圧縮粒子放射能が蔓延し、チェルノブイリを思い出し、研究棟から避難する研究者も見えた。

「それ、御前の力。」

 皇は髑髏の冠で黒コートを着て指輪に天災が呼び出され世界が急激な地殻変動の力をルミルに襲いかかるが、片手で受け止めた。

「真束縛奴隷零式O(オーバー)・B(バスター)・M(モード)・C(チェンジ)ミカエルゥウウウウウウウウッ!」

 ミカエルの力を自分の中に受け入れて先祖であり、最凶の英雄の力で皇を首を掴んだ。

「消えろ!」

 ドッギャーン!皇を消滅した。

ルミルも意識が遠のいて階段から転げ落ちて戸惑うアザダレスに、フェンサーが目を覚まし大剣を握り正面から斬った。

「う・・うぐぅ・・ぎゃあぁ・・・きゃー」

 アザダレスを斬り、門も上に残り三つも残りKnghits0fDarknessは、中流階層の広間兼食堂で休憩した。

ダジェリンが怪我人の看病をして食堂にキッチンがあるのでそこで、空きスペースを利用して食事の用意をした。

「と・ん・て・き。とんてき。」

 豚ロースをグローブ状に叩き焼きフライパンで焼く臭い全て五感に通して聞こえる。

ダジェリンは、とんてきを人数分作り伊勢うどんも用意した。

「これ食べて下さい。ステーキ食べて勢力(精力)ですよ」

 ルミルは腕を動かせずに口で箸を持ちながら器用に使って食べていた。

癒獄戦死の戦いが長期化しラグナロクまでも時間は少ない。

ドクター、マスターはある場所に集まり、鎖に繋がれ十字架に架けられ女が居た。

人対において最終的な実験抗体の作成に、薄暗い部屋にモニターとパソコンが置いてあって水晶玉が世界中に配信されるのを待ち焦がれていた。

闇精力の禁忌の公開実験がその日行われた。

「Knghits0fDarknessはシラネェー、んだ。OKOKOK。俺がドラッグ&デッドラバーズの第25代マスターだぞ。忌まわしい三代目英雄ダイン・ヴェスタニエの孫ブラッドの時代を思い出す。女を下ろせ、実験について説明する。失敗は無いと思え、てめぇらー死ぬ覚悟はあるか?女の躰にこの《ラグナロク》をぶち込む。人間の躰にラグナロクを投与してどーなる?バッコカァァァッッーンと為るのか?期待としてこれは兵器だ。世界がかつてラグナロクで死に絶えたのは知っている。人間はイキテ死ぬ。人間特に男は、SEXする本能の野生だ。嗤う豚共よ、SEXはしなきゃいきない。俺も・・・ドクターも。皆、この水晶玉に配信される生の実験だ。ラグナロクで女の命は持つか?ハッハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・・・・SEXだ。SEXだ。とにかくSEXだ。俺のマシンガンをドッキューンドッキューンヒューヒューババババン、ドドドドドドド、ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!うし。ドラッグ&デッドラバーズの繁劇だ。ドクター、OK。」

 マスターは、女を寝かせ鎮静剤麻酔鎮痛剤睡眠薬媚薬を無理やり口を開けさせ飲ませた。

「うぅ・うぅ・・ぐぅ・・がああっ・・うぐぅ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・あああああああああああああああああああああああああああ」

 女の名を西大陸エテーア=ヴァサ・タノルグランド国の女王スーベリア・サーメン・グレッシェンドⅤ世。

少女は美しい金髪のポニーテールを肩まで届き清純裏腹巨乳で、今年で19歳。

来年で元服を迎え控えている時に自らの躰でラグナロクの実験体にされるモルモットのように鳥籠に居た。

マスターが、スーベリアを引きずり下ろして体中を拘束して、ジュラルミンケースに入っている蒼・赤・白・黒・緑・橙・紫・黄色の液体を注射器に押し込めて腕→胸→足→女性器という順に注射器で液体全部投与させた。

全て血液に同化して心臓まで行き渡る。

「マスター、マスターwwwwwwwwwwwwwww緊急事態のシグナルです。これ以上続けてもヤバシ!激ヤバスのカオスの状態で私達はともかくマスターが心配なのです。ラグナロクを人工的に創り上げて人間を生み出す行為自体禁忌そのもの・・・・ホムンクルスの研究って私が最初に論文を書いてマスターのおかげさまで此処まで来ましたけど、この女には無理にしか?」

「見ろ・・・目を開いて。フッ。フフフフフフ・・・ハハハハ・・ハッハハハハハハハハハハ『成功』したぞ。」

 マスターがドクターの肩を叩き女の経過を見ていると女が苦しみだして光輝き全身ダイヤモンド並みの堅さと美しさを持つ水晶が体中出現してその水晶は、黒く光っていた。

「完成だ。だが、後少し・・・・女とやれ!孕んだ子に意味がある。」

「はっ」

 ドクターが白衣を脱いだ。

背徳の罪を背負いマスターが見てる最中にスーベニアの躰が拒絶反応を示してドクターが下着だけでもはいてマスターも背筋が凍り付き、黒い水晶をスーベニアの心臓を突き刺した。

「おおおらああっ!」

「うぐぅ・・・があっ・・はっ・・・・くく・・・・何で?何で?何で?何で?何で?何で?私が選ばれて・・選ばれて・・・選ばれて・・・・こう・・・実験にされるの!いやあああああああぁ、いやああああああ、いやあああああああああああああああああああああああ、いやあああああああああああああああああああああああああああああ、死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死んでたまるか~私は、スーベニアの名を国の為に・・・・・ドラッグ&デッドラバーズの好き勝手にさせてたまるかぁ~“私は御前達を殺す。”SLAVE式B(バスター)・M(モード)ディアブロスウウウウウウッ!魔神の中の魔神の総べる我々の妾の心を満たしてくれる」

 想像外。

想定外の出来事に全世界の衝撃が走り現れた魔の皇に闇組織も警戒を促し警告を出した。

スーベニア自身肉体もディアブロス化してマスター、ドクター、ここが病棟の地下で行われていた。


 その頃食堂で休憩していたKnghits0fDarknessも政府の十賢者からの電話がかかってきた。

《十賢者のエリザベスだ。急な電話申し訳ない・・・・最悪な事態だ!現エテーア=ヴァサ・タノルグランド国の女王スーベリア・サーメン・グレッシェンドⅤ世があろう事かディアブロス化した・・・・魔神の皇。根源の深淵の奧に魔法の神ラグナ・オヴェラダーハシュツト・アルノ・ラー・ザークリトを御前達が殺せ。向こう側と話をつけてお嬢様の無事をまずは最優先だ。》

《承知の助。エリザベス殿・・・・至急この件を実行します。この俺が、ルミル・グランエッジスがディアブロスを殺す。マスター、ドクターも御、俺が、俺が斬る。》

《御意》

 エリザベスからの電話を終えてルミルはコートを着て黒い服に袖を通しミカエルも腰に差して最上階を目指した。

門まで三つ乗り越えれば、辿り着く。

「さぁ・・・・第二ラウンド開始」

 ルミル達が駆けだして門まで行くと、若い男が銃を向けた。

「癒獄戦死のトレージュ・ジュツチェペと申します。フッ」

 銃は死の鉱山エーテン・ヅォーハンの魔石によって作られた特注品で銃に弾を装填するトレージュ。

ツヴェルフがエクスカリバーを握り門が閉じた。

最早、宇宙の空間にエクスカリバーのもう一つの力が《七十字》によるエクスリロード。

属性に応じて変化する剣で、銃は音速・真空を併せ持つ《シーファ・ヴァ・ルフィシ》。群青色の細身の剣。

トレージュの弾丸の軌道も覚えて素早く交わそうとするが、あの能力を目にする。

「ヘヘヘヘ・・・・獄緊縛式O(オーバー)・M(モード)ツインダブルクロスエンド」

 双銃の巨大銃口のファンネルが剣を武器が避けるが、ツヴェルフも自分の家系に流れる血が《真SLAVE式》にエクスカリバーとシンクロした。

「真SLAVE式B(バスター)・M(モード)アーサー・ドラゴンテイルZⅡ」

 ギザギザの刃に焔を纏い龍の甲冑を身に纏いエクスカリバーの英霊に銃が飛び交う中、トレージュは二階の壁にもたれてスコープモードで射程距離を計算した。

(この門を抜けて6フィートリーチが短い分真SLAVE式は制限がかけられる)

 ツヴェルフは龍の鱗を全身纏い大剣のエクスカリバーで銃口に向けるとトレージュの銃口に背を向けられた。

「チッ、」

十字の弾丸が放たれトレージュがファンネルでツヴェルフも龍炎を剣に衝撃波を送り返すが、銃に弾かれてツヴェルフもエクスカリバーで光を放った。

聖剣能力に関し天を裂き地を割るそう言われているが、地面が揺れて地割れで空間を歪ませて天の突風で全て吹き飛ばしトレージュは手すりに繋がり銃を構えた。

「糞!CROSSジエンドモードON。ネクサスアサシン解除」

 トレージュも焦りが出てきた。焦りの色が出すぎて手が震えてきた。

「癒獄戦死・・・・ドラッグ&デッドラバーズの誇りに懸けてこの銃弾で旅は道連れ、死は再生・・・・俺の分まで頼んだぞ。ネーサン・イゴール=カロッゾ(叛撃の聖王)」

 放たれた深紅の銃弾を斬り、大爆発と同時にツヴェルフが空間事ぶった切ると門まで破壊して研究棟の天井が吹き飛びヴェグラドはめちゃくちゃに為った。

「真煉獄式クロス・トライデント・ツヴァイ・グレイヴVerⅤ」

 ブブブヒュゴゴゴオオオオオンと剣で焔の纏い龍の爪が相手を裂くようにトレージュを殺し、ツヴェルフは疲れても無くSLAVE式を解除し元の銀色の剣に戻った。

「おうよ、ツヴェルフはKnghits0fDarknessに欠かせない」

 ルミル達と手をタッチしぬか喜びと同時刻・・・・・

東の大陸アイゼンガルド國土神聖魂の監獄

 最下層

セフィリア達が収容されているコキュートスでは、クリードが来ていた。

と、同時期に政府が送り十賢者の命と併せ教主国庁ヴァチカン・ルーラシア・ルーメン・ヴィクアロンドからの命令に来た七人こそ、次期七王GRAVELORDに選ばれる神の代行人にして地上間にて行われる世界の覇剣を監視監理して行く行くは、その中の八人に“蒼天八極神”の称号と地位・名誉・大事なことは「救世」である。

世界が1500年お解きを越えて有力とされている男が居る。

ダイン・ヴェスタニエの孫ブラッド・アガートラム・クラウド・ヴェスタニエである。

彼らが囚われの身であるガイアスを助けに来た。

「いやぁ~なんともいえねぇー、臭いと空間。ガイアスさんを迎えに行くぜおめぇら」

 短い金髪に背が高く黒コートを着てサンダルで、背丈以上の大剣を背負っている。

「あぁ~ディアブロスッすか。現女王もクレージーハーツッすね。俺も久々のGRAVELORDだから俄然やる気FULLMAXだ。」

 七王とガイアス。

彼が最期の八人目だ。

1500年間も生きてるガイアスは過去が不明な男であり、七王は名の通り“十賢者よりも深淵の闇の存在でありKnghits0fDarkness”以上の能力がある。

全員「真獄束縛零式」の力を有する集団で、神聖魂の監獄に入り鎖に繋がれて顔はやつれて髭も伸びて髪がボサボサで麻を敷いて座っていた。

 ガイアスは、七剣の王で在りかつて《ヴァルプルギスの騎士》であったと自分で言う。

確かなことは不明だが、ガイアスの腕を政府が保証してGRAVELORDが出てきたことは、一つの時代の終焉を告げると考えられる。

“近々大きい戦争”の予感がする。

「おおう、ブラッド・・・外してくれぇ」

「あっ?わーってるよ。斬罪剣(ヴェノフィレント)“翔臥(オーガ)”」

 大剣を振り鉄格子を斬り、ガイアスの鎖を斬って小瓶の液体を飲ませた。

「センキュー、御前も腕挙げたな。ハッハハハハハハハ」

「んなのよう、当たり前だ。俺だって一回死んでる身だぞ。クリードとの死闘により俺が死んでもエヴァジェリスが俺を蘇らせてくれた。名の言う通り、この二百年近く冥府と地獄と天国・煉獄で修行して親父や爺達を越えた。ハッハハハハハハ。ガイアス、出ろ!」

 ブラッドは、ガイアスの手を掴んで剣も渡した。

そして同じく階層にGRAVELORDが収容されて十字架に縛られていた。

「コキュートスからSevunHeavenに行く。七人とも集結してからさぁ・・・一旦政府の野郎に顔を出しねぇーと」

 ブラッドとガイアスは二人して監獄を抜け出して近くの小舟を手配してあった。

「気ィ配りぁや~」

 ガイアスは、小舟に剣や荷物を積んで東の大陸神聖ヴェルゼルフェガルド帝国に行き、監獄に通じる遺跡まで行った。

「待ちよ、政府に行く。俺達は十賢者に会う。あの馬鹿野郎にも聞くや」

「GRAVELORDにも権限はある。政府に戻るのは俺達で良いのか?歴代の神々の王達は別々に居る。飛空挺を借りる為―」

 ガイアスは、小舟を漕いで神聖ヴェルゼルフェガルド帝国内の遺跡に行き小さな祠に入っていた。ブラッドは松明を点けて奥に進むと魔法陣がある。

「着いた。政府に戻る」

 ブラッドは道全てを封じて小舟も壊して川の底に沈めた。

ガイアスは、七剣を背負い魔法陣に乗り政府の十賢者の間に転移した。

「よ、戻った。魔法陣も消して良いぞ、フレイムハート」

 中央の椅子に座り優雅に紅茶を飲んで絵画を眺めていた赤いドレスに金髪の女性が、杖を二回叩くと魔法陣のゲートが消えた。

「人使いが荒い。ったく」

 フレイムハートは原初の王みにして魔女。

この世の焔の魔女にして地獄・煉獄・天獄の三獄を司りウォーカー家の母。

ヴァーミリオンの妻で政府にちょくちょく顔を出しては、今回の闇組織殲滅の件も担っている。

 Knghits0fDarknessは、研究棟の奧に居た。

マスター・ドクターを追いつつも癒獄戦死は切り札の二人が居る。

ジュゲンド・ザル・レヴェルツッアー・ザシュド・ベーガンバーグの二人が控えていた。

「ルミル、御前も使えたのか。我々人類が得た英霊と武器を一つにして自分も身一つじゃ。英霊は、其の人に答えて言うよ」

 フェンサーが剣を向けて門を指さした。

門に入るのに再度考えた。

「おい、おい、何とか式ってヤツ。で・き・る?」

「ううん。っつても、私達はKnghits0fDarknessが出来るのは無理ね。いち早く出来て政府や十賢者間で動いてるのはもう・・・・三百年間近くGRAVELORDが主流であり、現時代も彼らを支援している。英雄の孫ブラッド・ヴェスタニエの煉獄式が有名」

 ツヴェルフが門を押して光り輝く先に、ジュゲンドとザシュドが居た。

マスターは、大陸一の魔導迎撃船“ヴィシュヌ”に手配を頼んでいた。

ヴェグラド最上空に、聳える塔がある。

研究棟・病棟の奧にドクター、マスターはヴィシュヌを待ち時間が刻一刻と刻む。

ラグナロクのデモンストレーションで、ヴェグラドを瞬間的に消滅させ、南の魔導都市マーリュアルベルグの《賢者の石》が目当てであり女王フランチェスカ・テオレ・ノームバサダレの統治下で、ドクター、マスターは塔で待っていた。

「実験記録は世界配信されてる。良いな、連中等も連中だ。モルモットの肥料なんて肥える豚が嗤うだけだぞ。フッ。フフフフフフ」

 マスターは、ヴィシュヌを待つ間世界が崩壊する立会人として、ドクターも同じく自分の躰を取り戻す為に・・・・・研究棟・病棟のルミルもヴォルケも同じ思いがある。

「行こう」

 門の先に病棟への階段を見つけたKnghits0fDarknessは武器を手にした。

「俺が癒獄戦死のマスターだよ。ジュゲンド・ザル・レヴェルツッアー。緊縛式B・M・Oレイファンチュング!」

 闇の力を最大限圧縮した眼を持つ銃剣。ドクドクンドクンドクン心拍数が聞こえるのはジュゲンドの心臓が銃剣に反応しているからだ。

「レヴァンテイン!SLAVE式焔の剣に我の心を燃え尽きろ!《ロード・エクスプロージィオン・トトロ》」

 焔のコートを着て全身焔を纏い赤と黒の大剣を手にして、赤く伸びる赤髪が目立ちジュゲンドは、全身ガトリング搭載の魔銃に夥しい魔力の充満にフェンサーは、ありとあらゆる万物を燃え散らす紅蓮の炎を持つ男で、魔力も灰である。

「乱魔天焔(イルヴェガサーズィオン)」

 ドーン!ジュゲンドの砲弾、焔の圧縮砲を片手で受け止めて焔で弾き返した。

「紅蓮の鋼鉄の魔女(クリムゾンアンネクローゼ)“十字心鎖墓炎心(クロス・ハート・チェイン・グレイヴ・フレイムハート)”」

 フェンサーの大剣が伸縮して鎖に繋がれて焔を自在に操り、十字に斬り高熱の焔に囲まれてジュゲンドは燃え尽きた。

「コンマ一秒。これが、SLAVE式によるレヴァンテインの神髄。」

 モード解除して小瓶の液体を飲んで魔力を回復した。

ルミルは、まだ覚え出せなかった。

「最期だ。ザシュドは・・・・魔法か。ケッ、厄介厄介」

 ブリュンが腰を叩いて鞘を抜いた。

ジークフリードの刀は、光り輝く銀の波紋でアルのようにザシュドはダジェリン同様古代魔導士。

古代における闇の魔法が専門。

「斬るぞ、天・孫・降・臨ッ!」

 回って斬り、裁いた衝撃の歪みの連続で懐を突く。

ブリュンは侍の血が流れてそのお陰で魔法へのSFファンタジックな要素は効かない。

ルミルは病棟への先にマスターが居ると踏んだ。

「マスターに会わせろ!」

「無理」

「え?」

 ザシュドはサマナーだ。

「竜鬼皇“ヘム・ド・ザーマド”」

 龍の登場にダジェリンの右手が光った。

包帯で巻いていたのはケガでは無く、禁忌魔法の盛業であり魔法が滅んだ筈だが、千年前のセリーヌ・イザハサッウェルの「魔法論」により、魔法は再び世界に復活した。

後に、セリーヌの娘が、ダーヴァンベルグで魔法を持つ者のみ南の大陸に多くなったというわけだ。

「ヘルノ書第二節『龍』に登場する皇です。・・・・・アナタも同じ禁忌に染まった哀れな醜い悪魔ですか・・・・殺しガイがありますわ」

 ダジェリンの右腕に刻まれている禁忌の代償“人体錬成”その後遺症で右腕は妹を助けたことにより深紅に染めた腕となって《対禁忌魔術(デッドグランドエンド)》の一つの対価になる。

ザシュドの召喚は続く。

ダジェリンは深呼吸した。

「創世の皇と聖霊の剣に我の血を以て命じる。サダ=ファルノムラサダ=ディバングレア」

 無数の剣と星の宙に浮かび手を合わせて十字に祈ると龍を押さえつけて、ザシュドも目を瞑り禁忌の悪魔写しを実行した。

「父よ罪深き私に地獄の業火に悪魔の叡智我の心臓与え汝、仕えと申せ《ジ・エンド・ジ・ファイナルエンド》」

 この世の史上最悪最凶の悪魔でその正体は未だかつて分かって居らずザシュドは、最凶の悪魔と同化して全身不気味な巨大化した肉体に眼が一つ。

翼は折れて、その悪魔に肉体は無くザシュドその者だった。

「やれやれ・・・悪魔は死ぬ。御前も」

 ダジェリンの右腕が巨大な銀の刃となり、ザシュドとその目を貫き潰した。

「これでKnghits0fDarknessの本職です。ドクター、マスターは近くに居る。」

 階段を駆け上がり、病棟の奥に行き、階段を上り、階段とエレベーターで最上階まで辿り着いた。ヴィシュヌは来なかった。

「マスター!覚悟しろ」

「おいおい、Knghits0fDarknessが来たじゃ無いか・・・・ククククククク。ラ・グ・ナ・ロ・ククウウッ!この実験でお前等も死ぬ。ハッ。ドラッグ&デッドラバーズの歴史に騎士が勝てるか?ラグナロクで・・・・・」

 その通りだ。

マスターは見た目三十代後半。

背丈以上の銃剣を持つ。

白衣のコートに革ブーツ。

赤いネクタイで薄淵メガネだ。

「結構よ、マスター」

 ドクターは、青紫色の肩まで届く髪にスラッとしている細身の女性だ。

黒いコートを着て、ハイヒール。妖艶な空気を感じるが、ドクターは七色の薬を飲んだ。

「うっ!あああっ!ゲホ・・・ゲホ・・・うぅっ。人間を創世できる創薬。“ホムンクルス”に為れるという点にて言う。私は生身の人間で人を創れた。人は・・・・男の女も垣根を越えて男女の中間で一つの肉体に二つを宿す。メアリー、御前こそ世界最初原初のホムンクルスだ。よく働け」

 ドクターに従いメアリー・エリザベス・マストラントニオは俺達に襲いかかってくると、KNGHITSOFMETEO・GRAVELORDが駆けつけた。

「あほう!ここは俺だ。」

 現れたのは、四代目の子ヴォルケだ。

「あっ、俺もダインの孫のブラッドだ。七王の一人、双剣聖のブラッドッす。」

 長髪で髭面の男性こそブラッドだ。

黒いコートを着て大剣を握り金髪が目立ち、黒い靴を履き大剣は分解も可能。

双剣の才は祖父と親父が受け継いでいる。

「揃いも揃って、全員死ね!」

 マスターが遂に牙を剝いた。

「真緊縛SLAVE式ZEROINB(バスター)・M(モード)・O(オーバー)・G(ゴッド)ヴァルサジュール」

 書第マスターの力の英霊を46口径のライフル銃型の剣を握りしめてルミルもエヴァを思い込めた。心の鎖が解き始めると覇剣が応える。

代々ヴェスタニエ家が手にしてきた人類史上最凶のバルムンク《アロンディーン》この剣を持つ者が七代目である。

六代目アレイン・ヴェスタニエは忽然と姿を消した。

アレイン・ヴェスタニエまたの名を、“ルミル・グランエッジス”と言う。

ルミルは、ミカエルを手にした。

「行くぜ、マスターをぶっ殺すぞ。」

 ザーロックは、槍に神経を集中させた。

ブリュンは左足を前に出して鞘に納め刀を逆さに手に持ちダジェリンも魔力限界で挑んだ。

ツヴェルフは、エクスカリバーを握り、フェンサーもぎらつかせながらレヴァンテインを向けた。

「俺達、Knghits0fDarknessは最凶のティームよ」

 フェンサーは、煉獄の焔を纏い剣先から爆風を放った。

「鋼鉄の魔女(アンネクローゼ)!爆裂・爆炎・爆撃・“爆風魔女狩り(シルファーデストネーションドライヴ)”」

 フェンサーとザーロックの連携技だ。マスターも銃剣で交わすが、上空から銃弾を放ちブリュンが素早く鉄の弾を斬った。

「斬弾剣(ザンダンケン)“タマタマ”MKⅡ」

 マスターは、銃剣で応戦して氷結の大剣が冷たくマスターの腕を凍らすが、ツヴェルフは大剣を双剣に変形して氷結の氷河が屋上を凍らせ、氷河と火山に覆われた研究施設ヴェグラドにマスター、ドクターも接戦だ。

「ほな、緊縛→束縛→SLAVE→従属→自由っつう順序っうもんでどうや」

 ガイアスやブラッドはともかく俺達はそんな力が無い。

「ハッ。自由式解除。デ・オルダ・ヴェゾラサーネ」

 火山が地表を突き抜け溶岩が降り注ぐ。

「退いてろ、ツヴェルフ?ブリュン?ダジェリン?《三位一体(トライレイドユニゾン)》だ・・・」

 ニヒッ。

ザーロックの槍が風を纏いブリュンの刀が水を描きツヴェルフの雷撃が、溶岩を粉砕してマスターは、トカレフ35口径の銃でザーロックを狙撃した。

「チッ、大蛇の逆鱗(ケッツアコアトル・ディ・アギト)“大風暴風槍(コパン・ティトリユス・ヴァサラーヘポネネレッター)”」

 銃弾を風で落として槍で刻み上空に飛んで槍を垂直落下でマスターは、バク転で交わして銃を乱射した。

「義兄さーん、水龍爆雷天翔千刀(クァヴィルウォーター・クルムゾ・アマテラス・サウンザンド)」

 水の激流に加えて飛来する電撃の千の咲き誇る刀の桜がマスターを蝕むが、銃剣で防ぎ恐れていた力を解放する。

先祖代々おぞましい生け贄の儀式の最凶最大究極魔法“エゾルデ・アーデルフォンス・バサルヴェルゾ・サラーナ”宇宙破壊の魔法でありとあらゆる効果と魔法を破壊して相手の精神を一瞬にして消滅させて一気に大爆発で敵を殺す魔法。

 マスターは、ゲートを開きルミルは前に一歩ずつ歩み寄った。

「ドア、どあほう、死ぬ気か?」

「ちげーよ。俺は死なない。剣の英雄よ我が身に宿る大天使ミカエルの加護に命じてその災厄を解き放てッ!バスター・モード・INミカエルTHEFIRSTREBELLIONVer」

 その姿は全身届く青髪に青く光り輝く剣を手にして黒コートが、ストールとして首元に巻き金のコートを着て大剣を手握りしめてマスターに放った。

「グラン・エンド・オブ・アースグレイヴVerTHEFIRSTORIGIN」

 ぐはあああっ!マスターを吹き飛ばしラグナロクを消え去ってドラゴンオーブの金の球体の水晶が割れてマスターは、立ち上がって銃を向けた。

「ハッ。ミカエルか・・・。面白いよ・・・・俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は・・・・・・・うぉおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 マスターのモード。

堕天使ルシファー。

ミカエルと最期まで戦い一騎討ちで地獄送りした相手だ。

マスターとルシファーは深紅の銃剣でミカエルは大剣で交わして素早く足を右で踏み込んだ。

「終わりだ。ヘヴン・アース」

 ギュイィィィン!大剣で銃剣が割れて額から斬られてマスターは、額から傷跡が残り銃剣で立ち上がりドクターも囲まれていた。

「生きるか、死ぬか、選べ」

 ミカエルが解きルミルは意識を無くして倒れ尽きた。身に合わず災厄の力を引き出して使うのが、分かったはずだ。(ヴェスタニエ家の人間だ。)ブラッドはルミルを担いで柱裏において、Knghits0fDarknessはドクターと一人だ。

「俺は、俺自身・・・・ドクター終わって」

 追い込まれたドクターをダジェリンが鎖に縛った。

鎖に縛れレメアリーを眠らせて、屋上は暑くも寒くて研究施設に政府専用使節団が着々と来た。

研究棟・病棟の閉鎖に患者・医者・看護師看護婦・医師・癒獄戦死の残党達の一斉検挙に魂の監獄に収監されることが決まった。

 天神暦七十八年秋

闇組織ドラッグ&デッドラバーズの壊滅消滅が全世界に往き届き報道された。

世界的にも大ニュースになり、これを知った残りの組織達がざわめき蠢きし始めた。

 “世界消滅”のカウントダウンは既に始まっていた。

「世界はルミル・・・・御前に託された」

 黒フードの男がバルムンクとアロンディーンの前に立ち十字に祈りを捧げ囁いた。

世界は、この一連の衝撃に政府のイメージが格段と上がりレミレアもハーディアスの持ち株も上がって遂に、俺達は長かった戦いを終わらせて政府に帰還した。

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