第5話第Ⅱ章帰還~天神暦七十七年~

第Ⅱ章帰還~天神暦七十七年~

 ――――天神暦七十七年――――

グランス洋沖・・・・・

 あの大爆発の影響で沖合いの無人島の飛ばされた八人。

無人島生活で一年間ヒッソリとしていたのは、八人は自給自足の生活を送っていた。

「アーヴィングさん、もーうFISHしか食ってません。ってか、肉は?」

「ああ。っこの海域魚が多いから」

 アーヴィングは、お手製の釣り竿で魚を釣り、ツヴェルフとダジェリンは衣服と鎧が大爆発の影響で消失し、貝殻で隠していた。

ルミルは無精髭でボサボサの長く伸びきった金と黒の髪の毛で魚の塩焼きに飽きていた。

「・・・・・俺達この一年か無人と暮らしに慣れやした。」

 無人島は崖に周囲を囲まれ自然が残る島で、小さな集落跡がある。

あの大爆発の影響で世界の地形が変動し無人島で暮らしてルミルは木で双剣を創っていた。

「ああ・・・いつエメフィールに行くんだよ。」

「政府に戻って調査報告と船の手配が必要だ」

 ルミルは猿人みたいで毛むくじゃらに海岸で木に登りココナッツを飲んでいた。

女性陣は、衣服もなく貝殻と葉っぱで創った下着を着てうろちょろしていた。


 同暦 南の大陸 星の航路“ノグト・ヴェラパレスト”

星の航路に存在する魔導大陸に位置する都市。

魔導庁が本部に置かれ魔導士の里であるが、三人はそこに立ち寄っていた。

そして高級ホテル前に三人が来ると、一人の黒いコートを着た中年男性が響めいていた。

「ん?どうしたんすか?マスターヴェッセル」

「お・・おい・・ああ・・ああ・・そ・・その・・・殺しだ。死んでいる。違う!違う!違う!違いすぎだ・・・・・ああああ」

 ハートが部屋に入ると、そこに全裸の若い女性の死体が目に入った。

「やったんすか?ヴェッセル卿・・・・魔導長官ウィリアム・レギオン・ヴェッセル卿、俺は冗談ジャネェが、俺達島に行きたいんだ。アンタの殺しなんて関係ない。んで、どうして三剣神を呼んだ?頭馬鹿?カニ味噌しか脳内の馬鹿が、キャリアがノンキャリだかしんねぇーがぁ、殺しは殺しだ。今すぐに裁いて魂の監獄送りにしてやろうか?ああん?」

 ヴェッセルは中年太りの魔導庁の長官。

狼狽して全裸死体女性とSEXの最中に殺しだそうだ、女性と愛人関係にあり魔導長官の事故に三剣神が事件解決の為に立ち寄ったのだ。

「つーてぇ、俺達は忙しいんだよ。長官」

 ガイアスが七星剣を外して現場の写真を撮った。

「女とFACKした長官・・・・明日の記事騒ぎますね。で?ナマですか?それとも」

「ナマだよ!挿入した際に暴れ出して汚職についてごちゃごちゃ言うもんだから、何度何度も叩き入れて入れて・・・・そしたら死んだんだよ。」

 長官の言うことが正しければ、魔導史に残る事件だ。

殺された女性は、魔導士補佐(キャバクラAV女優兼元龍の騎士団三番隊組長)マリアヴェル・ニコラスビッチ・アレテリアーゼ(二十四)である。

ワーゲルローは、マリアヴェルの死体を見つめていた。

「だが、綺麗な顔だ。まるで天に召された気分だな。私が浄化する」

「え?それは?助かる~流石世界の剣神様じゃ」

「別にアンタのためでも誰のためでもNAI。俺達はマリアヴェルの死に悔いでるだけだ・・・・・だが、長官?お忘れだか知らないだろうが彼女は三人の子が居る。そう死ぬ前に残された子の事を考えたことあるか?俺達は目的というと、無人島に行ける飛空挺を貸してくれ、国際飛行条約第三条二節《飛空挺を貸し出す場合特定の条件下は契約無しで特に世界紛争の場合蒼空からの援護を容認とすることを認める。政府が決めるKnghits0fDarkness・三剣神・龍の騎士団・戦早乙女の守護者・王に飛空挺を与える事を認める。》だそうねぇ・・・・分かったろ?」

「ううぅ~うう~ううっ!」

 長官が唸り長官が窓から逃げるところを瞬足的な速さでガイアスが斬った。

「罪から逃がれるな長官。罪滅剣“飛燕”」

 七つの剣が宙を舞い長官の峰打ちを狙い気を失わせその内にホテルの部屋で女性の火葬を行った。

「可愛そうになぁ・・・・アーメン」

「ああ。天に祈ろう。主が汝を迎えに天に召されて罪を浄化し全てを赦し給えアーメン」

「アーメン。では、マリアヴェルを燃やす」

 三剣神が涙をこぼしながら傷を治し綺麗に化粧直しをしてベッドに花束を置き聖水で身を清め十字に祈りワーゲルローが魔法で龍の焔で火葬した。

「龍の紅蓮焔(テルア・ヴァ・ヴェルネサル・ザサラサーザー)」

 燃えさかる橙色の焔でマリアヴェルを包み天に消えた。

人間ですら遺伝子を残さずあっという間に浄化する。

ワーゲルローはそのまま部屋を出て飛空挺が置いてある保管庫に向かった。

魔導都市ノグト・ヴェラパレストに三人が飛空挺はブルーシートにかぶらせてあった。

古びた旧市街の奥に保管庫に飛空挺を間近で見たガイアスは、シートをまとめて土嚢を置きエンジンルームを確認した。

「ダーヴァンベルクで制作された飛空挺。チェイン・・・・七星石だ。ホレ」

「ッチ、石をはめて動け!」

 ガイアスが七つの星の力で動かして二人も乗り合わせ、無人島を目指すことにした。

「ひゃぁー、動いとるわ~ま~かん。ま~かん。」

 ワーゲルローは聖天十二神剣士に選ばれている才がある。

ハートもその地位であるが、「地位」「肩書き」「名誉」「富」「名声」に拘らないハートは変人である。

長官は解雇され、魂の監獄で刑が執行されその日に地獄の焔で身を焼かれたという。

「おっせーや。彼奴等DEDでねぇと良いんだが~」

 ハートはエンジンルームで仮眠をした。

ガイアスは、剣を磨き目的地を設定し自動操縦で無人島に向かっていた。

三剣神も政府の雇いで、Knghits0fDarknessの消息は和台であった。

同時に、問責の責任を負いレミレア卿が失踪したのも問題だ。

「ああ・・なんっつうか、レミレアってどこよ?」

 ハートがぼやくのは、当然でレミレアが消えたのに現在はある場所にいた。

?????ローゼン・ジーク・クローネ

 部屋で待っていると、レミレアが待っていたのは魔皇七帝であった。

「ハッハハハハ。ガンダルディキア王の俺に何のようだ?Knghits0fDarknessを潰そうと思ってもおめぇら誰一人が最凶集団に勝てるとでも?考えがあめぇー、俺はその為に来た。」

「レミレア・・・・御前は政府間の人間だぞ。俺はお前等と違い闇の王だ。ん?」

「フッ・・・。俺はセフィリアアアアッ!此処はもうじき政府に占領される」

「舐められたもんだ」

 セフィリアと会話してるだけで、ローゼン・ジーク・クローネには政府騎士長・魔導龍撃騎士団も集めて囲みをしていた。

レミレア一人で、乗り込むという姿勢でありコレが責任だった。

「やれ!」

 セフィリアも刀を構えた。

ヒュー、レイン、ガイア、シュヴェ、ブレインと古の魔女が蘇った。

レミレアもヤレヤレと剣を抜いた。

「天滅」

 剣で連続の斬撃の衝撃波だが、クリードが政府の兵を全員殺した兵の血を浴び高笑いながらレミレアは囲まれてしまった。

「愚弄だな。レミレア?貴様偽善者か?」

「阿呆な!俺は政府の創世の魔女女帝ガンダルディキア・メーリング・アハファバド・サザーテリア・メヅゥノムを始め我が祖をなめんじゃねぇっ!」

 レミレアの剣とクリードが対峙するが、先にセフィリア達が去りレミレアも帰郷した。

(Knghits0fDarkness生きててくれ)

 レミレアも思い詰めてルミル達を一年間も思っていた。

万一と思いルーラシアが指揮を執りKnghits0fDarknessに次ぐ星の騎士団も考えていた。

ルーラシアは、政府庁管轄のルーラシア王国の部屋に居た。

(やれやれ・・・病む病む・・・・)

 タバコを吸いながら地図を見ながらKnghits0fDarknessの歴代の肖像を見ながら剣の在処を見つけたようで息子のハーディアスと相談した。

「で?見つかったのか?無いのか?くっ、ハーデス。頼むぞ、お前はこの世界がどう転ぶ加見る責任がある。御前に申し訳ないが、かつての英雄を蘇らす作戦に入らせて貰う。少々時間を遅らせる。」

「はい。父上。Knghits0fDarknessは全力全身ジャジャジャーンジャジャジャーン!ヨバレテナイケド、ガガガーンガガガーンジャじゃジャジャジャーン。俺は俺で探してセフィリア一味をぶっ殺すぞ!」

「だよな・・・・・って、ハハハハハハハ」

 親子の会話が終わりルーラシアは創造の航路に向けて旅立った。

(かつてこの世に蒼天八極神が存在しKnghits0fDarkness共に世の英雄としてたが、俺は思うぞ。最早・・・猶予を問わん。魔皇七帝はセフィリアが思い描いていた武装集団に過ぎない・・・・・だが、ダイン・ヴェスタニエ君達は違い倒され散った。)

 ルーラシアが船内で思案し遙々世界の航路を廻中であらゆる騎士や魔導士が憧れる航路に、英雄を蘇らす神殿がある。そこに向かっていた。

「Knghits0fDarkness頼む・・・・・・」

 その頃ルミル達も生活に慣れて焔を焚き葉っぱでバナナを燻し釣った魚を塩で味付けして全員囲むように食事した。

「で、さぁ・・・・・ツヴェルフにダジェリン?二人とも最高にロッキュー、ファッキューだから俺も・・・もう爆発だわッ!」

 パッチン!×4。

「っ痛て・・・痛てててて」

「女性を前に変態的思考能力しか出来ない発言を撤回して下さい。一年間たまってるんですもの・・・・・ただし、爆発は止めて下さい。良いですね?」

 女性二人から言われてルミルも下がった。

貝殻に葉っぱというエロスの象徴の衣装に反省した二人もその日の夜漂着物のゴミを漁り沈没した船の帆でスカートを造り穿いた。

「ガチでガチナんとこの話聞いてると、俺達猿人だわ」

 ルミルは火を焚き干した魚を炙りトウモロコシを漉したノンアルコールビールを飲みながら満月を見ていた。

(結果俺はルミル。剣術にしか記憶が無いんだよ・・・・)

 無人島の朝が来た。

ザーロックは日差しを浴びてココナッツを一気飲みしてブリュンはハンモックから起きて女性陣の雑用をしていた。

「幽ッ!その木拾って竈宜しく」

「下の名で幽齋は和名だろ!俺の真の名をブリュン・ジークフリートっつうわ」

 ブリュンに注意されたツヴェルフは溜め息を吐き昨日の魚を料理していた。

「また~飽きたねぇ」

 フェンサーは、魚に飽きてまた無人島を拠点に一年間の調査で集落跡を見つけた。

「ここに居たのか?」

「誰だ?って、いつから?」

「済まない。済まない・・・・私の名はオルヴァ・レオンハート・ピクセル・ヴェスタニエと言う者だよ。君達が一年も前から居るって事は耳にしていたよ。直に政府の三剣神が来るって事は言っとくつもりだったよ・・・・ハハハハハハハ」

 四〇代の男性で傷だらけの顔で黒コートを着ながら魔法も剣も扱いこなす魔剣士であった。

身長は高めで髭も伸びていた。

髪の毛は長い肩まで届く金髪。

「しっ、失礼致しました。元三剣神兼五賢帝のオルヴァ様の事は私も存じています。いわゆるテゥエルターナー時代を生き抜いた騎士として有名ですよね~ハッハハハハ」

「よく知っているな。俺は、ヴェスタニエの名を恥じないように生きてきた。この島に流れ着いて二十年になるかな?君達を影から見ていたのは俺だよ。」

 突如現れた男性により、八人も腰を抜かした。

「この島の奥に私の家がある。来るか?」

「あっ、それと・・・・お嬢さん達も来るか?そんなはしたない衣装で来られても風邪をひくだろうし」

 気が利くオルヴァは、ジャングルの奥地に案内すると巨大な豪邸が目の前に現れた。

オルヴァの家族もヴェスタニエを名乗る。

新しい世代かどうかさておきルミル・グランエッジスは記憶を失い謎の少年だった。

「でもさぁ・・・・不思議よね~政府の役人が居るって訳あり?」

「司祭卿に申すが、私は何も取り柄がNAIたわいの中年男性だよ。」

 ダジェリンも不思議そうであったが何はともあれ一年ぶりの室内だ。

オルヴァは、左手が義手で銀製に創られた銀腕機械鎧(アガートラーム)をつけていた。

(後に初期の世界で英雄ミカエルがその腕を持ち剣で平定した由来でアガートラームとつけられた。)

豪邸の中に入るルミル達。

「ようこそ」

 豪邸のドアを開けて中は研究室だ。

何年も何十年も積み上げ重ねてきた資料室の造りで、政府とやりとりが出来る水晶玉が彼方此方置かれていた。

オルヴァは、暖炉の火を焚き暖めその間自宅の菜園で育ったハーブの紅茶と温かい炭酸ワインを出して八人に渡した。

「熱いから冷まして飲んでくれ・・・・お嬢さん達の躰を冷やすと子供に悪影響だ」

「ざっす。おっさん、サンキュー」

 ブリュンとフェンサーが礼を言い新聞が数年分たまりにたまっていた。

「リアルにギリギリに生きて崖っぷちのリアルフェイスじゃねぇが、御前達のKnghits0fDarknessはよく知っている。だが、世界に喧嘩を売るのだけは忠告する。アンタラ?ゲラッゲラッゲラッアアッ、俺は政府から身を退いたが今でもメーリングとは交流がある。なぁ?この無人島・・・・昔は、東の大陸“死の航路”にあるビキニ島ザーゲルワース王国の場所だったぁ・・・・。って、ここに飛空挺が来る。待ってろ」

 謎多きオルヴァは、新聞で情報を集め密かに世界に向けて準備していた。

Knghits0fDarknessが奧の隠し部屋に誘導された。

「な、なん・・・じゃ・・・こりゃっっやああっ!」

 ルミルが驚き部屋には、政府の超重要資料(トップシークレット)が数多く存在して中に居たのが、明るくてリビングらしくテレビにおしゃれなインテリアのある部屋に奥さんと小さな子が居た。

「あら~アナタお客さん?」

「うん。そうだ・・・この子が希望有るKnghits0fDarknessだ。フン、俺も現役ならこの子達を護りきれる覚悟はある。うん、でもなぁ・・・ジェニー?俺御前と結婚した時に言ったが、スピウェルもワーゲルローもそしてセヴェーレも俺の愛する家族だ。ヴェスタニエの名を名乗る連中が“英雄譚”っていう意味じゃ。俺達のシンボル剣に翼に十字架・・・・どう意味するか分かるか?答えは・・・ミカエルだ。大天使ミカエルこそ俺達の始まり、祖先だ。ルミル?記憶NAIの辛いかも知れないが、全力全身ジャジャジャーン護れるか?」

「うん。あるよ・・・・俺だって本当は誰分かれば此のメンバー誰一人死なずに俺が護ってやるよ。」

 そうか。

オルヴァは、安心した顔でリビングの椅子に座り資料室近くの本を差し出した。

「オルヴァ様・・・無人島に魔皇七帝の面々です。映像送ります」

 政府の映像分析解析センターと繋がっており、オルヴァはモニターを見ながら剣を手にした。

同じくヴァルプルギスに打ち直されて創られた冥剣イノケンティウス赤い鞘に紫色と群青色の刀身に持ち手を黒くした髑髏だ。

「みんな、戦の開演だ。魔皇七帝・・・・セフィリアのバックに居る世界の闇を牛耳る男で、アイゼンガルド・オルヴェレーヌ・イクセィフィリーヌ・ヴェスタニエ・・・・そうだな。御前達に話していないが、奇遇の偶然にもヴェスタニエは二人居た。ミカエルとアイゼンガルド、この若き二人が後々の善と悪だ。ヴェスタニエの使命は、アイゼンガルドを完全消滅。血が流れようが、血で解決できないのなら覇剣で斬れ!俺も戦う。クリードは、俺がやる、御前達は残りの皇帝や愚民共を駆逐しろ、OK?」

「YES」

 八人答えた後「YES」にオルヴァは、武器無しのルミルにヴァルプルギスの火種で創られ家の金庫に保管されていた百億年前に地球に落下した隕石で加工されたミカエルを手に握らせた。

「私は君が暫く剣に選ばれていると思う。ミカエルは君を選び、剣は持ち主に答える。この剣を信じてくれ、セフィリアは強い。良いか?1・・・2・・・3・・・の合図で総攻撃だ。」

「OK」

 これで答えは揃い武装した。

「バスター・モードINイノケンティウス」

 黒蝕の鎧に身を纏い黒い覇気に全身纏わせ蒼紫の焔が剣を手にして分厚いコートに、首には銀に光る十字架をぶら下げドアを開けた。

「はっ!」

 地響きが聞こえてきた。

魔皇七帝が一年ぶりに姿を見せた。

「Beautiful Worldは綺麗な世界に水が僕を泳がせる。君達みたいな薄汚れたのは嫌いだ」

 レインだ。長い槍を持つ異常なほどのbeautiful物好きの性格でセフィリアに拾われ育てられた。レインの槍に、ザーロックの双槍に押さえつけた。

「ザーロックさん!アレイン出身の羨ましい限りだ。そんなでも僕はあんたが嫌いだ」

 槍に抑えられるばかりか、レインの水が槍に纏った。

「うん、愛しきエヴェラ・・・」

 エヴェラ?名を聞いたら分かるが、古の魔女の一人。

水・氷を司る全身氷に覆われた女性でレインの手を繋いだ。

「Let’s、Beautiful World・・・」

 氷槍を手にしたレインにザーロックは目を瞑り槍を構えた。

「斬槍風(オルダ・ヴェラ・ザサヴィザ)」

 氷を風に舞いその速さと槍の突きで氷風を蹴散らすが、レインのエヴェラの槍は冷たくザーロックは禁じ手で誰にも言ってないが心を鬼にした。

「バスター・モードオオオオオッ!INケッツアコアトル」

 風の神五穀豊穣の蛇の神。

雨を降らし天候を司る。

巨大な蛇の形をした龍がザーロックの槍を纏いザーロックの肩に乗った。

(そもそも・・・・魔女対策は練った策だ。)

 毛皮に翠のコートを着て双槍を持ち黄金に輝く龍の鎧に身に付けて風を纏わせ氷ですら効かない。レインと火花散らしていると、クリードとオルヴァの戦いも互角の上だ。

「闇斬り」

 闇を切り裂く斬撃。

オルヴァは大剣でクリードに終止圧されていたが、大剣でクリードのダモクレスの特性を知っていたオルヴァは目を閉じた。

ヒッソリ剣を抜きクリードを見えずに斬った。

コレが元三剣神の実力。

オルヴァはゆっくりアーク意見を握ってダモクレスを踏んだ。

「他に無いか?あと五分」

「ああ?」

「冥巫の覇が直切れる。俺は・・・」

 クリードも退かずに剣を盾に覇を一時持続継続していた。

「ルミルッ!」

 セフィリアも刀でルミルと応戦していた。

「くっ、覇を以て覇を征す!」

 ルミルはミカエルをまだ扱いきれなかったのだ。

フェンサー達も周りの敵兵を倒すのに時間をお幅ロスした。

「クリムゾン・エヴエラ・サザラード」

 フェンサーの大剣が焔を巻き地上に放ち高熱の熱波の衝撃波で敵を燃え散らす。

ヒューは、酒を飲み血剣ファティマ

赤い刀身に赤い鞘ヴァルプルギスの血で熱を冷まし打つ鍛えられた剣。

ヒューは、体格がフェンサーよりも良くギザギザの剣でフェンサーを打ち留めした。

ザーロックもレインの氷槍に手こずっていた。

「おおい!おおい!」

 一同声を揃えるが、三剣神が乗る飛空挺が到着した。

「馬鹿野郎、俺達が援護する!最初からリアルMAX状態で飛ばすからよ、ガイアス?ワー姉ッ!いっくぞ!」

 ハート達覇を全身に纏わせ覇を具現化し武器の英霊を憑依させる。

ハートは、双剣双銃の英霊であるジウェン・クロスロードの覇を体装覇(ARMS)した。

セフィリア達も魔の根源古の魔女の覇を全開に七人武装した。

「BARST、俺は人を斬らぬが例外・・・・闇は斬り殺す。」

 ジウェンの覇は光輝き黄金の双剣と双銃を構えてセフィリアは指を噛みちぎってその血で、フレアを纏った。

ガイアスの殺気は背筋が凍り付く。

ワーゲルローの武装は、魔女から身を守る覇だ。

「止せ、両者。探し回ったぞ、クソ餓鬼。政府十賢者エリザベス・シフォン・エアルテリーゼがここに処す。止せ、セフィリアよ。魔皇七帝。闇に堕ちた輩を排除するのが、妾の任。政府を侮るのが馬鹿だと?フッフフフフフ・・・・・。」

 突然現れたのは、政府の最上級の上司。

名家のお嬢様の身分を捨てて現在博識ある最凶の賢者であり、剣神。

セフィリアもその事は知っていた。

「はっ?俺は一度たりとも御前に言うべきだ。いやぁ、アンタは闇。根深い深き闇だ」

「メレオラッ!」

 隕石の襲来に、ヒューの魔剣が隕石を木っ端微塵した。

エリザベスこそ“深淵”であり、ハートは舌打ちした。

「チッ、アンタはスカねぇ・・・・」

 剣を終い覇を持続させオルヴァは、剣の覇をMAXに高めた一撃をクリードは避けられず崖に転落した。

「鋼鉄の魔女(アンネクローゼ)冥府煉獄墓炎心(オルクス・インフェルノ・グレイヴ・フレイムハート)十字架交差(クロス・チェイン)」

 オルヴァの究極技で、無限に繰り出す斬撃・魔法・斬撃・魔法の連続で焔に焼かれ燃えさかる紅蓮の渦の衝撃波と宇宙の漆黒の闇で周りを封じクリードは、大爆発と共に散った。

「・・・・・ヤベェー、流石三剣神だ。ひゃぁー、あああ」

 ブリュンが驚きセフィリアも目を閉じて気を統一させるが、オルヴァは静かに覇を終わらせた。

レインも魔女の覇は闇の根源であると同時に魔法そのモノ。

「任せて、飛空挺まで走って」

 ダジェリンが白いベールを脱ぎ真っ青な長い髪が肩まで届き手袋を外し、包帯を解いて十時の赤い烙印が甲に圧されて強力な魔法の発動を行使した。

《ロスト・グビティー・ダーク》

《デス・ウィンドウ》

《ティータニア》

《ロスト・エデン・ヴァージン》

 四回連続の古代魔法で、宙から高熱高温のビームが放たれ天の災厄が飛来し、風が止み焔が燃え水が飛沫を上げる。

四元素の源自体が宇宙であり、宇宙からの大爆発で魔皇七帝をぶっ飛ばした。

「ですな。・・・・プロですから」

 史上最年少の魔術師と呼ばれた頃ロン毛の青髪は知られている。

ダジェリンは、魔術の覇と司祭・錬金術・治癒の覇を躰に纏わせ憑依しセフィリアを追い詰めた。

「ぐぅつがっ!賢者の・・・・賢者の・・・賢者の・・・石ッ!」

 ダジェリンの拳がセフィリアの赤い血が流れ動く心臓をひねり潰した。

「アナタも元は人間。生きてる人間を殺すのは道理に反するが、心臓だけですね?五百年以上も眠っていたのが不思議ですわ」

 血が飛び散り、セフィリアが地面に伏すとルミルの剣がセフィリアの頬を掠めた。

「アース・テーツ」

 傷が残り覇を斬った。

覇を斬る剣技で、セフィリアの無防備にKnghits0fDarknessが一斉に取り押さえる。

「セフィリア確保!」

 全員声を揃える。

ブレイン・シュヴェ・アステ・ガイアの四人にガイアスが立止まり剣を抜いた。

「ヴェグラ・ヅゥ・ファステラサダザラ」

 四人連携の龍焔纏う双銃剣の斬・魔・銃の攻撃のリズミカルにエリザベスが再び現れ見えない剣でぶった切った。

「甘いな。これが覇か?」

 おいおい覇じゃない状態でどうやった?ルミルは剣を墜として拾おうとすると、手を止めた人物がエリザベスだ。

そっと耳元で囁きエリザベス歯を見せた。

「アナタ?セヴェーレだよね?フッフフフフフフ。私達十賢者に近づいたらその分深淵に辿り着くわ❤。ねっ?教えてあげる。アナタNO記憶が無いのは真の意味はそうそう、十賢者・・・政府の闇。闇の中の闇。根深い深淵のモノ・・・・ね?アナタは勝てる?」

エリザベスはストレート金髪の背の高い女性で胸もかなりある。

その容姿は、美人で名家のお嬢様で剣術の鬼である。

「さてさて・・・貴殿も帰ろう」

 エリザベスは、ガンダルディキアの覇を剣に封じ込めて大剣REを手に、四人をまとめて斬り、処分は《魂の監獄/聖ロンジロガルド院牢獄》に強制送還になった。

「おい、エリ・・・エリ・・・ザベスッ!政府の闇がKnghits0fDarknessはお前等の闇とでも俺達が気付いたのか?馬鹿か、俺達はいつか御前達を根刮ぎぶっ殺す。人を、魔族と人間は同じDNAを持つフッ。」

 セフィリアは送還間際にエリザベスは消えた。

十賢者・・・・政府の闇は史上最凶最悪の“ENDRESSCASE”それに勘づいたガイアスも狙われる危機があった。

(フッ。俺は政府を調べる。)

 はーとはそう言い政府に向かった。

ガイアスは、気が向くままに旅を続けた。

ワーゲルローは、政府に帰還した。

ルミル達を引き上げて飛空挺に蒼空を移動の最中にチラッとフェンサーが口を濁した。

「聞いたことがある。俺が所属していた龍焔騎士団第一部隊に居た頃に、十賢者は確かに政府の闇だ。魔皇七帝も気付いたか。俺は曾祖父から頼まれていてな、“ヴェスタニエを護れ”っつうだがや、俺はこの剣で君を護る。」

 フェンサーは、レヴァンテインを構えて飛空挺は八人を乗せ政府に蒼空を駆けた。

「なぁー、俺は?この剣をどう使えば良いんだよ?」

「この剣下に穴が空いてる。ってことは?」

「ほうほうほう。賢者の石です。この剣は石に応じて臨機応変スタイルが変わる特殊形状の剣ですな。」

 ダジェリンが剣を持ち鞘に刻まれた古代文字を読み上げた。

《我の剣災厄止め光を求め願わくば御力魔を征し魔を討つ覇を我が手に入らん》

「こうですかぁ・・・ミカエルの剣は冥剣。霊剣。共に魔乙女の血に創られた剣です。因みに私が勤務していた大神殿も武器の博物館がありまして同じモノを見ましたよ。」

 ダジェリンの話に耳を傾けたルミルは、気持ち悪いのか頭を抑えていた。

《ん?どうした?御前が望むか?望まないのか?という問題であり私は知らぬ》

《なぁ?エヴァ?教えてくれないか?剣はどこだ?覇剣・・・・世界の覇を征した剣?》

《しつこい!剣ならエメフィールに聞け!》

《エメフィールはどこに居てどこに生きてる?死んでいないのなら問題ない。俺は剣を手にする必要性がある。みんなを守れる腕に剣がいる。自分の・・・・・》

 エヴァジェリスは白い空間でルミルの手を握り突然キスをした。

「?」

「・・・・・・ゴホッゴホッゴホッ、うぅぅ・・」

 ルミルは「魔を征す覇」エヴァジェリスのキスにより「魔覇」を習得した。

これで、魔族達の戦いが多少楽になると言いきれるが、「魔覇」は厄介な点が一つ、魔乙女(メイデンクローネ)が必要になる。

奇遇にも、エメフィールも歴史上初めて現れた覇を持つ賢者だ。

「どのみち政府までもすぐだ。」

「一年ぶり?」

「ああ」

 一年も時間が空き八人は蒼空を移動していた。

世界は広い、大きい、これから世界の果てまで旅するのだが、ルミルは違和感があった。

「俺はもう剣を握りたいが、剣は無いんだ?昔剣を持っていた。流石っすねぇ・・・・俺は絶対にKnghits0fDarknessを護る!先祖伝来から続く剣に懸けて俺が俺自身で護る。OK?」

 と、言いたいところ飛空挺は西の大陸上空に差し掛かったところレミレアが待つ空港に人が集まっていた。

西に大陸で最も領土がある“政府”。

ルミルは、飛空挺の甲板で蒼空を見て、降りてきた人物でオルヴァが居た。

「これは。これは・・・・・元十賢者の聖天のオルヴァでありませんか?」

「誰だ?」

「遅れて申し訳ない現政府統治者で騎士を束ねているレミレア・メーリングと申す。」

「俺、知らない。俺も親父だ・・・こん歳で政界復帰はNAI。剣の腕は現役だわ」

 オルヴァは空港から降りてきてレミレアと対面し話し合った。ルミル達も降りて、ルーラシアが歓迎してくれた。

「やぁやぁ・・・お疲れナッシングブロードウェーイ!イェーガー!僕は心配したんだ。皆無事で良かったぁ~十賢者は危険すぎる。政府の闇世界の深淵そして、僕が思うのは此のKnghits0fDarkness誕生の秘密だよ。いつか、時が来たら機が熟したら話すよ。ボクが呼んだのだから君達八人を呼んだのは僕だよ。」

 ルーラシアは歓迎と同時にレミレアに託した。

「君らが無事で何より・・・・ハッハハハハハハハハハハハ。」

 政府基地空港。

天神暦七十七年帰還。

「ってか、肩凝るね~私VIPのお風呂に入りたいな~なんか、自分をZEROに素っ裸で解放!DISCHARGEしたいねぇー、ルミル?一緒に恥ずかしいがシラねぇが、入ってきしって裸の付き合い大事だぜ」

「それ女が言うことじゃ有りませんよ。ツヴェルフ」

 男らしいことを言うツヴェルフにダジェリンが叱咤した。

「女子のデリカテッセンを守って下さい。OK?ルミル君もこういう女に引っかからないでねぇー、ん?」

「おお、おう・・・」

 ルミルほどの人間が十賢者に会えないのだ。

謁見も何度何度も拒まれ続けたが、今回だけ十人が覇王の間にて円卓に座っている。

座っている人物こそ、Knghits0fDarknessであり、闇でもある。

ザーロックは、辛気くさい顔で空港を歩き政府の門に入っていった。

「んだ、俺は・・・・十賢者にもだけど、覇剣は?」

 ブリュンが聞くと、ルーラシアは微笑みを浮かべた。

(いやいやぁ・・・・時間が長いよ。バルムンクとアロンディーンの在り方を考え推測してみると私でも分からない。なぁ?クレヴェリユ(グランエッジ)・・・・御前は何故消えた?何故剣を隠した?)

 ルーラシアは金の懐中時計を見ながら歩き出し、蒼天の蒼空が涼しい。

風が囁く。

「これから君達に言う。世界は闇だ。深淵に沈んだ世にこそKnghits0fDarknessは何故あるのか?それをも彼らに会えば分かる。俺達中間管理職のおっさんにも真っ当な責務がある。」

 ザーロックとフェンサーが言う。政府もガンダルディキアの覇で守られている。

「行きましょうよ。」

 ツヴェルフが急かすとオルヴァも着いてきた。

「政府に戻るのは二十五年ぶりだよ。ここでは、私も政府三界相の一人だ。ごめん」

 オルヴァは全身傷だらけであるが、腕は衰えず政府の人間として今も語られる“戦争の生存者”だ。ルミル達は一旦別々に別れて、十賢者に会う日まで政府に留まることらしい。

「俺、人生を大事に生きていこうと思う。ヘヘヘ・・・・俺は記憶NAI危NAIクズだが、俺はぜってぇー、Knghits0fDarknessを護る!」

 ルミルは僅かにダイン・ヴェスタニエの血が流れ込んでいる。

英雄ダインの剣は、世界の覇剣手にする者が王で在り、覇王の剣はその覇を纏い闇を滅するとも伝説に語り継がれている。

ツヴェルフは、政府の屋敷に移動した。

「家、今から私の家行く。」

「あのさぁ~俺も行っていいかな?悪い気分かな?」

「いや・・・良いけど、女の家逝くの始めて?」

「うん」

 ルミルは政府でも分からないので、ツヴェルフの屋敷は本部から東に400M離れた場所の一等地に建っている白い宮殿だ。

バロック調の建築様式に和を取り入れた鳥居に庭園に寝殿造り・書院造りの金箔と銀箔と藁を燻した瓦にと見たこともNAI宮殿に、ルミルは荷物を隅に置いた。

「行こうよ。政府ってヒロインだよなぁ~」

「そうね。ああぁっ、えぇ・・私のママに会わない?」

「ママ?」

「そう。だけど、気をつけてね。私のママは病気なの~めっちゃエロイ、淫乱女だから身の危険があったらすぎに合図してね。ねっ!ねっ!ねっ!ねぇつ!」

 ツヴェルフと歩いて政府の道は狭くて一軒ずつ並び市街地は赤煉瓦や石垣が目立つ。

(女と二人で手を繋ぐなんて久しいなぁ~思うのは俺って何者?)

 ルミルは一番引っかかるのは何者だ。

剣だけ覚えていても自分が分からない。ツヴェルフと市街地を進み一軒のバー兼エステ兼宿屋兼教会がある。

ツヴェルフの母親で、前Knghits0fDarknessであったツヴァイ・エル・アルハマラドーロ・エルスレイヤーという聞き慣れない人物であるが、ツヴェルフの母であり、ここテナントの経営者やオーナーである。

ピンポーンピンポーン

「あ?誰だ?」

「私よ、ママ・・・店開けて」

 鉄格子の扉が開き地下へ続く道が開いた。

「ママは名が知れた世界各地の魔女/怪物/魔術師/錬金術師/吸血鬼/妖怪/悪魔/天使の駆逐請負人よ。ジョンテ・アルハマザード・ゼルテ・ギルダーツの血が流れているから、魔女処刑のプロよ、私も時々吐いてしまうほどグロっすよ」

 そのツヴァイは暗い地下を進と明るい部屋に出た。

お客様が多く、酒の臭いが鋭い。

「あ?誰だ?答えろ、餓鬼」

「あっ、俺はルミル・グランエッジスと言います。Knghits0fDarknessのリーダーです」

「ふ~ん。娘が世話になるわぁ、席案内するよ」

 店内は、薄暗い部屋と明るい部屋に二人をカウンター席に案内した。

「ここメニューは?」

「NAINAINAINAINAINAINAIよ~」

 え?此処はメニュー自体無く全てセルフだ。

ルミルは、《魔女の秘薬》という不気味な看板メニューを注文した。

「へい、ああ・・・魔女秘薬2ねぇつ!2!2!2!ったらぁっ、2」

 ツヴェルフが店員を呼んでクリスタルカードを見せて注文した。

クリスタルで出来たカードのクレジットで、注文済ますと公務帰りに来た疲れ果てたレミレアが、奧の席に座りジンを炭酸割りで飲んでいた。

「はぁ~チッ、十賢者よ、俺が騎士長の件は辛い」

「うっす。レミレア」

「ん?ツヴェルフ君も居たのか?えぇっと、ルミル君も?」

「ここ私の家っす。ママがオーナーの店っす。」

 ツヴェルフがレミレアに声をかけるとかなり酔っていた。

(魔女の秘薬は見た目がグロリアで、紫色・青色・赤色・黄色・緑色・黒色・橙色の天然色素の一切の着色料保存料・調味料が入っていない飲み物。)飲んで害は無く、薬として重宝されて必ず客が頼む。

「う~う~ん」

 出されて色が変だ。

毒々しいが、ルミルが飲んで覇が回復した。

「教えてあげましょう。これはブドウ・マスカット・トマト・ケール・レンコン・スイカ・メロン・ストロベリー・ブルーベリー・ニンジン・大根・ナス・カボチャ・水・オリーブオイル・ヨーグルト・乳酸菌・ジンジャー・炭酸・レタス・キャベツ・タマネギを細かくしてねぇ、ミキサーにブワワワワワワワッワワワッワワンってして暫く煮て漉して冷やして完成よ。躰に良いものを集めたマテリアルで、隠し味にマテ茶・グゥバ・アイサー・ドラゴンフルーツ・マンゴー、塩を入れたの~飲んでみて私思ったのだけど、超天才的にヒット連発の秘薬でしょッ!ねっ!ねぇつ!」

 ツヴァイがルミルに肩を乗せて言ってないのに食材やレシピを教えた。

小瓶に入ったのを、俺の胸ポケットに忍ばせた。

(ねぇ?セヴェーレ・ヴェスタニエ君?記憶NAIって言うけど、覚えてる?まぁ、記憶失ってこうして生きてるよね~七星を知ってるよね?ルミル?)

 ツヴァイが耳元で囁くとルミルは席を立ちフードをかぶり店を出て行くと、レミレアも着いてきた。

(メーリング家は代々Knghits0fDarkness創始伝来から一族が居た。)

レミレアは酔いながら市街地を後にした。

「あっ、先に行かないでよ。家こっちよ」

 ルミルはここ最近頭痛が激しい。

覇剣を手に入れなければどうなるか事ぐらい俺だって分かる。

市街地が夕暮れの時、ルミルはミカエルを腰に差して街を歩いていると、激痛ガ脳NAIをシビラせた。

《御前に残されてる道はと言うと残念であるが、エメフィールに問いだしてバルムンクとアロンディーンを見つけよ、良いか?ん?》

《えっ?俺は・・・そりゃぁ、剣を見つけたい》

《ふ~ん、剣はある者が持ちある場所にて封印されている。セフィリアよりも、クリード、十賢者よりも先に御前が抜け良いな?運命は自ずと決め覇剣は御前が元々持っていたのだ。》

 エヴァジェリスが言うように俺って言う人物が持っていたのだが現実記憶を失い俺には、剣術しか覚えがNAI。

エヴァは俺に「覇」を習得させたが、「覇」を使いこなすかを考えていた。

―――――――俺のその後を左右することが刻一刻と迫ってきた。

「ってか、小瓶を貰ったけど使い道自体分かんないから取りあえずポッケに残そう」

 ルミルは、黒コートを着ながら黒いフードをブカブカとかぶって市街地が夕暮れが沈み漆黒の闇夜を歩きツヴェルフの屋敷に着いた。

「デッケェー、家~」

「おせぇー、入れ」

 ツヴェルフの家は一等地の豪邸に佇む元々ガイアス卿の邸宅であったが、本人が住まないと決めて譲り受けてRENOVATIONしたらしい。

「ルミル?話良いかな?」

「ん?」

「小瓶だけどママ何か仕込んだ?み・せ・て。見せて」

「へいへいへいぽー、おーおぽー、おーへーい」

 仕方なしにルミルがポケットから小瓶を明け渡した。

「フッフフフフフフフ」

 小瓶の一つにツヴァイの母乳だった。意味は「覇」を臨時に即効で効くと言い、ルミルは気付かないうちに小瓶をいくつかポケットに忍ばせた。

「覇ね。知っての通りママの覇を纏うって事は其の人自体に“魔女狩り”な訳!」

 ツヴェルフの暖炉で暖を取りながら話されて、俺はその日政府の王の間に召喚された。

「呼び出して悪い。」

 呼んだのは、ハートであった。

「済まない。呼んだ理由は、ヴェグラドにKnghits0fDarknessを要請する。十賢者直々の命よ。あそこは、実験体にされているエリザベス皇女殿下の妹君以下四名の救出とドクター・IC(イク・クラウン)の処刑を命ずる。彼奴等にも連絡が回っている。明日だろ?十賢者(Knghits0fDarkness)」

「うん」

「キイ付けや、ドクター・ICの尋常の通り過ぎた実験体で女が危NAI。良いな?父親は母親。母親は父親って事お分かり?」

「さぁ・・・・知らない。」

 深夜の王の間にハートは、紅茶とパンケーキを出してルミルもハートからのBusinessCommissionで、南の創造の航路に位置するロギャンドランド大陸にヴェグラドと呼ばれる街がある。

国だ。

しかも国土のほとんどが、氷河に覆われ火山地帯にある秘密裏の実験施設がある。

(と言うか、俺は詳しく知らない。ルミル?覇を上手く使ってコントロールぐりゃぁ慣れや)

ハートはそう思いながら深夜にパンケーキを食べて十賢者の史料を片手にルミルを呼んだ。

「けっ、ルミル?おめぇーもボサッとしねぇーで、食えよ。十賢者は俺でも叶わない。今回は敢えて希望でKnghits0fDarknessにお・し・ご・と。お仕事・・・・メアリー・マキュブルグ・シフォン・テアルローゼを救出なっ?なっ?なっ!」

「へーい」

 深夜で眠たいが、夜食にベーコン・チーズ・トマト・レタス・タマネギ・パセリたっぷりのパンケーキを食いながら王の間でゆっくりしていた。

「YOYOYOYOッ!AHAAHAAHAAHA・・・・・俺も明日よろ、ウィ」

 ハートはこうして長い夜ルミルを呼び明日を待っていた。

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