第4話第Ⅰ章自分とは?何の存在なのか?

第Ⅰ章自分とは?何の存在なのか?

 ―――――天神暦七十六年―――――

 十一月大審議が行われた。

「セラフィム長官が担当する。少年・・・名をルミル・グランエッジス被告人の尋問を開始する。」審議がざわつく。ルミルは戸惑いながらも名を申した。

「俺はルミル・グランエッジスだ!ただ・・・・自分が何なのか?誰なのか?この名でないはず・・・・故によ、記憶が無いんだ!」

 そう問う少年にアーメンに資料を見ながら尋問した。

「じゃあ・・・どうなの?ねぇ?ルミル・・・答えなさいよ」

「俺でもわかんねぇよ!気付いたらあの場で倒れてた」

「ほう・・・言うよ。聞いて?」

 アーメンが指示するとサーシャが読み上げた調書にセラフィムが口答えした。

「アホな!彼には記憶が無い・・・・そもそも《災厄の剣王》が存命という事実がNAI、このガンダルディキアという地に魔女が今も護っている!っつーかぁ、私がこのルミルを無実放免として責任を問う。私、セラフィム・バイブル・ガブリエル・ファリカが神に皆に誓いこの少年を守り通してみせる。」

 セラフィムが立ち上がり黒い法衣を着てバチッとトンカチで叩き少年の背中に腕を回した。

セラフィム自身、法衣を着て戦うのは数十年前。

ルミルは頭を抱え込んだ。

《うぬは何を望む?》

「あ?」

《ではこう言うべきだ。うぬ・・・・古代魔法にかけられとる》

「?」

《剣はどこだ?剣に選ばれし者よ、名をセヴェーレ・ヴェスタニエ》

「お、おい、おい、おい、おいっ!」

 声が消えた。

女の声だ。

初めて聞いた。

ルミルは青ざめて机にもたれるとセラフィムが、弁護士の菊のバッジを握りしめた。

「私達弁護人のすべきことは犯罪者を世から護り不当再審請求に断固反対!私のみ一つ、たとえどんなクズでも私の胸ッ!あそこッ!ケツッ!全て委ねようが、この子を護ると決めたんだ!良いか?アーメン卿、サーシャ異端尋問官殿、彼は紛れもない記憶喪失」

「は?」

「意味分かんないよ、君」

「そうだ!そうだ!そうだ!ブー、ブーブー、ブー、ブー、ブー、」

 ガヤが聞こえてセラフィムは法衣を脱ぎその姿漆黒のブラ姿とパンティーで、ルミルはまたしても頭に激痛が走った。

稲妻に打たれ、歯を食いしばった。

「誰だ?」

《古の魔女。エヴァジェリス・・・御前の祖ダインを知る。剣は?剣を持つ者こそ我が王に会う権利がある》

「パッ?キチガイか?はっ?」

 ルミルは訳分からず立ち上がるとセラフィムの妹で、追々政府庁教主監督のフェリカ・アンネローゼ・ストラヴィッチ(ガブリエルの姉の子)が声を上げた。

「被告人に伴い此処で魂の監獄に強制送還を命じる!ルミルと申すか?魂の監獄に意義は無いか?ん?」

「NAI」

 ルミルの決意にその目を見たフェリカに続きアーメン・ソーメン・ルーメン・ラーメン・サーシャ、ニコラヴェル・ケダバの七人の法廷人の答えが出揃った。

「ルミル・グランエッジ殿に下す。貴殿を魂の監獄に送る。」

「あぁ、俺は何度でも立ち上がる」

 その一言を聞いて本日付に魂の監獄に送られた。

「す、すいません・・・・私の至らぬ努力と身勝手に振る舞いどうか申し訳ございません」

「いんすよ、良くやってくれた」

 手錠を外され政府の地下二階に行き魂の監獄の魔法陣に送還された。

魂の監獄

 何層も続く暗い部屋や独房が連なり百層のエリアに、ルミルが送還された最下層の史上最凶最悪の囚人や国家犯が収容されてる場所に送られた。

「チクショー、チクショー、チクショー、ヂクショー、うぉおおおおおおおおおおおおお!」

 壁に悔しながら手を叩き嘆く。

ルミルを見た囚人の一人が隙間から覗いた。

「兄ちゃん気の毒にな?ここは魂の監獄でももう出られない闇だ。ケッケケケ・・・・元蒼天八極神かつての名で俺の名を聞いたことあるか?ベルガモット・クレイヴ・アーヴィングだわ。ハッハハハハハハハハハ・・・・・・」

 薄暗く赤いボサボサの長髪に頬が窶れ細った体型に皮と骨の男性が牢屋の鍵を創っていた。

紅蓮の炎が照らされて極寒の牢屋に焔が灯され、ルミルは蹲っていた。

「兄ちゃん?名は?」

「ル・・・ルミル・・・グランエッジス」

「グランエッジ?」

「ああ」

 ルミルは冷めて壁に寝込みベルガモットは剣で牢屋を斬り、囚人達がどよめいた。

「自由ウウウウウウウウウウウウウウの身ダァァァァァァァァァァッッ!」

「ん?」

 囚人や国家犯が百層から第一層のフロアーまで数時間また数年かかる。

「兄ちゃんも出してヤッよ、うぉらっ!」

 華麗に剣で牢屋を斬り、ルミルは立ち上がると看守や副所長のシウが来た。

「此処を脱獄する者を一人残らず塵と化せ」

「来たか。俺も実践は二百年ぶりだ。」

 男は燃え上がる紅蓮の炎が黒焔と変わり、男が大剣を手にした。

「バスターモードINラグヴェロ・・・・俺はぁベルガモットだよ!」

「犯罪者がッ!」

 ルミルはその内に階段を探していると追っ手達の看守に追われて、囲まれたその時に黒コートを着た長い銀髪で美しいエメラルドの目をした長身の男が刀を構え追っ手を斬った。

「なぁ?久しぶりだな?セヴェーレ・ヴェスタニエ。すっかり記憶を失い得体の知れぬ御前を助けてやろう。《ヴェオ・グランチェット・ファィー(記憶よ戻れ)》これでどうだ?」

「うっ・・・うっぐ・・・あああああああああああああああああああああ」

 頭が割れる。

何かが俺を呼び起こそうと頭が俺は気を失い倒れた。

目の前が暗くなって失った一部が俺を覚まそうとする。

自分が誰なのか?存在する意味は分からないが、だが思い出したのはある。

自分は騎士だった。

躰に染みついた剣術が、目の前に転がる剣を拾い上げて剣を構えた。

《牢屋の剣》を手に入れた。

「セフィリアか?感謝はする」

 看取とルミルが剣を鞘に納めた。

剣を抜き看取相手に剣でぶっつかった。

「クロス・トライデント・グレイヴ」

 看取を素早く斬り、連続で瞬間的に普通の剣ながら技の上位さとその腕利きの良さは看取をビビらせた。

「俺はこの剣で仲間と会う!お前等、ついてこい!」

「うぉおおおおおおおっ!」

 囚人の歓喜の声で士気が高まり一気に階層を突っ走るとベルガモットだけがシウと戦っていた。

紅蓮の炎を持つ騎士でベルガモットは長い間牢にぶち込まれて感覚は無いが、その分久しぶりの人を斬る感覚が蘇る。

「行かせん!ギルティーハーツ」

 短剣で素早く斬り込むが、ベルガモットの熱い焔が包み込む。

その大剣が短剣を抑えた。

「エクスプロズィーオン」

 爆風で氷河が溶けて浸水。

ベルガモットの耐水コートで氷の上から剣を抜いた。

シウを沈め、剣を鞘に納め黒コートを着たベルガモットは副所長から鍵を奪いそのまま立ち去った。ルミルは剣を変えつつ囚人と共に階段を上がっていた。

「エターナル・ジャッジメントォオオオオオオオオオオオオッ!」

 上下剣を振り落とし鞘で看取を吹き上げて剣で斬る。

「・・・・・はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ」

 息が荒くなるが、ルミルの躰に染みついた剣術に囚人も驚く。

魂の監獄は、罪人達の魂が漂い世界で最も名が知られ見かねた自体に遂に所長が動く。

世界史上最凶最悪の監獄所長のダスコ・ディバン・セザヴェデーガ・・・・。

ルミルはこの時所長を振り切って強制魔法陣に乗り込んだ。

 同暦十二月

政府の地下に戻った俺は思うのだ。

「自分という人形は何だろうか?記憶喪失で自分が思い出せないが躰には覚えている。この土嚢から生まれた俺の命でも最期の記憶が戻れば俺自身分かるのかな?今、剣に生き剣で死ぬ」と思うのが常だ。俺は何者でも無い。だが、剣に覚えがある。

「って痛えぇ」

 二階の螺旋階段を下り一階の受付室に来るとザーロックに会った。

「お、おまえ!」

「やぁ~オハヨーハロー」

 ルミルは剣術だけは覚えていた。

あの魂の監獄を抜け出し政府に戻ったのだ。

ザーロックとツヴェルフは政府最上階にある騎士団本部に集められた。

「ったろ、俺は誰かは分からないが、剣に覚えがある。」

「剣?」

 ツヴェルフが?を浮かばすが、ルミルは記憶喪失である。

しかし、剣だけは躰に染みついていた。

生まれてきてから今までの剣術を覚えていた。

「行こう」

「どこ?」

「騎士団本部だ、俺も行くよ。」

 ルミル・グランエッジス。

海岸に倒れた少年だが、今は記憶を探す騎士だ。

「おい、でも・・・騎士の資格は?」

「俺の人間性も捨てる覚悟はある。人って、剣がNAI。NAIモノはNAIが、全て俺が戦う。死ぬまで戦う・・・」

と、言うのもあれだが政府への最上階は人が混み合っている。

「・・・・俺に言えるのはぁ御前達を護ってみせる!」

 最上階は庭園だった。

花に囲まれ豊かな自然に囲まれるその先に騎士団本部がある。

このガンダルディキアには、西大陸全土の中心にある政府に集められた人達が庭園に来ていた。

ザーロックは手帳を見せた。

《騎士長ウェイン・ザーロックKnghits0fDarkness》

 この黒革の手帳に金の文字に刻まれた分厚い手帳を見せると人が避けて奥に行くにつれ椅子に座る人物こそ騎士団最高コミッショナーオーナーのレミレア・アルヴァート・メーリング卿Ⅵ世とハーディアス・ルーラシア・アレイン・エレイン・メッデリュラッチの六人が、政府において騎士において最高位の頂点に立つ存在。

そんな人達が一堂に集い、発表される。

「では、言う。これより五百五十二期生Knghits0fDarknessを発表する。人員は八人。」

「・・・・・・の前にルミル君前に来なさい」

 ルーラシアが言った後に続きレミレアがルミルに手招きした。

「え?俺?」

「そうだ・・・君にだ」

 ルミルは民衆や騎士の目前一千万人を前に歩き椅子に座るレミレアの前まで歩き跪いた。

「うん、良いよ・・・俺は古風にこだわらない。立って良いから、君は記憶無いんだろ?騎士の資格なんだと思うかな?」

「慈悲博愛自己犠牲・・・そして、仲間を信じ抜く強さと「夢」だろ?騎士になるにはその事に有無か?」

「で、どうなのだ?」

「有ります!騎士になりたいんです!」

 レミレアが頷きルミルに政府代々続く鍛冶職人に打ち直された宝剣ケルトハルトを手に入れて騎士に昇格。

騎士になり、レミレアが六人に意見を聞いて今回の件を話した。

「この世界は知ってるように我が世界は、エヴンディビアス・・・・エルセリウス・ネルセリウスの世界統合により生まれた世界。この世界に三度闇の脅威が来た!騎士諸君、我々が戦なければ世界は灰となる!」

「そうだな・・・異例中の異例だ」

「そうとは限らん、災厄の剣王が存在なら我々は安泰」

 六人の声を聞き詠まれた綸旨にアッと驚いた。

「第五百五十二期生Knghits0fDarknessは、ルミル・グランエッジス、ツヴェルフ・エルスレイヤー、ウェイン・ザーロック、フェンサー・アーヴィング、ブリュン・ジークフリート、ダジェリン・ディスティニーとウォーカー家を代表にハート・ウォーカーッ!居るか?居ないのか?居るんだったら御前に決まりだ。」

「御意」

 柱で食べ物を食べていた若い青年が身なりはバンダナを巻き黒コートを着てサンダルで双剣を腰に差していた。

この男のことだ。

「よっ、呼んだ?呼ばれたのかよ~三剣神は辛い。辛い」

「良いから御前で最期だ。空きは無いぞ、セフィリア達を倒せ」

「あっ?んなことかぁ~第九期生の話を嫌と言うほど聞かされて耳の穴かっぽじらされるのはウンザリだよ。俺は三剣神の肩書きは嬉しいが、お前等?Knghits0fDarknessは護るよ。リーダーは?ねぇ」

「お、俺や」

 ウォーカーの顔を見て手を挙げたルミルは宝剣を背負いウォーカーに跪いた。

「へぇ~俺気に入った」

 と、言いハートは快く承知してルミル以外は荷物をまとめるのに部屋に行った。

「世界は広いし、アーヴィングはそうだなぁ~此処では鮮血の騎士として名が知れ渡り現在は、東の大陸ドゥゲロワリュース国か?あの僻地の戦争にフーターズ地区ビキニ戦に、行ってるから誰もが怖い人だ。」

 Knghits0fDarknessが決まり、俺の第一歩が始まる。

授かった宝剣を血が滲むまで握りしめた。

蒼い刀身に赤い鞘に金の文字が刻印されてある。

《CROSS》と刻印されてある剣を手にして、俺は庭園を後にした。

「俺が俺の人生だ。どう決めようが俺が決める」

 少年は、政府の景色を見てツヴェルフ達が大荷物を馬車に積み裏門前に馬が何頭かと待っていた。ハートがリンゴを囓りながらウォークマンで曲を聴いていた。

「おっせー、これからアーヴィングんとこガチで行くの?俺さぁ東は嫌気するんよ」

「三剣神であろう方がビビビッとビビってのか?」

「いや・・・ビビッテネェーし」

 ザーロックに注意されてハートは怖じ気づくも馬を引き連れて門から離れていった。

「嫌な予感だぁ~」

 ブリュンは馬に乗りながら地図を広げていた。

裏門から下っていくと政府専用の船が停泊してある。八人が馬に揺られながら港を目指した。

「っていうか、久しぶりの旅すね。Knghits0fDarknessが世界の行く末を握るっつうが、私達だって力ないしセフィリア一味もヤバメ。ヤバス。」

 ツヴェルフも恐怖があったみたいだ。セフィリアは史上最凶の悪魔だ。

「YAYAYAYAYAYA・・・・・」

 ハートは音楽を聴き剣を抜くことはNAI。

「俺の流儀は騎士道に免じて人を斬らず、傷つけず、、犯さず、強き者を挫けず弱気者を助ける。流儀は守る。んでもって仲間は護る。」

 ハートは、ウォーカー家の第三十五代当主。

ルミルもこの男の覇気は勘づいていた。

(ハート・ウォーカーか・・・・。政府三剣神の一人。剣術に殺気を感じる。俺はこの男がよく分からない。Knghits0fDarknessに選ばれたのも俺を見張るためか?)

「ねぇ、どうかしたの?」

「ん?い、いやぁ・・・」

 ツヴェルフに聞かれてもルミルはケルトハルトを持ちながら船まで来るとお先に待っていた海賊兼海上海戦特殊警護軍(SSPA)のジェアード・J・J(ジェシー・ジェームス)・エドワード・ティーチが八人を待ち小川の桟橋には馬を杭で止めていた。

「御前等ドン(DON)だけ待たせるの~船に荷物OK?」

「通行証・・・・ホレ、ホレ、ホ~ラ~YOッ!」

 ハートがレミレアの許可証を提示して船に進み荷物を船内の部屋に荷物を数年分積み込んでジェアードがKnghits0fDarknessの話は聞いてあったので今回は、船長兼船医としても参加と言うことで、ルミルも桟橋を渡ると背後から馬が走ってきた。

(気付かれた。どうして?)

「武器装備(ウェポウン・ドゥ・テアステムア)ッ!」

 ルミルが懐から剣を抜きだして構え始めた。

「アース・エインシェントッ!」

 剣を地面に突き刺して地割れで馬をせき止めた。

「アンタ誰だ?」

「クークックククク・・・・俺様はヒュー・エクリプス将軍だ。手合い始め」

「ん?」

 ルミルは、桟橋まで走ってロープを切り土嚢が溢れ出て水をせき止めて船の甲板に掴んだ。

汗だらけで冷や汗だった。

「聞いてくれよ、彼奴は?」

「元政府傭人警護特殊隊長“鬼神斬り”ヒュー・エクリプスだ」

 誰だ?と聞いてしまうが、数百年前に籍を置いていたが現在はセフィリアの右腕で快楽的に人を斬っている。

ルミルは宝剣を抜いた際に《目覚めかけた》。

「ふぁ~眠い」

 三剣神のハートは、人を斬らず、犯さず、傷つかせず、流れるままの自由浮浪性の人間だがルミルもどこかハートに憧れていた。

船は進む。同時に世界も動き出してきた。

 新世界“ヴァーミリオンクラセス”

魔銃の使い手で混沌街(CAHOSTOWN)の古びたギルドキャバレー《王の墓(KingsGrave)》にならず者が集まる賞金稼ぎが酒を飲んでいた。

群れを嫌い、孤独を好み、亡者で人間性を追い求め、銃だけで生きてきた男の名をガーデンという。

「なぁ?あんちゃん」

「ん?今回の賞金は?」

「あんちゃん?アンタ、此処の街から殺されるぞ!」

「あぁ・・・そうのようだな。」

 グラスを置き氷に溶けるウォッカにガーデンは銃を担いで銃弾を装填した。

店のマスターは、かつて世界統合前に混沌街を支配していた最凶最悪殺し屋ギルドバーマスターだったエイジ・エヴァンス・エッチ(AEH)。

そのギルドのこそ、《女王の殺戮(Dame übergeordnetAderlaß)》だ。

新世界その多くは千年前世界が終焉した土地に創られた世界であり、「英雄」「魔法」の国だ。メンバーで唯一存命なのは、CODE:NAME(マリア)メグ・ラゼリアッド・カッシーニと呼ばれている銃・剣・槍・弓・盾・杖・鞭の達人(プロ)で、賞金稼ぎの中で知るものは居ないとされ、ガーデンも彼女に憧れてこの街に来た。

「あんちゃん?メグの場所知りたい?ん?容易い、安い、GOODなFACKでもねぇが、あんちゃん自身この街で生きると思ったら・・・・とにかく狩るんだ。狩って狩って狩りまくれ!狩猟本能丸出しケツ出しのここはサイテーのゴミクズが集うバーだ。あんちゃんんお目に狂いはNAI。んー、OK?OK?新世界にようこそWELLCOMEだ!ああ」

 マスターのエイジはアロハシャツを着て麦わら帽子でカクテルを創りグラス磨きに、忙しくガーデンは店を出た。


 新世界“THE END GARDEN OF EDEN”

世界の果て存在するかしない国。

闇を倒す為古の者が集いこれからの世界の行く末を見ようとし、ルミル・グランエッジスという少年の運命が握られていた。

 古老の魔女エヴァジェリスは長い金髪で赤いドレス、胸の谷間が妖艶でドレスからはみ出る破壊力抜群で椅子に座った。

ここは、新世界側と旧世界エヴンディビスに通じる世界側に、誰もその場所は知らない。

新世界でも一部の人間が行けて世界中の英雄が集い、魂の流刑地だ。

これから世界の覇権が揺れる時、エヴァジェリスは背を高くして待っていた。

 ルミル・グランエッジスがセフィリアと戦い記憶を失い現在も生きている。

世界の覇剣を握らせるもう一方で、Knghits0fDarknessが最期の物語である。


 船内

世界が揺れる正にルミルとKnghits0fDarknessは食堂で会議をしていた。

ルミルは船酔いの薬を飲みカレーライスを食べながら会議に参加していた。

「良いか?フェンサーを助けるのか?ん?俺はアーヴィングを迎えに行く」

「え?MAJIッすか?」

 ツヴェルフとザーロックがに最初に言い出すと、ハートが頭を抱き抱えた。

以前もこの夫婦漫才が続くと騎士団では評判らしい。

「フッフフフフフフフフ」

 ダジェリンが笑いハンカチで口を塞いだ。

司祭はベールが基本と思われガチだが、ジーンズ姿の錬金術師は身なりがラフで赤いコートを着て蒼い髪をストレートにおろし、ツヴェルフを見て笑っていた。

ツヴェルフの家系は「淫乱」そのものを指す。

漫才だが、会議に初めて参加するルミルは聞いていた。

「つーか、フェンサーさん行きましょうよ、せっかく船なんでぇせ~せやす!」

「うーん、うー、うーんー」

ザーロックが悩む。

そして・・・全員悩む。

 やはり悩み出す。

ハートは食堂のキッチンに立ち余った食材で調理していた。

時間が過ぎるだけで船長代理のリア・テスラ・クシャルレイアと居た。

黒い髪が目立ち船長帽子をかぶり見た目は二〇代から四〇代後半の女性でルミルは眠そうだった。

自分が一体何者か何て分からない。

言えることは、記憶が無い。

剣術に躰が染みつき剣だけは覚えている。

ダジェリン以外にブリュンや、リア・ハートも居て船中でのビールは格別だ。

「んで、どうなのよ?ビールがあるけど飲む?ああ?ルミルは未成年だぁ。ビールって大人が飲むもんよ、クーハッハハハハハ・・・・プッハァァァァァッ!ヒャッハアアアアア」

 ハートが歳も近くビールを五杯飲みダジェリンも飲み会議は、アーヴィングを迎えに行くという決定で進がまたOKが出なかった。

「ビッチだ。ビッチも・・・アーヴィングはあの人でGOODっすか?」

「NONONOって言うよ。否、誰もさぁ・・・アーヴィングさんって東に居る。船せっかくだし俺も同じ仲で竈のメシを食う、Knghits0fDarknessに選ばれたんだ!行こう」

 ルミルが言うと丸く収まる。

「うーん、いいんじゃねぇ~」

「DETH」

「デス」

「デェスゥ」

「DETH」

 と、言うより全員納得したことで会議は終わり。

冷めたカレーを食べて甲板の潮風も爽やかだ。

少年ルミルは頭が痛む。

《んー、どうだ?私だよ!エヴァジェリス。記憶ダウジョブか?》

「シラねぇよ。――俺自身どうぇつて分かんないよ。」

《剣だけでは負の遺産だ。リュックを背負え、大馬鹿野郎のFACKの連中は御前に言うが、記憶はそもそもセフィリア達か?良いことを教えよう。ぶっ殺せ、一人残らず彼奴等一味をその剣でやれ、記憶のメモリーが部下にあるんだったら話が早い。まぁ、別れ際御前に、記憶は戻せる。自分自身誰なのかも分かる。とにかく、アーヴィングに会え!》

「シャガルマガラ(モンスターハンター4のラスボス)・・・へーい、うぅ・・・って痛てて」

 ルミルは頭の痛みが消えず頭痛薬と船酔いを飲み食堂を後にする。

「おい?ジョリー・ジェラード・(ゲームマスターKOUKI)は居ないのか?船頭しとけっつうだろうが、わりぃー、ジェアード」

 船を手配したハートが船内を探すジョリー・ジェラード・(ゲームマスターKOUKI)という若い男性でエンジニアのジョリーがマストを張り風向きを調節してジェアード船長が船を動かしハートが首根っこを掴む先にジョリーが拘束された。

「おめぇさん、船長の仕事してんのか?」

「僕はしてるよ。四年間僕はトークスキルを極めたんだよ。男っておっぱいは好きさぁ」

「ああぁ、好き。っておい!話そらすな!」

 ジョリーは腕利きの良いエンジニア技師でここで船頭として働きマストの帆の調整や船長の航海日誌など手伝っている。

ハートも顔なじみであるが故変わり者の変人で、ゲームが無類のパーフェクトマスターでKOUKIは本名。

東の国の者で、アーヴィングを迎えに行くのに連れてきた。

ジョリーは、短剣の扱いにも慣れている。

「おい、おいいーおいもぉおおおおっ!馬鹿野郎、航海ルートDOUなってんだ?」

「ジョリーさん、タイフーーーーーーーーーンです!」

「ッチ!」

 舌打ちして甲板に出て風向きを変えてクルーを動かして俊敏に動き台風の中を船が動き暗黒海域を進み東に進んだ。

東の大陸は、世界の裏側。

ジョリーは、船を半回転させて海域を熟知してるだからこそ暗黒海域は気候の不安定。

豪雨と雷轟の中船は進む。

船長のジェアードもジョリーを信用しているが、実はジョリー・ジェラードはセフィリアの密偵としてスパイ侵入していた。

ハートもうっすら気付いて剣を抜かないように自分を抑えている。

(コイツの行動は怪しい。ったく、良いか。抜こう)

 ジョリーの工作に気がつきハートが剣を抜きジョリーを床にたたき出した。

「おおおい!ジョリー、てめぇどこに連れて行くきか?」

「ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・馬鹿め、今更遅いわ。僕はセフィリア様の密偵だよ。ハート?死ぬのは御前だよ。」

「はっ!見せてやるよ、俺の実力!」

 ハートが実剣抜くのは久しぶりだ。

神々しい覇気を纏い剣を抜くと、ジョリーを斬りつけた。

「ぐわっ!」

「セフィリアに会わすつもりか?或いは、全員身柄渡して殺すきか?」

 ハートの剣は人を斬らず、邪を斬る。

流石に人を斬りたくないという思いが強すぎて白銀に輝く蒼白の刃にジョリーの心を突いた。

「光輝の心閃(ヴェムノィニア・ヴァームシロニア)」

 ズズズッババッ!とジョリーの心を砕き元の青年に戻した。

ハートの穏便な計りで事を終わらせてジェアードが海域を抜けて世界の裏側東の大陸ドゥゲロワリュース国土神聖ヴェルゼルフェガルド帝国まで船が進んだ。

「よー、着いたぞ」

船長のジェアードがこの長い航海を一緒に着いてきて船を進めて停泊させた。

ルミルが起きて船内を歩き甲板に出た。

蒼空が・・・暗い。

大地が荒れている。

禍々しい空気・・・・光と闇と混沌の世界。

それが、“神聖ヴェルゼルフェガルド帝国”であり、世界の裏側である。

「うん、大丈夫だよ。」

 ケルトハルトを腰に差して黒コートを着て桟橋を渡った。

「世界は残酷っちゃ」

 ハートの口癖だ。

三剣神の肩書きは肩書き。

桟橋の一歩先はドゥゲロワリュース国に入った。

 ドゥゲロワリュース国

八人が足を踏み入れてアーヴィングを探した。

辺りは両軍の兵の屍。

異臭と冷気がする。

ほんの僅かに焔が燃えている。

ルミルが倒れた。

焔が頭を燃え尽きる痛みと激痛で意識を失った。

「って痛てて・・・」

と、ルミルが真っ白い空間で目が覚めた。

「御前にも散々耳にたこができるくらい申すぞ、記憶を戻せるの衣は戦え!」

「は?」

 ルミルは記憶がNAIモノの凄腕の剣士である。

荒れた大地が続く中で暗黒の瘴気が渦巻く土地にアーヴィングが現在居るのはドレーア諸島ビキニ海域のビキニ戦争に、アーヴィング達兵士達が居た。

(記憶が無い以上俺は荷物だ。アーヴィングを迎えに行くって言うが、敵地は敵陣)

 ルミルは、剣だけを構えていた。

ハートは、黒のストールを巻いて口元を隠し大地は広く木も枯れていた。


 東の大陸“死の航路”ロークゥオゼン・ヴェサラ

―――――世界の扉が開かれる時、皇帝は庭に居た。

光と闇と混沌が入り混じる大陸で、光に満ちた自然豊かで手つかずの要塞だ。

庭園にセフィリアが来て七人の同胞を引き連れて挨拶に来た。

ルミルと同時刻同じ大陸異なる場所の偶然だった。

皇帝は、剣を出した。

代々帝国で打ち直された魔剣ダモクレス。

セフィリアは剣を見るなり、虚ろな目で、背丈より長い刀で・・・・

「ハローだよ、クレルヴ・・・・俺は俺にしか出来ないことをする。」

「ほーう」

 皇帝クレルヴは頷き魔剣ダモクレスが初代ジェラフバルト卿が鍛え直した剣であり、黒い剣を基調にした大剣を新たに手にした者が魔皇の最期の一人で今までトップシークレットの秘密だった。

其の男が徐々に近づいてきた。

「お久しぶりだよ、皇帝陛下。俺の顔を忘れたなんてザマは無いぜ、セフィリア殿に授かった命と恩は返す。一兆倍返しだ!俺の名か?名はクリード・ゼルヴェロウス・アイゼンガルドッダァッ!・・・・・仏頂面で俺を殺そうとしたぁ」

 その名で場は凍り付いた。

既に亡国で死亡したはずの皇帝が何故今更居るのだろうか?いやぁ、「セフィリア」という名を我々が知って居るからこそ動じないだろう。

「くっ、馬鹿メェ!この剣は俺が継ぐ」

「阿呆、」

 ヒューが剣を抜いた。

「あああああああああああああああッ!」

 狂い剣を奪い構えた皇帝だが、セフィリアの動きが見えない。

「八獄天七堕(はっごくてんしちだ)」

 刀で八撃与え七で討つ。

刀の上下のフリで皇帝を上空で斬り込んで下に叩き潰し、斬り込んだ。

皇帝は死亡した。皇帝クレルヴの遺体は細分化された。

セフィリアは剣を奪い、クリードに渡した。

「正当な皇位継承権のクリード王こそ我等魔皇七帝の今宵、遂に王が生まれた。我々の進撃の出番だ、Knghits0fDarknessは俺が一人残らず駆逐する!」

 拍手が起こる。

七人が集った。

セフィリア・・・・銀髪の悪魔。

数百年前に英雄によって倒されたが、訳ありで復活。背丈より長い太刀で戦う。

黒コートを着て革ブーツを履き腕には、ブレスレットをはめて長い銀髪で冷酷残酷冷徹の男であり、世界を壊し潰す為に生を受け死は求めない。

かつて、英雄の一人でガンダルディキアの政府騎士団に所属して初代Knghits0fDarknesを立ち上げて蒼天八極神の名をモノにした。

ヒュー・エクリプス・・・・(三十七)男。

鬼神斬りのヒュー。

無数の斬撃を活かす元政府騎士。

現在はセフィリアに忠誠を誓い闇に魂を売り鬼神如く剣で人を斬り、斬り、斬り殺し血を浴びる快楽で生きてる。

ブレイン・ザック・・・・(二十八)雷撃のブレイン。

双銃剣の使い手。

薄いピンク色の長い髪で、白いコートを着て衣の腰巻きに黒いスーツを着ている。

双銃剣は銃剣の双剣に改良した特注品。

撃って斬るという特性で、セフィリアに一生の誓いを交わした。

レイン・スローヴェッツア・・・・(十九)氷雨のレイン。

美しいモノに目がNAI青年。

長い槍を使い一突きの名手。

孤児をセフィリアに育てられその姿は貴公子で闇に堕ちたが、最期までセフィリアを信じて行動を共にする。

シュヴェ・ジュークマスラ・・・・(三十)閃光のシュヴェ。

ある街で死に際命の契約にセフィリアに助けて貰い闇に堕ちた分魔術を習得する。

黒フードの女性。

アステ・ドラノマ・・・・・(二十四)龍滅のアステ。

龍を滅する秘術を持つ男。

闇に属さず己で金目当てにセフィリアの信用を得て古龍を滅ぼす龍狩りの剣を持っている。小柄で、スキンヘッドのヤンキー。

ガイア・ヘプロレア・・・・・(二十八)知識のガイア。

戦勝女神で剣と盾の使い手。

女性で普段姿を見せない。

クリード・ゼルヴェロウス・アイゼンガルド・・・・(二十八)魔剣のクリード。

既に故人とされていたが、魔剣の正統な継承者。

髪の毛が金髪であることから、「史上最悪最凶最低の悪魔」と謳われ呼ばれている。

剣に腕があり、セフィリア以上の強者。

その剣は世界を破壊するダモクレスの剣は最凶の破壊力を有する。

黒コートを着て髑髏のペンダントをぶら下げている。

 以上の者が世界の闇を揺るがす集団魔皇七帝(BeelzebubKaiserSiebenKaiser)であり、Knghits0fDarknessと対立しその《星の終わり》にどう結びつくか分からないが、セフィリアが如何にしてこの世に着たのかも分かる。

「さぁ、行こう」

 セフィリアが荒れ地を目指した。

七人とも腕の立つ超が付くほどの極悪人。

その事をまだ知らされていないKnghits0fDarkness達である。

「だようなぁ、マスター俺はともかくそいつ等はどう思っているのか?魔皇七帝に世話になるんだよ、こんの俺が亡きアイゼンガルドを背負いお前等を護ってやるよ!剣は人を斬る為でもNAI!俺がダモクレスを継いだのはこの世界をぶっ壊す!為だッ!セフィリア以下皆の者俺に着いてこい、地獄でも、天獄でも、このクリード様をアナ取るんじゃねぇ!英雄の餓鬼共三人手に殺めたのは知られようNAIが、俺DA!DADADADADA!インバーター!やられようが、やられないようが、その分倍返し中の倍返しで地獄に墜としてやるよ!目には目を歯に歯を・・・・俺が、俺であるが故にこのダモクレスに誓いKnghits0fDarknessを駆逐してやるよ。フッフフ・・・ハハハハハハハハハハハハッ!」

 クリードは、血に染まった剣を背負い歩いた。

―――――大地では、ルミル達が休憩していた。

「なぁ?どこまで行くのか?」

「さぁ・・・」

 果てしなく続く大地にルミルはテント生活を強いられていた。

「わ、わりぃー」

 ハートがテントから出て、電話に出た。

プルプルプルプルプルプル~

「うっす。もしもし?」

「ハート・J・S・ウォーカー殿直ちに本庁に帰還することを本日付で命じる。それと申し訳ないが、Knghits0fDarkness加入を断つことを臨時に命じる。本庁はコレより、魔皇七帝との大いなる聖戦に突入する。ハート・ウォーカー殿遅れて申し訳ない。私の名は、本庁政府聖騎士団のクレスタール・トーマス・ファーソンジェジーと以後お見知りおきを。いえいえ、ハート様明明後日に本庁にて第一回ニケーア公会議実施致しますのでよろしく。」

「へいーへー。OK。珍しいねぇ~俺にお声か?ハッハハハハハ・・・・・政府も此の五百年近く安泰だっつうて、チゲー嘘並べて。俺は三剣神だぞ!クレスタール言ったな?政府に戻るよ、ガイアスも来るんだろ?ハッハハハハハハ・・・・・俺も行くよ。ちったら、じゃけんど、政府もガンダルディキア公に頼もうぜ、レミレア卿の崇拝は馬鹿の馬鹿で、阿呆で、クズで、クソで、頭が逝かれ狂った連中が債務抱えてボコボコにやりまくるんだろ?おいおいおい、待ったな。ちーす」

「では、よろしくお願い致します。ハート卿」

「へいへーい、しつれい~」

 電話が切れてハートは荷物をまとめてルミルをたたき起こした。

「よ、ルミル・・・わりぃー、俺戻るわ。」

「ん?」

「じゃーな」

 ルミルは何も知らず別れを告げたハートは、その後政府に帰還した。

「えっ、ええええええ!」

「と言うわけで俺達だけでアーヴィングさんを迎えよう」

 一番の驚きはツヴェルフだ。ルミルは、地図を広げてアーヴィングを見つけようとした。

「おい、ザーロックさん?何か聞いてる?」

「ん?知らんがな」

 ブリュンが聞いてザーロックも知らなかった。

ルミルには剣術しか今のところ記憶が無い。

万一セフィリアと衝突のことを考えるとルミル外しが妥当と考える。

現実に言うが、モード・チェンジ/バスター・モードが使える人間がこの中でたった一人いる。

今から迎えに行くフェンサー・G・V・V・アーヴィング本人である。

彼がこの騎士団に選ばれた理由として、長らくKnghits0fDarknessに入っていた経験さながら最凶の剣術者であるのが大きい。

ルミルは、汽車を嫌った。

大陸を横断して港側に迂回するルートを渋った。

「まっ、まっ・・・てくれよ!」

「どうしたの?」

(昔から汽車が嫌いであると言えない。理由として昔事故られて俺が止めに入り、汽車ごと損害させたのがあるんだよ。)という訳で賛成は出来なかった。

「いやいやいや・・・・アーヴィングはどこだ?」

「ダジェリン?久方頼むぞ」

 ザーロックがダジェリンの肩をポンと叩き何もない荒野にてアーヴィングを探した。

「では、聖天の祈り(アルヴェジオーネ・グランスレッジオクサー)我が行動に示せ(ザーグリオウ-ジカッシオーバザ・ヅゥゲノム)鮮血騎士長の所在(テスラ・オノ・ダージュ・フェンサー・アーヴィング)を教え給え(アメーン・オルエアサラーシャローム)」ダジェリンの四方に魔法陣が発動してフェンサー・アーヴィングの所在が、地図上に点滅した。場所のポイントが、《ビキニB45W900TS80090》と判明した。地図が示す場所に行けば居るのである。ダジェリンは、魔導士。それも古代の魔法を扱うロストマジシャンだ。

「ほうほうほうほうほう・・・・さっすがー」

 ザーロックが褒めるとダジェリンは照れた。

久しぶりの魔法を使いそれが役に立った。

「結論を理論付けて申しますと、アーヴィングさんはビキニ戦争に御参戦です。ですが、ザーロックさんいざ迎えに行くですが、汽車に乗りましょう」

「・・・・・・NONONONONONONONONONOOOOOOOOOOOOッ

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、俺は乗りたくない。躰が乗りも乗れないアレルギーで乗ってしまったら吐いて吐いて死んじまう!」

極度の恐怖症のルミルに、ツヴェルフが薬を飲ませた。

「うううっぐううう」

 ぐっすり眠るルミルにツヴェルフが膝で抱かせて寝かせた。

薬を飲まされルミルは静加にツヴェルフの膝で寝た。

「ねんね~ねんね~ねんね~良い子よ、良い子よ、お姉ちゃんのいやらしい所を舐めないでね~フッフフフフフフフ・・・・・・・・・ハッハハハハハハハハハハ」

この女が一番恐怖があるのはこの時だ。

ルミルはまだ成人JYANAI。

「なぁ?ツヴェルフ?良いかな?この粉に飲ませた?」

「ん?乗り物乗ってる間寝てるわ。薬は、テッイテァサヅL90を廃合させゴックンさせた❤良いのよ~乗り物って怖い?」

ザーロックは、心配になり一番車両に行きブリュンやダジェリンが特等席近くのマッサージチェアでリラックスしながら成人誌(18禁AV(アダルトヴァイオレンス))関係の雑誌を読んでいたブリュンに、汽車が走る。

大陸を横断する汽車がガタンゴトンガタンゴトンと走る。

(起きろ、起きろ、起きろ、起きろ、起きろ、起きろ、聞こえねぇのか?汽車が事故るぞ、御前しか出来ないことだろ?公衆の面前に見せつけろや!そん剣で・・・)

 寝ている間エヴァジェリスに起こされ目を覚ますと、汽車が猛スピードで、突っ込むのをガタガタとレールが脱線の音が聞こえ、乗客も慌ててどよめきとパニックの中、目を覚まし剣を持ったまま一番前に歩いて行った。

「何する気?」

「え?汽車嫌いだよ。汽車嫌いの人は別だ。俺がみんな護る」

 GOODと手フリして歩き汽車自体揺れて終電のガシューチュバルト駅前に飛び降りて静かに剣を抜いた。

「鋼鉄の魔女蒼焔天閃(アンネクローゼ・ヴェルオラサー・ユリンバサラアマステラ)」

 剣を抜いた状態で右足を踏ん張り汽車を真っ二つに蒼い焔の衝撃波と瞬間的に目が見えないが、僅かながらの連続剣で人を斬らずに汽車とレールを斬った。

「ッケパッ!俺はだから嫌いなんだよ。汽車や電車は事故る。ったく・・・俺は」

 ルミルが眠りから覚めてツヴェルフ達も一瞬のことで分からなかった。

「おおおう、ルミル~偉い。偉い。アーヴィングSANさっさと見つけましょう」

 終電のガシューチュバルト駅から東に行くと港がある。港に行き船を借りていざ、死の航路(デスライン)と呼ばれたビキニに行く。

「ところで・・・・ビキニってどんなとこ?」

「あん?帝国が原水爆実験して人っ子住めない死の島だよ。あそこは、呪われていて座標にも存在はしない。アーヴィングさん等は、テゥエルターナ大戦の一つ、神聖ゼオルギアス戦争に御出陣って訳だ。うちんとこが、ボロ負けでアーヴィングは四面楚歌。敵に囲まれ孤軍奮闘・・・・俺達のKnghits0fDarknessの価値はNOっつうとこだ。覚えとけ、ルミル世界は甘くない。寧ろ残酷なんだよ~誰かが生きて誰かが死ぬ運命だ」

「そんな世界意味NAI。俺が力ないばかりに戦争は増える。世界は、LOVE&PEACE世界は、WOLRDはLOVEだね~と思うッ!愚者の凱旋も勝利のためにVICTORYを掴んで、俺はこの世界を救ってみせる。俺には、剣がある。それに、セフィリアと衝突でも俺には、《鋼鉄の魔女(アンネクローゼ)》が使えるから気にするなぁなぁなああっ@坊~」

 自分が誰かは分からないが、最低限Knghits0fDarknessのメンバーだけでも救うと心に誓い死の島に向けて歩き出した。

死の航路は、名前からして呪われている。

世界の裏側から死の航路と呼ばれ、暗黒海域だ。

アーヴィングが戦っているのは、神聖帝国軍と残り少ない兵と共に戦っていた。

「お前等?今のうちに仲間の骨を拾って国帰れ!彼奴等の顔忘れるなよ?全員この世界の為に骨となった。行けッ!隊長命令だ」

 フェンサー・アーヴィングという男は、長身赤髪の黒コートで、紅蓮の大剣を手にする男。

有名なアーヴィング家の第四五代当主の皇子。

当の本人が継承を嫌い、騎士として恐れられている。

誰よりも戦に関してよく知る騎士で、政府からも重宝されている存在。

「であるか、そう・・・ったなぁ・・・・アーヴィングは?」

 全員何が何でもこの島周辺を探した。霧に覆われ死の瘴気が漂い海域周辺は、政府が立ち入り禁止した地域区域で、戦争が行われた場所には両兵の屍とルミル達が来ると、アーヴィングが見かけられない。

(この島に居る。俺が誰だ!WHOだぁ、自分は剣だけ覚えている。)

 ルミルは、ケルトハルトの剣を構えているが、ダジェリンが白いベールを着て瘴気を払うオーラで身を守り召喚を実行した。

「ウラ・バエサー・ベルバヴァサラーヴァシュッツ(来たれ龍覇王バハムート)」

 いきなり最高位クラスの召喚獣を召喚し、漆黒の翼を広げ龍の咆哮が唸り上げる。

島の上空に跨がり蒼空から探した。

ダジェリンは召喚のライセンスを持つ司祭で、本業と異なり龍に全員乗っていた。

「ひょー、ひゃぁー、最高―」

「おおう。そうだな・・・・落ちないのか?いや・・・昔からこういうのに弱くて今にでもチビリそうなんだ・・・・アーヴィング頼む!どこだ!」

「なぁなぁっ@坊・・・・俺は気持ちいいぜ、最高の風だ」

「そうですか。もっともっと行きますよ、LETSGO!」

 ダジェリンが龍を操り上空に進み島を抜けた。

 ビキニ上空

アーヴィングを見つけた。

赤髪の男が剣を振るっていた。

「行け!行け!クリムゾン・ウェーブ」

 紅蓮の衝撃波を放ち、敵を焼き尽くし、味方を逃げさせた。

「行け、御前達・・・・長き任務ご苦労であった。身を休み政府にて家族で会おう」

「はっ!」涙をこぼす兵にフェンサーは、剣を振り敵国と壮絶熾烈だ。

「アーヴィングさあぁあぁぁっっぁぁぁぁぁん!」

 ダジェリンが大きく叫び龍ごと突っ込み島に降り立った。

ビキニ島かつて原水爆実験と核実験を繰り返しそして、古代に古龍と魔女が対決し朽ち果てた場所で、死の瘴気が蔓延し薄暗い闇夜の霧がかる島。

ルミルは咽せた。

「お前等来ていたのか?」

「い、いやぁ・・・Knghits0fDarknessの任を命じるんで来ていただけますか?」

「おい、敵だ!」

 ブリュンの話を無視してさっそく魔皇七帝が襲来した。

「この場で駆逐してやる。」

 殺気が凄く感じる。

フェンサーは、

黒と赤の焔の大剣を構えた。同じくヴァルプルギスで創られ封じられた剣。フェンサーは、衝撃波を放った。

「来るぞ、来るぞ、来るぞ、ホッラァ~」

 剣を盾にヒューが斬りかかってきた。

「ジーザス!俺は人を斬れればオナニー同様イックウウだぜ」

「ほう。」

 フェンサーが交わして背後から剣で斬った。

この人が幾度戦場経験してきたのか剣の太刀筋で分かる。

ヒューも剣でガードした。

黒衣の男で、上半身切り傷の大柄の中年男性に、剣が数本背負っていた。

(なぁ?クリード・・・・セフィリア・・・・うぬの記憶を取り戻すチャンスじゃけん)

 エヴァが囁きルミルは、クリードに剣を向けた。

「記憶を返せぇ!」

「戯けか?俺に御前なんぞ知らん、失せろ!」

 巨大な黒い剣に凪ぎ飛ばされるが剣を交わし懐で剣を突いた。

「鋼鉄(ガルド)」

 ケルトハルトを盾に鋼鉄のように覇を纏わせクリードも下を向いた。

「鋼鉄の断罪魔女滅悪斬(アンネクローゼ・ヴェシュラッサ・エヴィル・スラッシュ)」

 ダモクレスを侮っていた。

無数の斬撃に交わしきれずルミルは崖に突き落とされた。

「馬鹿~俺相手に勝てネェーよ」

 ダモクレスでKnghits0fDarknessをまとめてなぎ倒すと、フェンサーが剣で受け止めた。

「ダモクレスがその程度ならレヴァンテインで地獄に叩き潰し墜としてやる。FACKYOU」

 ルミルは崖に掴まり、クリードとセフィリアも刀を構えた。

「・・・・・・・お、俺はぁ負けねぇッ!」

 立ち上がり剣を握りしめてクリードの前に立ちはだかるが、ガイアとレインにルミルも剣を鞘に納め目を閉じて掌をついた。

地面に這いタイミングを見計らった。

(エヴァァッッ!お、俺に・・・My Harts Of Power)

 願うだけが得られない。

対価が必要であるのと契約は代償がつきもの。

Knghits0fDarknessが、一斉に武器を構え魔皇七帝との戦闘が避けられない状況であった。

「グラン・ベルト・エッジジイイイイイイイイイイイイッ!」

 ツヴェルフが剣を抜き華麗に舞い剣先から氷の粒子と焔の波動の衝撃波で、相手を複数まとめて蹴散らす剣技。

ザーロックは、槍でレインと一騎討ちだ。

両者互角。

フェンサーも、レヴァンテインを構えてヒューも魔剣ザベルグ・ジューダス・ユダ・ルシフェルを手にするが、火花散らす。

「ガハハハハハッ!噂以上の剣客だ。ドロー・テンプリヒュール」

 衝撃波と風の嵐で突風の追加。

フェンサーが秒読みして剣で周りの仰ぎ風の向きが変わり魔剣を上空に囲まれた。

「ヒュー・テンペスト」

 フェンサーは、焔で大地を燃やしルミルは咳払いして剣を握っていた。

「鋼鉄死罪王滅斬閃(クローネ・ガルト・デイザベヌ・スィッサーザヴェルリュ)」

 クリードもダモクレスで上空に突き落とし垂直直下の刀身に響き渡る刃の不協和音にルミルはケルトハルトの最大極限度状態を発動した。

ヴァルプルギス最高傑作遺作の一つで、覇剣の名を意味する。

「双覇剣ケルトハルウウウウウウウウウウウウウウウウトオオオオオオオオオオ」

 双剣に分解し、蒼と赤の刀身をした剣を持ち左足を踏み込み双刃に力を込めた。

「クロスー」

「あまーーーーっい!死天阿弥陀獄仏」

 ダモクレスの圧倒的威力を退け、構え続けた。

「トッラィデントオオオオオオオオオオ」

「蒼覇天神翼撃ッ!」

 肩に重くのし掛かる二撃にそれでも耐えたルミル。

島はその衝撃波で屍が飛んで血が滲む風が舞う。ルミルの目つきが変わった。

「グゥゥウレイヴウウウウウウウウウッ!」

 十七回連続で斬りつけ、焔の衝撃波を放つ英雄だけの技を使った。

無意識に、ルミルは力尽きクリードに首を掴まれた。

「クソ!俺に・・・・俺に・・・・・俺に・・・・俺に・・・・うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

増強した力にケルトハルトが吸収して天を貫く剣にルミルが渾身の一撃を放った。

漆黒の闇を束ね紅蓮の炎と氷結の氷、雷轟の雷、砂塵舞う嵐、その剣が、クリードの心臓を貫いた。

「魔神煉獄炎心墓(サタン・インフェルノ・ア・フレイムハート・グレイヴ)鋼鉄の魔女ⅡGX(アンネクローゼツヴァイギルティエクスプロージョン)Ver」

 ルミルの一撃にひるんだクリードは血を吐きケルトハルトが散り散りに粉々に織れて自信も先程のダメージが蓄積されて腕・足・肩・を骨折損害する重傷で死の島で倒れた。

「己!クソ、地獄に堕ちやガレ!GOTOTHEHELLぅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう」

怒り狂いダモクレスがギザギザの刃が伸びてルミルを挟み血がベットリ染みつきルミルは、クリードに倒された。

起き上がることもなく・・・・・クリードのダモクレスに刺された。

セフィリアも刀を構え、ブリュンやフェンサーも各々の武器で臨戦態勢が免れない。

セフィリアの刀が七人に牙を向ける。

「安息に眠れ、愚者の自由の翼(インストゥルメントフライトハイト)」

 フェンサーの剣が弾き返されてブリュンの抜刀の構えで刀をはじいた。

「倭神滅天照流抜刀術“時雨燕獄倍返し”」

 黒い鞘に納められた太陽のような紅蓮色の刀身に鮮やかに閃光にセフィリアの攻撃はそれではNAI。

一番怖いのが、刀から発する斬撃無数に突き刺さる剣の山にフェンサー達も悪戦苦闘であった。

ビキニ島に黒い太陽が照れる。

「散れ!黒い太陽(ガフェルトベル・ヴェ・アテ・リアストッロ)」

 ババババババン!ヒュンンンンンンンンンンゴン!島全土大陸全体に衝撃波と爆発の影響で大爆発の影響で島がぶっ飛びルミル達以下七人は行方不明となった。

 セフィリア達も行方を暗まし、Knghits0fDarknessはその日死の航路で消息を絶った。


 ――――――この数ヶ月先政府庁ニケーア

 天神暦七十七年

ハート・ガイアス・ワーゲルローの三人が集められ先の事件について話された。

「うっす。会議・・・・カンファレンス」

「でもよ、Knghits0fDarknessは?」

 ガイアスが分厚い資料を読みながら数ヶ月前の大爆発で消息を絶った七人の探索を願い出た。

ワーゲルローほどの腕前の人物が東に出向と命じられてハートも遺憾だった。

「なぁ、姉貴?彼奴等の骨を頼む」

「御意、弟が居るから・・・可愛そうに記憶失ったまま死んだのね」

「ああ。気の毒に・・・・ガイアス?アンタも行こうぜ、有給取って東に行かないか?ルミルを助けるんだ・・・・・俺は政府の犬ジャネェ!人形でもねぇ!」

「落ち着け、落ち着くんだ」

 ガイアスも気がかりであるが、二週間前レミレア卿が失踪したことも関係がある。

現在臨時の王はハーディアスであるが、三人は事件から一年が過ぎてビキニ島に向かった。

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