第4話 いつもそばにいてくれて
その瞬間、俺の中で何かが大きく音を立てて崩れた。
支えになる人を失った悲しみと、もう誰にも理解されることはないのかという絶望感でいっぱいだった。
失意の俺を元気付けてくれたのは、俺たちの父親。
同居することを許してくれて、とても嬉しかった。
でも・・・母親と引き換えに好きな人と、優太と一緒に暮らしたいなんて思っちゃいなかった。
優太とも父さんとも母さんとも一緒にいたい。
それが子供の俺にとっては普通じゃないか?
自分にとっての幸せを求めることは普通じゃないのか?
なんでこんなに悲しい思いをさせるんだよ。
なんで俺たちばっかりひどい思いしなきゃいけないんだよ。
誰か・・・教えてくれよ・・・
その日からは 、複雑な気持ちのまま、優太たちと同居を始めた。
早く立ち直らなきゃ、優太にも迷惑をかけてしまうってわかっていたから、自分なりに頑張った。
はしゃいでみたりもしたし、いつも通り楽しく遊んだり、食べたり、
一つしかないシングルベットで二人で寝たり・・・
本当に寂しだったけど、その気持ち優太も一緒だったから、俺は頑張れた。
本当に寂しかったけど、優太がいつもそばにいて励ましてくれたりしてたから、俺は立ち直れた。
優太だって寂しいはずなのに、いつも俺のことばっかり気にかけてくれて・・・
本当に嬉しかった。
でも・・・また神様は俺たちに試練を与えた。
いや、俺たちにひどい仕打ちをしたと言った方がいいだろう。
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