13.新たなる旅立ち

 有喜屋うきや島の爆発を何とか乗り切った大和達であったが、ほっと一息つく間などなく、未だ彼らを取り巻く状況は最悪であった。

 爆風を守護結界で防ぎきったまでは良かったものの、その事で大和も姫子も全ての霊力を使い果たし疲労困憊ひろうこんぱいの状態だ。霊的直感もろくに働かない。

 おまけに爆風の余波でかなり沖の方まで押し流されたらしく、周囲には島影が全く見られない。嵐もますます激しくなるばかりで、粗末なゴムボートは荒波に揺られ風前の灯火といった風情だった。


 そんな最悪の状況の中、ようやく百合子が目を覚ましていた。


「……ここは?」

「おお、目を覚ましたか百合子!」


 姫子の声がやけに近い。見れば、彼女は百合子にすがりつくように身を寄せていた――が、百合子が目を覚ました事に感激して抱き付いた、という訳ではなさそうだ。

 どうやら、激しく揺れるボートから百合子が投げ出されないよう、しっかりと支えてくれていたらしい。その姫子の体は、大和がしっかりとホールドしていた。


「百合子、見ての通り状況は最悪だ……けど、希望が無い訳じゃない」


 大和は、有喜屋島の爆発から逃れた後に漂流してしまった事、そしてかろうじて電波圏内であった姫子の携帯で薫子に助けを求めた事を、百合子に説明した。運良くGPS情報が薫子側で把握出来たらしいので、救助が来る可能性は僅かだが残されている訳だ。


「……ごめんなさい。私が勝手な事をしたから、二人をこんな目に」

「ふん、謝る必要はないぞ百合子よ。どうせ?」

「――どういう事だ、姫?」


 何故、そこで霊皇の名が出てくるのだろうか?


「何、簡単な事じゃよ。いくら冷静さを失っていたからと言って、百合子が単身ミナカタに挑む等と言う愚を犯す事は考えにくい……ならば、誰かが百合子にいらぬ事を吹き込んだのではないか? と思っただけじゃ。そして百合子が素直に言う事を聞く相手等、限られておる。違うか? 百合子よ」

「それは……」

「大方、『康光の運命に不吉な影が差している。このままではミナカタの手中に落ちるだろう。奴の裏をかく為に、百合子、お前が動くのだ』等と仰ったのであろう? 全くあの御方は……我らにまで内緒で何を画策しておられるやら」


 姫子の言葉に百合子が思わず目を伏せる。その反応が何より、姫子の言葉が的を射ている事を示していた。やはり、百合子が単身ミナカタを追うという無茶をした裏には、霊皇の指図があったのだ。


「……陛下は、霊皇は一体何を考えてやがるんだ!?」

「陛下のお考えは私にも分からん。じゃが、必ず何らかの意味があるはずじゃ。何らかの、な。あるいは、我らがこうして漂流している事も、何かの試練なのかも知れぬのう……」

「試練って……なんのだよ」

「それは分からん。我らが悩み、あがき、自らの道を選んだ先ではじめて分かるような、そんなものかもしれん。じゃからな、大和。選択を誤るなよ? 陛下は誤った道を選んだ者には、とことん冷たいからのう――」


   ***


 ――その十数分後、大和は一つの決断を迫られつつあった。

 突き上げるような波を受け、ボートから跳ね飛ばされようとしている姫子と百合子。このまま大和が引き戻さなければ、二人共荒波に呑まれてしまう。だが、二人はそれぞれ正反対の方向に落ちようとしている。

 片方に手を伸ばせば、もう片方には手が届かなくなる。

 二人を同時に救う事は出来ない。

 普段の百合子ならば、この荒波の中でも少しの間ならば持ちこたえるだろう。だが、今の彼女は心身ともに極度に疲労した状態だ。歩くのもままならないはずであり……当然、この荒波の中を耐え忍ぶなど不可能に近いだろう。

 姫子については言うまでもない。彼女の運動能力では、荒波に揉まれてあっという間に溺れてしまう。


 ならば、大和が選ぶべき道は――。


「姫!」


 姫子の名を呼びながら、大和は彼女の腕をしっかりと掴み、ボートの上へと引き戻した。


「――っ」


 背中越しに、百合子の言葉とも吐息ともつかぬ声が聞こえ――続けて鈍い水音が響いた。


「や、大和……百合子が!」

「分かってる。大丈夫だ、姫。落ち着いて……このロープを体にしっかり巻き付けておくんだ。見ろ、救助艇はもうあそこまで来ている。かじりついてでも、ボートから振り落とされるんじゃないぞ?」


 言いながら、大和は係留用のロープをしっかりと姫子の体に巻き付けていった。万が一ボートが転覆した時の事を考え、ロープは手で握る程度に留めていたのだが、それが仇となり先程のような結果となった。

 救助艇の光は確実に近付きつつある。程なくボートのもとへ辿り着くだろう。だから、今度はしっかりと巻き付ける。そして――。


「――じゃ、

「待て、やま――」


 姫子の言葉を最後まで聞かず、大和は荒波の中へと飛び込んでいった。


「……そうか、お主はそれを選ぶのじゃな。ならば私はせめて祈ろう――そらに、お主の意志が通ずるように」


 一人ボートに残された姫子のそんな独白は、雨と波の音に紛れ誰の耳にも届く事はなかった――。


 一方、荒波の只中に飛び込んだ大和は、百合子の姿を求め、もがくように泳ぎ続けていた。

 百合子の姿は既に捕捉済みだ。既にボートからかなり離れてしまっているが、まだ時折、波間から彼女の顔が覗いている。

 荒波に揉まれ、高波に押し戻されそうになっても、一心不乱に百合子目指して泳ぎ続ける。海水をしこたま飲み、むせそうになりながらも決して止まらない。

 大和の体も既にボロボロである。どこにこんな力が残っていたのか――それともこれが最後の力なのか、大和は嵐の海を掻き分け続けた。そして――。


「百合子!」


 追いついた。奇跡としか言いようがない。だが……波に揉まれる百合子から反応はない。完全に気を失っている。

 しかし、それはこの状況ではむしろ好都合だっただろう。百合子が溺れ、暴れでもしていたら最早手の付けようが無かったはずだ。

 大和はなんとか百合子の背後に回ると、彼女の両脇に自らの両腕を通し抱きかかえ、子供を抱えるラッコのような姿勢を取った。自らを浮き代わりにして、百合子の顔を少しでも海面から離す為の姿勢だった。


 だが、この姿勢では最早体の向きを変える事さえ難しい。沈まぬよう全身の力を抜き、波間を漂う事しか出来ない。もう姫子の乗るゴムボートや救助艇の位置も分からない。

 厚く黒く立ち込める雨雲と降りしきる豪雨、そして絶え間なく襲いかかる荒波の中で、大和は全くの無力であった。

 ――それでも、腕の中の温もりが、僅かに感じる鼓動が、大和を奮い立たせた。


 諦めない。絶対に諦めない。

 かつて、霊皇の「式」と戦い力尽きようとした時、大和は一瞬だけだが「死」を受け入れようとした。

 だが、今度は絶対に諦めない。「自分が死ぬ事になっても百合子だけは助けてみせる」等と自己犠牲を演じてもやらない。

 絶対に、二人で生きて帰るのだ――。


『――そう、その意気だ』

「えっ……?」


 突然、大和の耳に――いや、そんな声が響いた。まだ若い男の声だ

 だが、周囲には当然誰もいない。背後は窺えないが、救助艇やボートの気配も感じない。では、これは幻聴か? それともいよいよお迎えが来たのか? お迎えが来たのなら追い返さなくては――等と益体やくたいもない考えが大和の頭の中に渦巻く。

 しかし――。


『君が決して諦めなければ――姫子と共にあれば、いつかここに届くよ。だから頑張るんだよ、大和』


 声はまた聞こえた。しかも大和と姫子の名を呼んでいる。だが、大和には全く聞き覚えのない声だ。

 それでも、不思議と勇気付けられるような、どこか懐かしいような、そんな感覚があった。


「貴方は……一体……」


 我知らず、大和は天を見上げた。そこには厚い暗雲が立ち込めているはずだったが――。


「……え?」


 それはいかなる奇跡か。

 大和が見上げる中、分厚い暗雲がほんの一部だけではあるが、晴れようとしていた。まるで、何者かが雲を貫いたかのように、ぽっかりと穴が開こうとしていたのだ。

 そして――その穴から一筋の光の帯が舞い降り、大和達の周囲を薄く照らし出した。


 周囲は未だ暴風雨の吹き荒れる嵐であるにも拘らず、大和達の周囲にだけ淡い光が差している。とても尋常の気象現象とは思えない。

 傍から見れば、それはそらを貫く光の柱のように見えた事だろう。

 ――そしてこの光の柱が、大和達の命を救う事となった。


『おーい! 今助けるぞ! 頑張れー!!』


 遠くから、そんな声が聴こえた。拡声器特有のやや割れたような声だ。

 見れば、波間の向こうに救助艇らしき船影が見えた。この光の柱を見て、大和達に気付いたのかもしれない。


「……百合子、何だかよく分からないけど、俺達助かりそうだぞ……」


 百合子の体を少し強く抱きしめ、大和は救助艇の到着を待った。

 そしてふと気付くと、もうあの不思議な声は聞こえなくなっていたのだった――。



   ***


 ――救助されてからの数日は慌ただしく過ぎていった。


 病院に担ぎ込まれた大和達は、そのまま絶対安静を言い渡された。強い負の霊力に長時間触れ、その後も嵐の海を漂流するなどした為に、心身ともに衰弱した状態にあったのだ。

 特にミナカタの分御霊を憑依させられていた百合子のダメージは大きく、御霊庁本部からわざわざ治療に長けた巫女が派遣された程だった。

 姫子は一番早く回復し、暇なのか病床の大和と百合子にちょっかいを出しては薫子に「めっ!」と叱られていた。


 同じ病院に入院していた竜崎は、サムライ特有の回復力の賜物か、既に動けるようになっていた。とは言え、一部の傷が深くしばらくは療養が言い渡されてもいた。

 「私がしっかり看病するから大丈夫ですわ!」と、何やら嬉しそうな卯月の姿が大和の印象残った。


 一方、喜屋武きゃんについては未だ回復の見込みが立たなかった。運よく意識は取り戻していたのだが、体内の霊力に乱れがあるとかで、長いリハビリが必要になるのだという。

 心配する大和達だったが、獅戸曰く「彼も熟練のサムライですから、きっと以前より強くなって戻ってきますよ?」との事だった。


 その獅戸は、大和達が有喜屋島で戦っている間、本土に現れた荒魂の群れを千切っては投げ千切っては投げしていたそうだ。

 沖縄支部のサムライや巫女達が、やけに恐縮した態度を取っていたが、一体何をやらかしたのやら。


 康光と桔梗は再び姿を消していた。

 ミナカタを取り逃した形になったので、すぐに後を追ったのかも知れなかった。

 獅戸からそれを聞かされた百合子は、無表情でただ一言「そうですか」とだけ答えていた。

 だが、それが強がりである事は明白だった。


 ――そして数日が過ぎ、大和はほぼ完全回復、百合子は霊力はまだ使用禁止だが身体には問題ないとお墨付きをもらい、病院を……沖縄を後にする日がやって来た。

 獅戸はまだ残務処理があり、竜崎と卯月は病院に残るというので、大和、百合子、姫子、薫子の四人で先に御霊東高へ戻る事となっていた――のだが。


「ちょっと寄り道したい場所があるんじゃが、よいかの?」


 そんな姫子の申し出で、一同は那覇市内のとある港へとやって来ていた。

 かなり大きな港であり、あちらこちらにフェリーやらコンテナ船やらが停泊している。


「姫、ここに一体何が?」

「ふふん、それは見てのお楽しみじゃよ?」


 何やらほくそ笑む姫子は、それだけ言うと先導するように港の中をズンズンと進んでいってしまった。仕方なく、大和達もそれに続く。

 やがて、姫子はとある埠頭ふとうに停泊する大型貨物船の前で立ち止まった。「どうやらここが目的地らしいな」と思った大和の目に、ちょうど貨物船に乗り込もうとしていた見覚えのある二人組の姿が飛び込んできた。


「――あらあら、皆さんお揃いで」

「桔梗さん……と康光さん?」


 それは康光と桔梗であった。

 何やらコロコロと楽しげに笑う桔梗とは対照的に、康光は苦虫を噛み潰したような味のある表情を浮かべている。


「ほれ百合子、行って来い!」

「えっちょっと!?」


 呆気にとられる百合子の背中を姫子が叩く。だが百合子はどこか怯えたような表情を浮かべ、戸惑うばかりだった。

 霊皇の口車に乗せられて、結果として康光達に迷惑をかけてしまったので合わせる顔がない、とでも思っているのかも知れない。これでは埒があかない。

 「仕方ない」と思った大和は、百合子の二の腕を掴むと、康光達の方へと強引に引っ張り始めた。


「えっ? ちょっと大和君……!?」

「ほら、康光さん達時間なさそうだぞ?」


 大和が百合子を引っ張るという、今までにない光景に薫子が思わず目を丸くする。

 何かあったとは感じていたが、どうやら二人の関係に劇的な変化が起きようとしているらしい。


「康光さん、桔梗さん、こんにちは! もう行ってしまうんですか?」


 百合子を二人の前に大和が、場違いなほど明るい声で挨拶した。

 その姿に何を感じたのか、桔梗と康光は揃って苦笑いを返す。百合子はまだ、大和の背中に隠れてもじもじとしていた。


「ああ、ミナカタを取り逃がしてしまったのでな。恐らく奴は、散り散りになった本体を集結させつつ、海外のへ逃げ込むつもりだろう……桔梗の先視さきみでは、中国大陸方面が臭いようだ」

「海外に……ミナカタのアジトが?」

「ええ、ミナカタは世界を股にかけるはた迷惑な荒魂あらみたまなんですよ? 世界中で発生しているを渡り歩くと言うか……まあ機密事項ですので、詳しくは姫子さんか陛下に聞いてくださいな? 大和君が一人前のサムライになった時に、ね」


 そう言いながら大和に魅惑のウィンクを送ると、桔梗は笑顔のまま、今度は大和の背中に隠れている百合子に視線を向けた。


「……百合子」

「――」


 しかし、百合子は何も答えられない。いつぞやのように怒りを向けるでなく、泣くでもなく、うつむき苦しそうな表情を見せたまま、口を開けずにいた。

 そのまま、どの位の時間が経っただろうか。沈黙を破り、康光がおもむろに口を開いた。


「百合子……


 康光の言葉に、百合子がハッと顔を上げる。


「全ては言い訳にしかならないだろうが、聞いてくれ。幼いお前を置いていったのは、お前を危険に晒したくなかったから……まともな人生を歩んで欲しかったからだ。我らが行くは修羅の道……。そんな世界に、お前を連れて行きたくはなかった」


 それは、康光が百合子に初めて語った本心であった。幼い百合子を何も告げずに置いていった事は、康光の中でも当然「傷」となって残っていたのだろう。その声は静かに震えていた。

 そんな康光――父親の姿に何を思ったのか、百合子はようやく大和の背中から出ると、一歩、また一歩と康光達の方へと近付いていった。そして――。


「お父さん、姉さん。。この度は、とんだご迷惑をおかけいたしました。お許し下さい」


 他人行儀にも聞こえるそんな言葉と共に、深々と頭を下げる百合子。その光景を見守っていた大和達は、ここに至っても百合子が本心を打ち明けないのかと心配になったが――それは杞憂に終わった。


「次は……次にお会いする時は、お二人が安心して旅を続けられる――いえ、お二人がもう旅に出なくて済むよう、ミナカタを討ち果たせる強さを身につけた私になります! だから……だからどうかお二人も――」


 途中から涙声になりつつも気丈に振る舞う百合子の姿にたまらなくなったのか、桔梗がその体をしっかりと抱きしめた。その瞳からは、いつしか涙が零れ落ちていた。


「馬鹿ねぇ、百合子は……。宗家のご老人方の声なんか無視して、普通の青春を送ってもいいのよ?」

に言われたくありません。青春全部捨てて、お父さんについていったくせに……」

「うふふ、私達、馬鹿姉妹ね……」


 百合子もギュッと桔梗の事を抱きしめ返す。ようやく二人は、「姉妹」に戻ったのだ。

 そして――。


「お父さん、私は大丈夫です。だから、どうか……」

「……皆まで言うな、百合子。お前の心、確かに受け取った。――立派に、そして美しくなったな。昔のアリスに面影が似てきた」


 康光と百合子もまた、「父と娘」に戻ったのだった。


「……大和君。どうか、百合子の事をこれからもよろしく頼む!」

「どちらかと言うと、まだ俺の方が助けられてばかりなんですけどね……でも、俺も強くなります」


 そうして大和と康光は固い握手を交わすのだった。



 ――一方、その光景を複雑な想いで眺める者がいた。


「あーあ、父親公認とは……これはまた大きく水をあけられたのう。ま、勝負はまだまだこれから……と思っておくか!」


 姫子は鳳親子と大和とのやり取りに、どこか拗ねるような表情を浮かべていた。

 そんな姫子の様子に、薫子が意外そうな声を上げた。


「あらあら、姫子ちゃんは大和狙いだったの?」

「……その母上殿に言われると流石に恥ずかしいが……まあ、アレは色々と興味を惹かれる男よ! 初めて出会った時にビビッと来たのじゃ! 薫子殿としては付き合いの長い百合子に肩入れしたいところじゃろうが、ここは寛大な心でもって私の事も応援――」

「駄目よ」


 ――驚くほど冷たい声が響いた。

 思わず薫子を見やる姫子だったが、そこにはいつものほんわかした笑顔しか浮かんでいない――だが、姫子はその笑顔に何か「凄み」のようなものを感じてやまなかった。


「……それは、どういう意味かの? 薫子殿」

「ん~文字通りの意味よ? 薫子ちゃんの中では百合ちゃんとの嫁姑戦争まで人生設計が出来上がっているので、邪魔しちゃダメダメよ姫子ちゃん~♪」


 姫子の背筋に何か冷たいものが走った。

 ……そう言えば自分は、薫子が何者なのか殆ど知らない。

 古いサムライの名家・八重垣やえがき家の末裔で、幼い頃に両親を失い姫子の祖父・景虎の養女となった事は知っている。だが、逆に言えばそれ以上の事は知らぬのだ。

 他に知っている事と言えば、くらいだろう。


 一度、景虎を問いただしてみた方が良いかもしれない。姫子がそんな事を考えながら視線を大和達の方に向けると、ちょうど康光達が船に乗り込む所だった。

 大和と百合子が名残惜しそうな視線で見送っている。


「新たなる旅立ち、か」


 誰にともなく姫子が呟いた。

 康光達の、そして姫子や大和達の人生という名の長い旅路は、今新たな幕開けを迎えようとしていた――。



(第一部・覚醒編 完)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る