第4話
うちなー弁当という沖縄独特の弁当を手に取り、946mlという中途半端な量の紙パックのレモンティーを飲みながら、僕は求人雑誌のページをめくった。(あとで気になって調べてみたのだが、沖縄は昔アメリカだったので、ガロンの単位に合わせたため946mlになったそうだ)
ページをめくるたびにだんだんと僕は眠くなっていった。次のページ、次のページ…、時給も安いし、興味のあるバイトもないし…、そう思いながら次のページをめくったそのときだった。「塾講師募集」僕の目にとまった。先生という存在が僕にもなれるのだ。今まで先生と呼んできた僕が、先生と呼ばれるのだ。なんだか心が躍った。少し憧れていた存在になれる、そう思うとすぐに携帯に番号を打ち込んだ。
波にゆられ @Satojiro
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