第43話 病院薬剤師と薬局薬剤師

「片倉さんのおかげで、だいぶ痛みは良くなったよ」

「良かったです。痛みは10段階で言うとどれくらいですか?」

「痛みが出る時は5くらいにはなるけど、薬飲めば痛みは楽になるし。何もなければもう0だよ」

「いいですね。薬飲んだ後に眠気や吐き気はありませんか?」

「ちょっと眠くなるけど、そんときは寝ちゃうよ。まぁ支障はねぇな」

「じゃぁ、薬はこのままで良さそうですね」

「おうよ」

 片倉さんはメモを取りながらおじちゃんに次々と質問をしていく。私はそのスムーズなやり取りを見て単純にすごいと思った。たぶん私とそれほど年は変わらないと思うけれど、きっと出来る人なのだろう。

「片倉さん、うちの姪っ子なんだけど、薬剤師なんだ。やっぱり薬剤師さんってすげぇな」

 おじちゃんは私の背中を叩き、私と片倉さんを交互に見つめた。


 

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