第50話
どうしても不安になる。
こんなこと続けていても、何も変わらないんじゃないかって。
ついに日課として続け約3ヶ月たった。
だが、これを続けたところで、見せられる相手もおらず、ネットに出すのも反感を買いそうだ。
救いのない90件ほどのレビューと指の数より少ないのストーリー。
これらをどうしたらいいのかわからない。
正直言ってこんなにも作品を発表することが恥ずかしいことだとは思わなかった。
私は大学のパンフレットを床に並べた。
進路相談室にあった冊子で面白そうなものと芸術系の科目があるものを選んできた。
一つずつ開いてみる。校舎の様子、雰囲気を伝えるためのインタビュー、どんな実績があるかこれでもかと並んである。今にも文字のダンスタイムがスタートしそうだった。
私はそっと閉じた。
「やっぱりスマホでみるか。」
綺麗に整理されたサイトには試験の日程と方法が並んである。
意外にも入学試験は学力のみではかられるものではないみたいだ。
これは小論文と面接のセット。これは軽い試験と面接。あれは実技科目。
私が受けられそうなのは。事前に送る自己推薦文と当日面接のセット。
当日の面接は練習すればどうにかなる。
問題は事前に書いて送らなくてはならない、自己推薦文だ。
新たな戦いが始まろうとしていた。
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