第43話

「まあそういうわけなんです。」

私がやりはじめたことを担任に報告した。


「うーんそれだけじゃ足りないよね。俺が言えることじゃないけど。」

「もっと目に見えるものですか?」

「そう、功績になれるようなものがいいよね。」

「レビューも創作活動の一つとは言えないですかね。」

「まあ...そうなるね。」

「わかりました。ありがとうございました。」

職員室をそそくさと出て行く。


うん。そんなに信用しなくてよかった。

担任が逆のこと言っていると思えば大丈夫だ。と心に言い聞かせながら、教室に戻り急いだ。


「あ、ふゆみーん」

「待っててくれたやつ?大丈夫?」

「全然、ご飯食べよ。」


また日常が過ごせるのも優子のおかげだ。

話せば心が救われことも投げ出されることもある。


「ふゆみん、どうしたの?」

「え、あっうん。あ、今度の試合見に行くね。」

「ありがとー!絶対勝つよ。ふゆみんが来てくれたらね。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る