第38話

私、日野優子は現在困っております。

今世紀最大にやばい代物を見つけてしまいました。

部活から帰ろうと渡り廊下を抜けていったのでが、夕暮れに反射して光る四角いものがあったのですが、拾ってしまったのが不幸の始まりでした。

そこには何回か小耳に挟んだタイトルが書いてある本。

あー落し物かーと思って、少し持ち直したらなんか厚い。

おかしいと思ってなかをめくったら、何かが入っていたのです。そう、白い封筒。

そこに書いてあった言葉はそれはそれは恐ろしい、冬木 みらいさんへという文字。ふゆみんでしょこれ絶対。

怖い怖い怖い。

なにこれ、やばいもん拾った。

背筋が凍りはじめ、裏を返してみると名前が「田中...シロクロ?」

正しい読み方がわからないが白黒と書いてある。

まあ、これはなんと古風な。どうせラブレターでしょこれ。ラブレターって響きも懐かしいくらいだわ。

田中って名前つくやつはいっぱいいるはず。だけど、ふゆみんの名前を知ってるのは同じ学年のはず。部活やってないし、他の学年の繋がりはないはず。


部活の友達に聞いてみないとわからないことが多すぎる。一つわかっているのは、ふゆみんは誰かに好かれていることだけだ。

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