第15話

さて、面談の約束をしなくては。

朝から大忙しだ。


次の行動を考えなくてはならない。

それには彼女の考えを取り入れなくては。

彼女のために全力をと考えていた。


教室に向かう途中で、彼女にあった。

背骨は曲がり覇気がない。

廊下で浮いてしまっている。

「あ、冬木さん」

「あ...こんにちは...。」

彼女は去ろうとするが行く道を塞ぐ。

「ちょっとまって、今日の放課後面談したいんだけど、大丈夫?」

「それは...いやです。」

今にも目から溢れそうになっている。

「?どうしたんだよ。何があったんだ。」

「それは先生が一番理解しているはず。」

立ち尽くす私に言い渡されたのは、突き放すことばだった。

「もういいですか。」

向きを変え歩き始めだした。

「待ってもうすこし、これからどうするか話し合いたいんだ。」

「いやです。もう私はいらない子なんです。学校にとって。邪魔なんです!」

彼女は走り去った。

チャイムの鳴る音が遠くに聞こえた。

この後も目を合わせてくれなそうだ。

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