ヒーローがいるのに平和な街の表 7
「今から三百年程前、この街にヒーローが誕生しました。皆さんがよく知っている、あのヒーローです。その頃からヒーローは、現在のような少し大きな体型だった訳です。しかし、ヒーローがいるからといってその頃は平和な街ではありませんでした。犯罪者がはびこり、病を治す医者は少なく、車や電車等の交通事故も多発していたのです。そこでヒーローは、この街を他の街の影響を一切受けない、独立国ならぬ独立街にしようと言いました。そして提案されたのが、およそ三千年も昔とされているある国の国策です。それが、皆さんご存知の、この街を取り囲む壁の存在なのです。しかし、三千年前の国が建築した壁とは、違う理由でこの街の門は建築されました。ヒーローはその理由をこう言っています。「他の街から悪を入れないようにする為なんだよ」と。なので、三千年前の国が建築した壁とは少し毛色が違います。まず、街全体を囲み内部を遮断しない点。次に、完全に他の国と連絡を遮断するのではなく、東西南北それぞれの地下に巨大な門を造った点。門を通過する為には、厳しい審査と、それぞれの門を守る門番のお目がねに敵わなければなりません。これらの案により、この街には犯罪者は入れずに必要な物資や食料を定期的に外の街から輸入出来る仕組みが出来上がったのです。その後、車と電車を一部分だけ残して廃除し、飛行機は当然全廃。医者を増やし、犯罪をしでかす者達を徹底的に廃絶する為に、地下に特別な場所を造りました。これを行ったのは、私達の住む平和な街が誇る最高の科学者達、通称『暗闇の空間』です。彼らは二百年程前、ヒーローの名の元に結成された科学者団体であり、地下建造は勿論、記憶操作、人格形成のし直し等も可能にし、最近では死人の幽体化や新次元想像のような物理的に不可能なことも出来るらしいのです。ですが詳細は不明。彼らがこの街のどこで何をしているかは、ヒーローとヒーロー夫人しか知らないのです。……って、ゴメンね。暗闇の空間にはちょっと詳しいから、皆さんがポカーンとするようなことも喋っちゃった。えっと、話を戻すと……そうだった、ここだった。えっと……様々な案を出し、実行したヒーローは、ついに本格的に動き出し、およそ百年をかけて、犯罪者を含めた『悪』を廃絶することに成功しました。それが、ちょうど今から十五年前。だから、先生も皆さんも、ヒーローを尊敬している訳です」
相も変わらずかったるい喋り方をする眼鏡の先生だったが、いかんせんこの人の見た目がグラマラスな女性代表というような感じだからたちが悪い。喪服のような黒い服の胸元ははちきれんばかりだし、何故か短いスカートからは叶よりも細くて長い美脚が覗かれていた。唇はたっぷり口紅を塗ったのか、蛍光灯の光りによく反射し、しかも顔が物凄く小さい。眼鏡がいい味出してる。何でこんな先生が大学なんかで歴史を教えてるんだろう? 全くもって、意味がわからない。
意味がわからないといえば、先程の、叶の教室への入り方もだ。
エレベーターの中で疲れに疲れきった俺が(……まああれだ、何も起こってないんだが……この話題は少しの間放っておいてくれ)、猫背で、それでも何とか教室の一番奥の真ん中の席に着くと同時に、こんな叫び声が聞こえた。
「校門の近くで、待ってるから!」
俺が聞いたことのない声の種類だったのだが、その声が明らかに大学の廊下で発しても恥ずかしくない大きさにおさまり切らない声だったので、嫌でも注意が入口に向く。どうなってんだ。こんな朝っぱらから、誰が誰に向かって大声なんで出すんだっての。
この教室の机と椅子は映画館のような構成になっており、ホワイトボードと教壇の間に挟まれる先生が、俺を見上げるような、だんだんなつくりになっている。故に俺が教室の入口を見る時、自然と下に目線が行くのだが、つっぷしながら見た場所には、扉を開けた後の満面の笑みの叶が居た。
……ちょっと待て。ってことは何だ?
叶に、「校門の近くで、待ってるから!」なんて叫んだ奴がいるのか!
おいおい叶の奴、笑ってやがるぞ!
え、これどういうこと……どういうことなんだよ!
俺の知らない場所で、何があった!
そう考える俺を少し見上げた叶は、今度はニヘラと嫌な意味でいやらしく笑い、空席だった前の席の、俺から見て左側に座った。
俺はそんな叶の後ろ姿を見ながら、悶々と考えにふける。
えーっと、あれだ……つまり今さっき、叶は俺の知らない誰かから一緒に帰ろうというお誘いを受けた……んだ。まあ……いいよ。うん、叶は外見だけ見りゃ普通に美人だからな。何も文句はない。
だけど、叶を誘った奴が、叶の変態性を理解しているかが問題なんだ。
金好きで、ドM。唯一まともそうな運動好きという概念も、他人から見られる自分の痛めつけられた身体が快感だからなんだ。
そんな、外見美人で中身変態な叶だ。当然、内面を知ってて帰りに誘う奴がいる筈がない。この大学に、叶の性格を知らない奴もいない筈なんだ。
だけど、あいつは帰り道同行に誘われた。
「……ああああ、意味わかんねぇ」
こう言いながら貧乏揺すりをする俺を、隣の奴が残念な者を見るような目つきで見る。止めてくれ、その視線。頼むから。俺、変人じゃないから。
「では次は、ヒーローに長年付き添うヒーロー夫人についての話しをしましょう」
こんなような話しを先生がしているが、今の俺に理解することはもう無理だった。何でだ?何でこんなに俺が悩まなければならないんだ?
「何なんだよ、ホント……」
ボソッと呟く俺。しかし、ここで俺は頭にコツンと何の先端が当たる感触を得た。授業中に誰が……と思って顔を上げ、机の周りを見ると、大学ノートと筆箱の横に紙飛行機が落ちていた。
「は?」
さっきまでなかった紙飛行機が机にあるということは、誰かが俺に向かって投げたんだろう。しかも、嫌なことに俺の頭を狙って。
今の俺はこの教室の奥にいる。つまり、紙飛行機を投げたのは近場の奴だろう。そう思ってまずは横を見てみると、さっき俺を残念な者を見るような目つきで見ていた名前は知らない男子大学生が、困った顔で、右の人差し指を左下の方向を指していた。
何も考えずに流れでその方向を見てみると、そこには真剣な表情でこっちを見る叶が居た。瞬間、紙飛行機を手に取る。
あいつ、どうやって下から上に俺の頭目掛けて紙飛行機を飛ばしたんだよ!
そもそも今授業中なんだけども!
口に出したいツッコミを寸手で堪えた俺は、隣の男子大学生に首の動きで礼を言うと、紙飛行機を広げた。あいつのことだ。頭を抱えて悩む俺を見兼ねて、全てを知らせようとでもしたんだろう。……って、あれ? ということはあいつ、本当に同行の誘いを受けたってことか?いや待て。これ以上考えるな。全てはこの紙飛行機の内部に書かれている。
勢いよく開き、正方形の両面白色の折り紙に戻すと、そこにはこう書かれていた。
『アキコって人、知ってる?』
「…………」
あいつ……ついに女にまで手を出しやがったか!
許容範囲が広いにも程がある!
って、そんな訳ねーだろ!
……そんな訳、ねーよな?
とにかく元の文面を修正機で消し、『知らねーよこの野郎! アキコって誰だよ! 演歌の巨匠か!』という文を改めて赤のボールペンで上書きした。さて叶に伝えようと思ったら、今は授業中。高校や中学の時のようなメモ渡しは出来ない。何故なら、机が段々になっているからだ。これじゃあ渡そうにも、どうしたってかがまなきゃいけない。
仕方なく紙飛行機に戻し、叶の方向を見る。何とかあいつの場所まで飛ばそうと、奇跡を信じて構えたら、突然、ドゴガンガラ、と大きな音がした。
前方の教壇からだった。
正確に表すと、先生が思いっ切り叩きつけた拳から。
全員が全員驚いて先生を見ると、先生はニコリと口だけで笑い、俺を見る。手元の教壇が、キッチリ縦に半分に割れた。
ていうか、割れやがった。
この先生……どんだけ怪力なんだ!
「刀銃君……君さ、先生の授業、嫌い?」
どす黒く低い声が、俺を圧迫させた。ヤバイ……先生の体からなんか恐ろしいオーラが出てる気がする……!
「め、めめめめ滅相もないです!」
「好き?」
「好きです!」
「あ、イヤン。照れちゃう」
「いやあんたのことじゃねーよ!」
誘導尋問かコラァ!
ひっかかってたまるかこの野郎!
クネクネしながら頬を赤く染める先生を見ていると先生はハッ、と我に帰り、こっちを見つめ直した。暗い顔で。
「チッ、私としたことが……大学生のどこがいいのよ……確かに若いわよ……だけど若いだけじゃダメでしょ……そう、経済力よ! 男は経済力が無きゃダメなのよ! それに気付いていたら、今頃あんな男にひっかかってなかったのに……」
「あの……俺見ながら呟くのやめてもらえませんか……?」
俺がそう言うと、先生はまたもやハッとした表情にかわり、周りを見る。
見ると、多くの大学生が訝しげな表情で俺と先生を交互に見ていた。特に男。先生のあんな仕種を見るのは初めてなことも拍車をかける。
要は、大学生と先生の禁断の愛……ってか?
「勘違いも甚だしいわね……」
「え、今誰の声!」
とか思っていたら、前方から低い声がまた聞こえてきた。先生がこちらを見ながら、半分に割れた教壇を大きな音をたてながら粉々にし始める。
間違いなく先生じゃん今の声!
てか怖い!
俺は、あの先生が普通に怖い!
「お……俺、先生の授業好きです!」
「へぇ。ど、れ、く、ら、い?」
「く……さ、三度の飯の後のカップラーメンくらい好きです!」
「……先生も好きよ、カップラーメン。三度のご飯がカップラーメンでもいいくらいね」
それ結局四回カップラーメン食ってんじゃん!
太る元凶背負い過ぎだろこの人!
なんてことを思いながらも、心の中にしまってそっとしておくことにした。今の先生に太るとかなんとか言ったら、どうなるかわからない。
「……美味しいですよね、カップラーメン」
俺がボソッと呟いたのを一瞥すると、先生はうんうんと頷き、俺を見上げた。
「うん、そうね。じゃ、刀銃君。黙って……先生の授業聞いてね」
「……わかりました」
そう言って、先生はいつものほんわかした雰囲気に戻る。ただし、教壇がもう塵すら残っていない状態だったので、先生は「あらあら」とか言いながら平行移動式の四枚の左下の黒板に『ヒーロー夫人と街の地下』と書き始めた。
……ふぅ。まずは、一件落着か。先生は今、黒板の方を向いている。それなら、紙飛行機を飛ばそうとしても気付かれる筈がない。
そう思ってもう一度飛ばす体勢に入ろうと、まずは紙飛行機を持とうと机を見たら、そこには俺がさっきまでいじっていた紙飛行機と別の紙飛行機が置いてあった。
は?
何これ?
そう思ったのもつかの間、犯人は叶しかいないことに気付くと、色々いいたいことはあったがとりあえず二つ目の紙飛行機を開いた。
そこには、『それ和田様じゃない。違う違う。私が聞きたいのはアキコって人のこと』と、小さい文字でピッチリと横書きに書かれていた。
何でこいつ俺が言おうとしたことがわかったんだ!
というか和田様って!
演歌の巨匠に様付けするってどこのおばさんなんだ!
そもそもどこをどうしてどうやって俺のいいたいことを理解した上で先生の目をかいくぐって俺の元へ紙飛行機を飛ばしたんだよ!
こういいたい気持ちを真剣に堪えた。堪えろ堪えろ堪えれ堪えろ俺。もしこの感情の波にかぎ括弧をつけたりでもしたら、その瞬間俺は周りの学生どころか叶にまで冷たい目で見られるかもしれない。そんなの受け止められる訳ないだろ。
普通にこういう結論に至った俺は、叶の動きを見てみることにした。そうすれば叶が、どうやって俺が書いた事柄を理解出来たかわかる筈だからだ。
身を乗り出して、叶の方を見る。別段、何も不自然な点はない。
あれ?
何もやってねーぞ、叶の奴?
そう思ったのもつかの間、叶は突然右手で自分の頭の横を引っ張り始めた。何やってんだあいつ、と不審に思ったので、手で引っ張っている周りをよく見てみると、蛍光灯の光りに反射してキラキラ光る一筋の線みたいなものがあった。ピアノ線か何かが、叶の手元にある。そして、その先の何かを引っ張っていた。その『何か』を確認する為、目線を追ってみると、ピアノ線は蛍光灯の光りが眩しい、天井に延びていた。
「何で天井?」
……まあいいよ。天井にピアノ線が延びていることだってあるさ。おいおいちょっと待てよいや無いじゃん普通は無いじゃん大学の一室にピアノ線なんて有り得ないじゃんなんて相槌は、今の俺の耳には届かないからそのつもりでそのままじっと俺の話を聞いてくれ。
つまりは、だ。俺が言いたいのはピアノ線が天井に延びている云々じゃない。
言いたいことは、二つ。
いつ叶が準備したのかということと、なんでそのピアノ線が天井を伝って俺の真上にある意味がわからないガラス板に繋がっているのかということだ。
てか何故にガラス板が真上に!
いやわかるけども! 用法わかるけども! 俺が紙飛行機に書いた文をカンニングする為のガラス板だってことはわかるけども!
叶……あいつ、何でこんなもん準備してたんだ!
明らかに死人が出る中忍試験真っ最中か!
あの試験の最後の問題は予想出来なかったなぁ、なんて感慨深く思いながらも、砂でカンニングは不可能だろなんて思ったりする俺の手元に、紙飛行機がまた到着した。こ……これはどうやって俺の元にやってくるんだ……。どうやったって叶が下で俺が上に居るんだから不可能な筈なのに……。
ハハ……ハハハ……。
不思議ちゃん過ぎだろあいつ!
「……あーもう、知るか!」
そう叫ぶと同時に、俺は三つ目の紙飛行機を開いた。前回までの二つの紙飛行機よりも若干サイズが大きい紙飛行機だったが、色は変わらない。周りの視線が一気に俺の元へと集中したが、もう俺は一切合切気にしないことにした。
そこには、『さっきさ、私の肩をいきなり掴んでぶんぶん揺らした人がいたんだけどさ、一緒に帰らないか誘われちゃったのよ。刀銃も一緒に行かない? てか行こうよ。刀銃と変質者のコラボレーションは私にとって麻薬になるかもしれないからさ』ともの凄く小さい文字で書かれていた。裸眼で両目がA判定の俺でさえ、近くに寄らないと読めない大きさだった。いかにも女子です! ってな感じの丸文字だったのも読みにくい原因の一つだったかもしれない。
俺はその文章を読んで、ある程度叶の身に起こったハプニングを理解した。
朝、エレベーターで俺に抱き着いて頬擦り……じゃなくて、喋った後、俺の少し後ろをついて歩いていた叶は、俺が机につくと同時に見知らぬ誰かから肩を掴まれた。アキコという人に間違えられたのかもしれないな、話の流れからいって。正直よくわかんねーけど。
そして、叶はその危ない奴に一緒に帰ろうと誘われた。
そこまではよかった。いや、よくはない。それはわかるんだけど、これまでなら叶の反応は一般のそれと何ら変わりない。
問題なのは、その後だ。
確かあいつ……教室に入った時、無茶苦茶笑顔じゃなかったか……?
てことは喜んでたんじゃん!
変質者の登場に喜んでたんじゃん!
駄目だ……このまま叶をその変質者さんと帰らせると何が起こるかわかったもんじゃない……。とにかく、紙飛行機に『俺も一緒に行く!』と書こう。友人が変質者に関わるなんて考えられるか。その友人が変質者な場合の解答は、俺は持ち合わせていないので、考えないでおく。
「へぇ……」
しかし、そこまで考えていると、俺が使っていた机に突然、穴が開いた。大きな音と共に俺の目の前を何かが通過したと思うと、紙飛行機が飛び散り、くしゃくしゃになって地面に横になる。
え!
穴ってどういうこと!
そう思ったのもつかの間、前方からこれまた低い声がした。
言うまでもなく、先生だった。
頭上から何かが降ってくる。ガラス板の破片だった。
天井に、チョークが刺さっていた。
先生が、チョークで机に穴を開けたのだった。
「もういいかな……刀銃君……?」
「な……何がですか」
思わず顔が引き攣った。
構わず、先生が話しを続ける。どす黒い顔のまま、どす黒い声で。
「……君さ、さっきからペチャクチャペチャクチャ喋ってるよね? 気付いてないとでも思ってるの?舐めてるのよね、私を……新米だからって舐めてるのよね……ホント、これだから若い奴は……私はあんな奴に興味はなかったのよ……なのに若さだけで私に迫ってきやがって……」
「せ、先生……あの、途中から昔の苦い経験に怒りの矛先が向いてるんですけど……」
「なんであんなのと一夜を共にしちゃったのよ……」
「それ以上言わないでください!」
先生の経験遍歴なんて豚の丸焼きをどうやって作るかくらい興味ないんだよ!
というか言わないでください!
なんか聞いてて悲しくなってくる!
因みに俺の夢は豚の丸焼きを一人で食べることだ!
……ああそうだよ。周り見てみろよ。男子見てみろよ男子大学生見てみれよ……皆、涙目だろうが!
俺含めて皆好きなんだよ、年上の女の人!
「と、とにかく……刀銃君」
「は、はい……なんでしょうか……何すればいいんでしょうか……」
「あら、率先して何かをしたがるなんて、話がわかるわね。若いくせに」
最後にボソッと呟いた先生は、蛍光灯の光りなんて目じゃないくらいに明るく笑って、俺を見た。
そして、こう言った。
「机と教壇を、今日中に手配して買ってきなさい」
「え!」
「嫌なの?」
「え、あ、あの、嫌とかそういうんじゃなくて」
「じゃあ何?」
「え、い、あ、あの」
じゃあ何じゃねーよ……よくわからないけど、この命令をそのまま聞いたら俺は叶と一緒に帰れなくなる。そもそもその二つ壊したの先生じゃん。そうだ……そうだ! 俺は何も悪くない!
「お、俺が運ぶのはおかしいと」
「……フンッ!」
先生の握られた小さな拳が、握られたまま後ろに振られる。ドゴン、と大きな声がまた教室に響くと、左下の黒板が壊れていた。
「な、に、か、言っ、た?」
「何も言ってません!」
「そう。じゃ、黒板もお願いね。あと、チョークもね。多分さっき投げたやつ、もう使いものにならないから」
「…………」
机に新しく投げ込まれた四つ目の紙飛行機には、『私もあの先生にいたぶられたいよ! 羨ましいよ、刀銃!』と書かれていた。
「……はぁ」
知らないうちに、俺はため息をついていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます