第8話 眼科(前編)
ウチの子(猫)は目の病気らしい。右目から涙が流れ続けるのだ。病院で聞いたところ、どうも小さい時に風邪を引いた影響らしい。病院で先生に相談したところ、「拭いてあげてください」とのこと。しかし、治る見込みがあるなら早めに治してあげたい。わたしがそう言うと先生は、眼科専門の病院があるという。そこで先生が紹介してくれることになった。紹介が必要な病院らしい。先生が予約を取ってくれ、わたしはお礼を言って帰宅する。
そして眼科専門病院の受診日。いつもの病院と違って電車に乗っていく。少し遠いのだ。しかし、それでも期待を胸に病院へ向かった。病院に着き、受付で名前を伝える。すると受付の人が、「初診ですね。こちらを読んでお待ちください」と説明書を渡してきた。猫とわたしは猫専用スペースで座って待つ。待つ間、説明書を読むことにした。
「*********************************************初診料二万円。診察代は別途*****」
えっ!初診料が、に、二万円⁉
わたしは思わず財布の中身を確認した。ほっ、なんとか足りそうだ。ここまで来て何もしないで帰るなんて嫌だ。しかし、二万円とはぼったくりではないだろうか。それとも、すごい設備があるとか?
とにかく診察を待とう。
ウチの子の診察の順番になり、診察室へ入る。そして、まず先生方の紹介があり、診察が始まった。
わたしは人の眼科へ行ったことがあるが、この病院では、猫にも同じような診察をするようだ。
なるほど、と思い、猫の診察を見守っていると、病名がわかったとのこと。
病名は、ヘルペスウィルス。一生治ることはないそうだ。しかし、薬で症状を緩和できるかもしれない。わたしは、すがる思いで薬を飲ませることにした。粉薬と錠剤があり、どちらが猫に向いているかわからないので、両方少しずつもらって試すことになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます