依頼#3新天地!


9時間経て、ようやく羽田空港に到着したレン達は、時差ぼけで眠そうにしていた。

依頼人との待ち合わせまでまだ時間があり、空港で買い物をすることにした。レンは、あるパン屋に列ができていた店の商品が気になり、アイリに言うと、『では、私が買って参ります。』そう言うと荷物をレンに預け列に並んだ。それから数分後、申し訳なさそうにアイリが帰って来た。『すみませんレン様、私の前の方が爆買いし、商品が売り切れまして。』アイリは、頭を下げて言った。

レンは、懐に手を入れながら『そっかーその人誰?』とアイリに聞くと、アイリは、頭を上げ店から5つも袋を提げた体格の良い婦人を手で差した。『あのご婦人でございます』アイリが言った。

『あぁあのデブのおばあさんね、じゃあ一つ貰って来るよ』そう言うとリボルバーを取りだし婦人の後を追った。するとアイリが『レン様、銃を発砲されると騒ぎになり警察が来ます、お辞めください、』アイリが慌ててレンを止めた。それを見ていたエリナが小さなナイフを取り出すと『ナイフなら無音で仕留めらるよ♪にぃは、ここで待ってて、エリナが行ってきてあげる。』そう言うとエリナが動きだそうとした時、レンがエリナの手を掴み『良いよ、エリナ時間も迫ってるし、行こう。』とレンが笑顔で言った。エリナは、笑顔で頷く。そして小さく舌打ちし、レン達にきずかれ無い様にご婦人の背中に括ってる服のヒモ目掛けてナイフを投げた。ナイフは、見事ヒモを切り、婦人は、公共の場で下着姿になった。そして婦人が自分の格好にきずき、騒いでる姿をみたエリナは、小さく笑った。

レン達は、空港を出ると、一台のリムジンが止まっていた。そしてレン達の姿にきずくと後部座席から一人の中年の男が降りて来た。

『レン・ザード・レックス様、ですか?』男がゆっくりレンに近ずいて来た。

『そうだよ。おじいさん?』やる気なさそうな態度でレンは、返事した。

『おじ!ゴホン、私は、依頼人、岸谷社長の書記の石田です。』と男が挨拶をした。『レン様、依頼状の受理ありがとうございます。まず依頼に付いてお話しますのでどうぞ車へ』そう言うと石田は、後部座席のドアを開けた。

レンは、エリナとアイリを先に乗せた後、荷物を入れ最後にレンが乗った。

そして石田が乗ると車がゆっくり走り出した。『改めまして、お嬢様の件、誠にありがとうございます。お嬢様の護衛は、明日から開始していただきます。まず下宿先のご案を致します』とひとつの物件ファイルを石田が取り出そうとカバンを開けた。レンは、何か思い付いたのかアイリに『ねぇーアイリ、射撃場とか色々欲しいからここ(日本)に新しい別荘作りたいんだよね。』とレンがアイリの顔を見ながら言った。『別荘ですか?でも旦那様が許可してくれるかどうかですが?』と不安相にアイリが言った。

『父上なら普通に許可くれると思うよ♪後、資金もたくさんくれると思うんだ♪』とレンは答えた。

アイリは、レンの父親に電話をし始めた。『はい、そうです。えっ?は、はい、承知致しました、そうお伝えしときます。』エリナは、驚いた顔で電話を切ると『旦那様はレン様の好きにして構わないと、資金もいくら懸かっても良いとおっしゃっておられました。』アイリは、あっさり承諾されたので唖然としていた。『ね、言ったとうりだったでしょ♪』とレンは笑顔で言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る