依頼#2いざ!日本へ


(拝啓、レン・ザード・レックス殿、このたびは、依頼状を拝見していただき感謝の言葉を申し上げます。さて依頼の事ですが、私の娘、岸谷茉音(きしたにまお)をどうか護衛してください。依頼料は、吊り上げても構いませんどうか、我が娘を御守りください。)レン手紙を畳むとナイフをライターに変形させ手紙を燃やし窓から捨てた。そして封も燃やそうとした時、封にもう一枚の手紙と学生手帳が入っていることに築き手紙を取りだした。(レン殿には、娘が通う学院に留学してもらい、24時間体制で警護にあたってもらいたい。そして娘を護衛のついでにできれば、できたら殺し屋も始末してほしーなと(笑)、よろしく♪)レンは、手紙をもじゃくりそして丸めるとアウロに投げつけた。

『レン様、依頼状を投げてはいけません。』アウロは、バックミラー越しでレンを叱った。レンは、鼻で笑うと『ねぇーアウロ、その手紙アウロからだよね。』レンは、呆れた顔でアウロ見た。

『な、何をおしゃいますか、これは、依頼人(内田良夫様)からですよ。』アウロは、慌てて言った。

『ふーん、じゃぁ誰を守ったら良いの?』レンは、にやけ顔で言った。アウロは、少し考え何か思い付くと『良子様、イヤ、虎子、イヤ、イヤみち子、アッ、ウメ』アウロは、真剣に言った。それを見ていたレンは、『虎子って誰?、最後既に人じゃ無いような気がする』レンは、笑いながら言った。

『ですね。』アウロも一緒になって笑いながら言った。そしてアウロは、真顔で、『いつ依頼を開始されますか?』とバックミラーでレンを見ながら言った。

アタシュケースから武器を数えながら、『今すぐ行きたいけど、まだ足りないものが有るからさー、家に寄ってよ、後からヘリで行くよ。』レンは、リボルバーの残り弾数を数えながら言った。『わかりました。』アウロは、車のスピードを上げる。そして車を数時間走らせ、レックス家の屋敷内に車を止めた。レン静かに車のドアを開け裏口へ、回ろうとした時、『にぃ!』と一人の少女が姿を現した。レンには、年子の妹がいた。少女は、ブロンド色のロングヘアーでとても美しい少女だった。

『にぃ、そっちは家じゃないよ。どこ行くのエリナも行く!』エリナは、駆け足でレンの後をおった。

『にぃじゃなくて兄上だろそれにこれから仕事だからきちゃだめだよ。』レンは、駆け足で裏口へ向かった。それでもエリナはしつこく付いて来た。エリナは、分かっていたのだレンとは、本当の兄弟じゃない事を。この事は、レンは、知らない。エリナはずっと前からレンに好意を寄せていた。レンを自分の大切な人(恋人)にしたいと。

『にぃが行くとこエリナも行く。』エリナは、笑顔で言った。

レンは、これ以上無理だと判断し、エリナと共に家に入った。

レンがロビーに入ったと同時にレンと同い年のシルバーロングヘアーのメイドがレンに近ずき頭を下げた。(レン様、お帰りなさいませ、お風呂しますか?それとも、お食事にしますか?そ・れ・と・も♥射撃?)メイドは、恥じらいながら言った。それを見ていたエリナが『はっぁ、色仕掛けでにぃを落とすなんて、かくなる上は、』そう言うとエリナは、レンの腕を組み、上目ずかいで『兄様、今夜は、私を食べて下さいな?』とエロい声で言った。それを聞いたレンが『おぉエリナ、母上がよく父上に使ってる大人の色気と言う技をつかえるんだね、すごいね♪』そう言うと頭を軽くポンポン叩くとそのまま壁に向かって歩いて行った。それを見ていたメイドがクスクスと鼻で笑っていた。レンは、何かにきずくとメイドの所へいき『ねぇーアイリ、君も面白かったよ。あと武器部屋とエレベーターのカギ貸してよ。』アイリは、不満そうな顔でカギを渡した。

『ありがとうね♪』と去り際にアイリの頭をポンポンと軽く叩くと、再び壁へ向かった。

レンが去ったあとその場に残ったアイリとエリナは、睨みあいながら『にぃは!』『レン様は!』『私の事が好きなんだから!』と二人がハモッタ。

その頃レンは、アイリから借りたカギで壁についた小さなドアを開け、暗証番号を押し再びドアを閉めた。その動作がスイッチだったのか目の前の壁が上に上がった。すると下へ降りられるエレベーターが姿を現した。レンは、エレベーターに乗りレバーを下に下げようと手を掛けたとき、『にぃ!待って!』とエリナが駆け足でエレベーターに乗ろうとした。レンは、エリナが転ばない様に手を差し出した。

エリナは、レンの手を握ると覆い被さる様にわざと転び、後ろから来るアイリに見せつけるようにレンに抱き付いた。レンは、驚いたままその場に立っていた。その様子を見たアイリが『ちょ、エリナ様、抜け駆けは、』と言い終わる前にエリナは、後ろのレバーを下げ降りて行った。

下に付きレンは、何もなかった様に武器部屋のドアを開け部屋に入り、後ろからエリナも続いた。レンは、仕事着に着替え必要な荷物をカバンに詰めた。そして奥から大きなアタッシュケースを取りだし、ショトガン、スナイパー、ハンドガン、リボルバー、マガジンを詰め込み、部屋の奥にある荷物様エレベーターに載せ、行き先をヘリポートに設定しドアを閉めレバーを上げた。

レンは、エレベーターが作動するのを確認するとエリナと一緒に武器部屋を後にした。そしてロビーに戻りエリナと別れ、自室に戻った。自室で着替えなど必要雑貨をアタッシュケースに詰めエリナにきずかれないようにヘリポートへ向かった。ヘリポートには、私服を着たアイリが待っていた。足元には、沢山の荷物が置いてあった。『レン様、長期の日本滞在と聞いたので、私も共に参ります。』とアイリが笑顔で言った。

『そっかー、分かった。じゃあ、一緒にいこっか♪』レンは、あっさり承諾し、ヘリに乗ろうとした、その時『にぃ!エリナも一緒に行く!』と両手一杯荷物を持ったエリナが歩いて来た。無理しすぎたエリナは、段差に躓き転んだ。レンは、小さくため息を付くとエリナの元へ行き、転んだエリナを起こした後、いくつか荷物を持ちヘリに向かって歩いていった。

そして三人を乗せたヘリは、日本へと飛び立った。

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