第5話

 現代の文明を凌駕りょうがする技術と魔法文明が交わる世界アリスタート。

 この世界には太古の昔から人々に伝わるとある伝説があった。


 それは世界を滅亡に追い込んだ神々と一冊の魔導書を手に神々に挑んだ少女の伝説で、少女はその身を犠牲に神々を地の底に封印したとされていた。


 だが、この話にはまだ続きがあり――――


 

 あれから一週間。

 とある奥まった部屋の一室である会議が開かれていた。


「それは本当なのですか!?」


 リング状のテーブルから身を乗り出す勢いで一人の少女が立ち上がった。

 他の席に腰掛けているの者達も信じられないという表情で北側の席で興味無さげに話し出した少年に視線を向けた。


「……本当だ……」


 少年が大きく口を開け、あくびをした後、これまた話すのも面倒くさそうに頷いた。

 

 これを見て、部屋中がざわめき出した。

 未だに現実を受け入れられない者。

 肯定して対策を協議する者。

 すぐに動き出すべきだと主張する者。

 答えは様々だ。


 だが、まずやるべき事は――――

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る