第2話
「いや〜、眼福ですなぁ〜! やっぱり魔法少女はこうでなくては!!」
私はすぐさま魔法少女とかふざけた事を抜かした本に駆け寄ると力の限り踏み付けた。
「ねぇ……」
「あぁっ! 魔法少女とあろう者がこのような事を
「ねぇ……」
「いや、否です!! 魔法少女とは可憐で
ドスっ!! っと私はもう一度本の表面を思いっきり踏みつけた。
「ねぇ……訊いてもいいかしら……?」
「はい……。何でございましょう……」
「この服はあなたの仕業……?」
「はい……」
「なら、元に戻せるわよね……?」
「戻せますが……。元々私の話を聞かないあなたが悪いのであって、私は悪くはありません。というわけで、私と一緒に魔法少女として人生を
開き直ろうとしている本の前に鞄から取り出したカッターナイフを突き刺した。
「さっさと戻せ……」
「はい……。ですが、その……」
「何……?」
何か言いたそうに
突然、緊急避難を報せる警報が学院中に鳴り響いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます