第18話

 獅子崎美希―――――

 それが終焉期にリザベルの書を手にした少女の名だ。

 彼女はリザベルの書に記されていた創作魔法を駆使する事で世界を滅亡へと追い遣る神々を打倒し、地の底に封じ込めた。


 だが、静葉の話によると、神々が封じらめた後、新たな神として崇拝され、恐れられるようになった。


 そんな状況に耐え兼ねた美希はその後、創作魔法を用いて、リザベルの書と融合して自ら眠りに着き、今の今まで王宮の地下に保管されていた。


 しかし、突如彼女が目を覚まし、何処かと飛び去ってしまったという。


 そのおかげで今王宮は彼方此方と駆け回るほどの大騒ぎになっているのだそうだ。


 だからこそ、国王は高額な懸賞金を出してでも私を見つける必要があった。


 ある目的を成さんが為―――――

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