第7話

 終焉期初期――――――

 神々の侵攻が開始されて間もない頃。

 夕日が沈みゆく中、少女はただただ荒廃した町を歩き続けた。


 神々によって滅ぼされ、建物は瓦礫がれきと化し、元は人であったであろう黒い物体がいくつも転がっていた。

 それだけでも、どれ程惨むごたらしい殺され方をしたのか容易よういに想像が着いた。


「………………」


 そんな町の様子に、少女は立ち止まり、沈みゆく夕日を眺め、涙を流す。


 あまりに非力な自分自身への怒りを噛み締めながら―――――――

 

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