第4話出発の日の朝

N県への旅行へ出発する日の朝、早苗の家を、由香里達5人が訪ねて来た。

この日、法事に出掛けるまでまだ時間がある事もあって、まだパジャマ姿の早苗は、由香里達5人の姿早苗に言った。て、思わず「わぉっ!」と声を上げた。

そう、由香里達5人は、あの日、約束した様に、お揃いの純白のタンクトップ型ミニワンピ姿であった。

「ちなみにブラは?」と早苗が聞くと、由香里達は「せ~の!」と掛け声の後、一斉に「ノーブラです!」と言って前屈みになり、胸元がガバッと開いて、乳首が見えるほど豊満な胸が丸見えになった。

そんなあっけらかんとした彼女達を見て、「私が居ない分楽しんでね。」と声を掛けた。

すると真由美が、「早苗も法事が早く終わったら、なるべく早く私達の所に来てね。」と早苗に言った。

「分かった。法事が早く終わったら、なるべく早くそっちに行くね。2時頃に家に帰って来れたら、すぐみんなと同じタンクトップ型の白ワンピに着替えて、そっち向かうから。もちろんノーブラで。そうすれば、7時前には着けるから。ただ、それ以上遅くなったら、行くのは明日になっちゃうから、そしたらゴメンね。」と早苗が返事を返した。

5人が家を後にしようとした間際に、恵梨香が早苗に、「見て見て、早苗、今日、旅行行くのに合わせて、髪を2つに編んでみたんだけと。」と言って、2つに三つ編みにした髪を持って、早苗に見せびらかして来た。

「ホント、キレイに編んでいるじぁない。」と言いながら、優しく恵梨香の三つ編みにした髪を撫でると、今度は香織の方を見て、「そう言えば香織もお洒落な髪してるんじゃない。」と言った。

「やだ、気付いた?」と話し掛けて来た香織を見ると、香織の方は、白いリボンで髪をポニーテールにしていた。「やっぱり旅行の時は、髪もお洒落にした方がいいかな?と思って。」と香織が言う。香織や恵梨香と共に、ロングヘアーの由香里と、セミロングの真由美と杏理の2人は、髪はそのままである。

「ねぇ、そろそろ行かなくちゃ。」と杏理が声を掛けて来たので「じゃあ早苗、そろそろ行くね。」と言って、5人は、早苗の家を後にした。

「気を付けてね。私もなるべく早く、そっち行くから。」と言いながら、遠ざかって行く由香里達を手を降りながら見送った。

由香里達は途中で立ち止まって振り返り、同じ様に手を降りながら、「早苗も気を付けて私達の所に来てね。」「早苗、待ってるよ。」と挨拶し、再び歩み出した。

こうして、由香里達5人は、早苗より一足先に、N県に向かって出発した。当然の事ながら、これから恐ろしい事が起こるとも知らずに…

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