第4話

 再び佐伯邸。

 さすがにもうベンツに対して免疫ができてきた。スムーズな運転ができたと思う。人間の順応性というのは高いものだと感心した。

「やあやあ、中々のお宅じゃないか。久し振りの現場だね」

 そう言って颯爽と車から降り立ったのは六波羅さん。着物に袢纏、そして草履という姿。顔立ちは僕とそう変わらない年齢に見えるけど、背筋がしゃんとして落ち着きもあり、纏うオーラはもっと大人びている。口調もこれが粋というものだろうか、とか思ってしまう感じで格好良く、言うなれば上司にしたい頼れる女性、といった感じだ。

「娘さんがいなくなって依頼主さん辛そうなの、助けてあげて」

 御厨さんがそう言うと、六波羅さんは鼻で笑った。

「ミクりんが欲しいのは依頼主さんの笑顔ではないだろう? そういった形の無いものでなく形あるものだ。そう、例えば……ゼロがより多く並んだ紙とかね」

 六波羅さんはずいと御厨さんに顔を寄せて楽しげに毒舌を披露し、まるで外国の刑事が映画で見せるような仕草だった。しかもそれは映画とかそういったものの影響を受けたミーハー的なものではなく、板についている感じの。本人が自覚しているかは分からないが、自然とそうなってしまうのかもしれない。

「それは仕事だもの。でも依頼主さんの笑顔こそがやりがいだから、そっちがメインよ」

「札束風呂が趣味ともなれば少しは満足して欲が薄れたかい? いやあそれはないだろう。行動と言葉が真逆を走るのは相変わらずだね。高速道路での逆走にならないよう人生の後輩として提案させていただくよ。大事故を起こしかねない、主に恋愛とかね」

 六波羅さんはどうやら御厨さんに引けをとらない、というか御厨さんよりも強烈な人のようだった。しかし手厳しい言葉とは裏腹に、六波羅さんは楽しむような笑顔。二人の仲は良いんだろうと思う。多分。

「わたしは事故を起こしながら成長していくんだもーん。さ、行きましょう」

 御厨さんが促し、六波羅さんが続く。最後に僕がバッグを担いでついていった。

 玄関では佐伯さんがいくらか落ち着きを取り戻した様子で出迎えてくれる。

「出前が届いていますので、居間へどうぞ」

 僕らは佐伯さんのご厚意で昼食をご馳走になることになった。僕らが六波羅さんを迎えたあと、昼食後に再度うかがうということで佐伯さんに電話したところ、それならウチでご用意しますと申し出てくれたのだった。ご厚意に甘えるのもどうかと迷ったが、その声には一人でいることの不安が滲み出ていたので、御厨さんに相談して甘えさせていただくことになった。御厨さんも依頼主さんの不安を和らげるためになるべく一緒にいた方が良いと判断したのだ。

 六波羅さんの姿を認めると佐伯さんは目を丸くする。着物に袢纏で驚かれない方が少ないだろう。しかもきちんと着こなしているのだから二重に驚くのである。一目見たら誰しも忘れられないだろう。

 御厨さんが佐伯さんと話しながら靴を脱ぎ、家の中へ上がっていく。それから次に六波羅さんが……と思いきや、彼女は草履を脱ぐ動作など微塵も見せない。どうしたのかと思っていると、六波羅さんは手で奇妙な物体を弄び始めた。

 ウニだ。

 彼女はウニを弄んでいる。六波羅さん宅からここへ車で移動する際も、御厨さんの話を聴きながら彼女はずっとウニを弄んでいた。僕は普通人として当然ぎょっとして事故を起こしそうになったんだけど、怪我をしないように棘は処理されているから大丈夫だと言われた。僕が驚いたのはそこではないんだけど。

 六波羅さんはウニをお手玉しながら、玄関脇にあるボードに目を向けていた。その視線を追うと、年賀状が磁石でとめてあった。

 僕は反射的に目を逸らした。だって、年賀状といえばその家のプライバシーに関わるだろうし、仕事とはいえ娘さんに関係の無いところまで佐伯さんの家のことを知ってしまうのはいけないと思った。

 そんな僕に気付くと、六波羅さんは興味深そうにこちらに顔を寄せてきた。

「ほうほう……君はをするんだね」

「えっ……?」

 それはどういう意味……そう考える間もなく彼女は佐伯さんに声をかけた。

「ご婦人、差し支えなければこれについてお伺いしたいのですが」

 すると佐伯さんは嫌がることなく、というか苦笑して教えてくれた。

「お恥ずかしい限りです、そんな所に貼り付けておいて。その年賀状、間違ってウチに届いたんですよ。宛名は私と同姓同名なんですけど、宛先住所が違っているんです。でも宛先郵便番号だけはウチの地区になっていたものですから、ウチに届いてしまったんだと思います。多分年賀状を集荷して仕分けする時、郵便番号しか見なかったんでしょうね。だから、私の方で宛先住所の正しい郵便番号を調べて、そこだけ書き直したんです。郵便局に持っていって事情を説明すれば届けなおしてもらえるかと思って。それで、持って行くのを忘れないようにそこに貼り付けておいたんですよ。ゴタゴタが起こって行けてなかったですけど」

 そういうこともあるものなんだな、と僕は思った。

 六波羅さんは考えごとをするようにしながら返事をする。

「へえ、そうですか」

「これ早く届けに行かないと申し訳なくて困っちゃうわ。裏には『母が調子を崩したから介護に来てくれるのを期待しています』って書いてあるし。しかも差出人の下の名前が私の父と同じだったものですから、てっきり最初は私の母が倒れて父が看病しているのかと思ってしまったんですよ。それで夫に相談したら、よく見てみろこれは間違ってウチに届いただけだって言われてしまったんですけど。ああごめんなさいね、こんな話、お恥ずかしい。私ったらけっこう早とちりしてしまうんですよ」

「いやいや、早とちりでそのまま母君のもとへ馳せ参じるところまで行かなかったのは幸いではないですか」

「本当にそうですよ、すぐに家を出る用意をしちゃってたし。夫に相談しなかったら本当に母のいる北海道まで駆けつけていたわ」

 そうして佐伯さんと六波羅さんは笑いあった。佐伯さんが初めて楽しそうな表情になったのを見て、僕は驚いた。まさか娘さんが失踪しているこの状況下で笑顔を引き出すなんて、凄いことだ。六波羅さんは笑顔を引き出して佐伯さんの気持ちを落ち着かせるために、あえてプライバシーに踏み込んだのだろうか。プライバシーとはすなわち内輪ネタであり、知られたくないものなら貝のように口を閉ざしたくなるが、そうでもないものなら逆に饒舌になるものだ。例えばあなたの趣味について是非教えてほしいと言われれば僕は嬉々として小一時間語れるだろう。人によっては一晩中語れる人もいるかもしれない。

 ただ、六波羅さんを見る限り佐伯さんの笑顔を引き出すのが目的だったのかどうかまでは判然としない。ただただ関心を示すように頷いていた。

 そうしてようやく六波羅さんが草履を脱ぐ。その所作は洗練されていて日常の動作となっていた。それは数日や数週間で身につくものではなく、年単位で経験を積み重ねていることが窺える。

 僕らは居間に通された。そこには炬燵の上に大きな寿司桶が二つ並んでいた。四人でも食べきれるかどうかの豪華な光景だった。助っ人が来るということは佐伯さんに伝えてあったので六波羅さんの分も用意してくれたのだろう。

 佐伯さんがさきほどの会話で元気を取り戻したのか、砕けた調子で口を開く。

「ささ、沢山食べてちょうだい。娘のために力を貸してくれるんだもの、何でもするわ」

 僕らは三人で恐れ入ります、とありがたくいただくことにしたが、僕は不安になった。こうして食べさせてもらってしまうと、これでもし解決できなかったらその時のダメージが大きくなるのではないだろうか。

 しかしそんな僕の心境などお構いなく御厨さんも六波羅さんも箸を進めていく。

 特に六波羅さんの姿には目を奪われた。右手で箸を持ち左手は万一の食べ物の落下や滴りに備え受け皿の形にしている。そうして口元に寿司を運ぶ姿も洗練されているのだ。初めて会ったあのボロアパートの時から今までずっと、この人には隙というものが一つも見えない。

 ボロアパートのイメージが、全然合わない。広いお屋敷に住んでいて執事でも従えている方がしっくりくる。

 何とも不思議な人だ。

 助っ人として呼ばれたからにはこの人が名探偵なのだろう。

〈PΦS68〉が何を示しているのかはまだ教えてもらっていないけど、御厨さんが言うには御厨探偵事務所が急成長を遂げた立役者が彼女なのだそうだ。警察からも秘密裏に頼られる彼女は『現代版の名探偵』である、と御厨さんはミステリアスな調子で教えてくれた。



 終始和やかな空気で昼食は終了、時間も惜しいということで再び調査となる。

 六波羅さんには事件の概要も話したしビデオカメラの映像も既に見てもらっている。でも自分の目で確かめたいという希望が六波羅さんからあった。娘さんの部屋に行く。

 御厨さんの指示で僕は撮影の準備をした。既に撮影したけど、今度は六波羅さんの視線を追うように撮影する必要がある。それで何か新しい発見があるかもしれない。

 それから、御厨さんが佐伯さんに奇妙なことを告げた。

「一つ、大切なお願いがあります」

「何でしょう?」

「警察の方からはウチが変わった手法を用いるということはうかがっていますね?」

「ええ、確かそんなことを聴いています」

「これから下さい」

 佐伯さんは困惑しながらも、曖昧に了解する。一応関係者である僕も首を傾げざるをえなかった。

『何が起こっても決して怒らないで』

 そんなお願いをしなければならない展開がこの後繰り広げられるのだろうか?

 ただ調査して、推理するだけなのに?

 怒りたくなるようなとんでもない手法というのが、逆に思いつかないのだが……

 六波羅さんは部屋の前で目を閉じていた。瞑想という言葉がしっくりくる。推理を始める前に集中力を高めているのだろうか。

 やがて彼女はおもむろにまぶたを上げると、宣言するように言った。

「さあ、客席に座ろう。語り部となるために」

 まるで部屋の中が物語の世界で、そこに踏み入ろうとしているかのようだった。ドアを境界としてこちらとあちらでは別の世界だ、とでもいうかのように。



 かつてない緊張感が漂う。一刻も早い解決が望まれる状況。

 六波羅さんはまず、部屋に入る前に扉をじっと見詰めた。それからウニを取り出して弄び始める。明らかに不審な光景だが、なまじ真剣な顔つきでやられるものだから突っ込めない。

 特にこれが怒られるような光景かというと、そうでもなさそう。

『ま、名探偵だから』で済みそうな範囲だ。漫画やドラマで出てくる名探偵に変わり者じゃない名探偵などいない。

 扉を映してみるが、何の変哲も無いように見える。あくまで経年によってできた傷みぐらいしか感じられない。しかし六波羅さんは鑑定家のように顔を近付けて眺め回した。目を皿のようにしたかと思えば、次の瞬間には目を眇めていたりする。最後に二回、小さく頷いた様子が『なるほどね』と言っているみたいだった。

 僕らが調べた時には扉など全く見向きもしなかったが、これで何か分かるのだろうか?

 ようやく室内へ足を踏み入れる。別に、僕達が調べた時と何かが変わったという事はない。

 まずは本棚。彼女は全体をざっと眺めた後上から二段目と最上段を交互に見る。それから触れないぎりぎりまで上から二段目に顔を近づけた。更に顔の位置を扇状に動かし、様々な角度から確認していく。

「おや」

 六波羅さんはウニを額に当てて呟いた。

「何か分かりました?」

 思わず僕は尋ねてしまう。僕達の調査で分からなかった何かを、自然と期待しているのだ。

 彼女はウニで一点を指し示した。指で示すのと違ってウニだと微妙に分かりづらい。

「ここを見てほしい。ここの数冊の本は前に押し出されているが、本棚から落ちるほどではないね」

 そう説明があったのは本棚上から二段目の左寄り。左端では本が納まっているが、そこから右に視線を動かすと、数冊だけ前に押し出されていた。そしてその数冊を最後に、その右側からは空虚になっている。そしてもう少し右へ視線を動かしていくと、また右端には本が納まっていた。そちら側では前に押し出されていたりはしなかった。

 乱暴に引き抜いたのだから、前に押し出された数冊も単に落ち損じた本ではないだろうか。僕の感覚ではそう思ってしまう。

「これが何か手掛かりに?」

 早く推理を聴いてみたいという気持ちが働いて先を促してしまう。でもそんな僕の気持ちを察知したのか、六波羅さんは大人びた笑顔を見せた。

「そんなに急いてはいけないよ。恋と同じさ、急いては事を仕損じる。意中の人を射止められないぞ」

 思わぬところで受験期のトラウマを掘り起こされた。いや、あれは急いたわけではないはずなんだけど。でも、意中の人を射止められないとか言われると敏感に反応してしまうのかもしれない。

 僕の気持ちが表情に出ていたのか、六波羅さんは目を瞬かせた。

「おや、何かトラウマでもあったのかい?」

「……いえ」

 ありました。でも虚勢を張る。そんな虚勢が通じる相手ではなかったようで、六波羅さんにぽんぽんと肩を叩かれてしまった。便乗で御厨さんと佐伯さんにまで肩を叩かれた。

 気を取り直し、次に床に目を向ける。すぐに六波羅さんは暗号の書かれたメモを見つけた。

「裏に何か書かれているようには見えないね」

 彼女の言葉に佐伯さんは頷いた。

 それから数秒。僕は暗号をどう解くのか固唾を呑んで見守った。

『ヤバイ 死ぬかも』の次に【毛】【爪】【ウェット】【トイレ】【衰え】と続く暗号。

 これらが示すものは何か?

 場所か? 人物か?

 何のために娘さんはこのメッセージを残したのか?

 それらは謎に包まれている。

 佐伯さんは胸の前で手を重ね合わせ、スポーツでこの一戦は落とせないという大事な試合を見守るような面持ち。内心は祈るような気持ちだろう。

 御厨さんはそわそわしながら眉根を寄せ、推理を待つ。

 異様に長く感じる沈黙。鼓動が聴こえてきそうな緊張。

 僕達では到底解けないと判断したこの暗号を、六波羅さんはどう見るのか。どう解くのか。

 ウニを弄び思考する彼女は、まさに今暗号に挑んでいるように見えた。彼女の周囲には暗号の断片となる単語たちが浮遊し、飛び回り、解けるものなら解いてみろと嘲っているような映像を思い浮かべる。

 しかし、彼女がとった次の行動は予想だにしないものだった。

 ただ一言、ふぅん、と言って別の所に目を移してしまったのである。

 僕が、佐伯さんが、御厨さんが、唖然として口を開ける。

 拍子抜けだった。

「あの、暗号は……?」

 急いてはいけない、とさっき言われたばかりだけど訊かずにはいられない。

 だって、この暗号さえ解ければ解決するのだから。これを一刻も早く解くことに全力を注ぐべきではないのか。

 六波羅さんはしかし、余裕の表情。

「私達が観るのはスポットライトの当たった主役だけじゃあない。一つ一つの舞台装置、脇役に黒子、ちらりと見える舞台袖まで観賞したいものだ。何せ、私達は観るだけの役割じゃないだろう?」

 例えを用いた彼女の話は妙に説得力があった。

 観るだけの役割じゃない。それはとても重要なことだった。僕は今どんな役割のつもりでここにいる? とりあえず父の薦めで御厨探偵事務所の門を叩き、とりあえず資料でも眺めているつもりだったのがいきなりの現場出向で困惑して、でもとりあえず流されるように現場の調査をして、それから素人なりに、自分なりに探偵の真似事をしているだけではなかったか?

 娘さんの安否がかかっている……それは言葉では分かっていてもちゃんとした形で理解できていただろうか?

 暗号を解くにしても、もっと部屋をくまなく調べないといけないのかもしれない。手掛かりがあるかもしれないのだ。急がば回れ。暗号に猪突猛進するのは、実は最短の道ではないかもしれない。そう考えるのが、プロの探偵なのだろう。やはり目の前にいる着物に袢纏の女性は名探偵なのだ。余計な口出しをするより、手助けできるようにしよう。僕は助手の役割だ。

 佐伯さんも、そうね、と納得の表情になった。御厨さんは僕らの納得に胸をなでおろすような安堵の顔をしていた。

 それから六波羅さんは机と散乱した引き出しを観察した。

 そして、ある物に目を留める。

 引き出しの中で、側面に張り付くように存在している物。それは白い封筒だった。

「ちょっと引き出しの中の物が邪魔して視認できる部分が少ないが……この線とかの色使いはあの銀行かね」

 そう言って六波羅さんは大手銀行の名前を挙げた。佐伯さんが頷く。

「ええ、娘はその銀行を使っています」

「銀行の封筒ですか」

 この銀行の封筒が何かの手掛かりだろうか。僕は促すような感じで呟く。六波羅さんがウニをこちらに向けてきた。

「君は銀行の封筒をどう使う?」

「お金をおろした時にそのお金を入れて持って帰ってきます」

「じゃあそのお金を使い果たしてしまったら?」

「んー……その後も何かでお金をしまおうとした時に封筒を再利用しますね。お金をしまっておく物っていうイメージが強いので。ある程度古くなってきたら、次にお金をおろした時に新しい封筒をもらってきます」

「そうか。毎回新品の封筒をもらってくるかどうかは人によって分かれるかもしれないね。でも『お金をしまっておく物』というイメージはかなり広い認識だろう。それから、再利用する可能性も充分に考えられるわけだ。ここにある封筒はやや斜め上を向いているね。。この封筒は見たところ空だが、偶然このような姿勢になったのかね」

 一同が息を呑んだ。

 確かに、偶然この封筒が斜めになったのかもしれない。でも偶然こんな風になるだろうか。ならないような気がする。では、娘さんは失踪に際し、銀行の封筒からお金を抜き取られているのかもしれない。

 佐伯さんが震える声を出した。

「まさか、金銭トラブル……?」

 僕もその可能性を考えた。もしくは空巣が入ってきて、娘さんと鉢合わせした拍子に豹変して、突発的に誘拐をしたとか……

 不穏な空気が地底から這い出してきたように絡みつく。

 事件性がますます強まった。

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