娘の行方

第1話

 扉の開く音と共にホームの冷たい空気が入り込んできて、頬を撫でる。

 一歩踏み出せば、広がる視界。車内の暖気は名残惜しいが、左足、右足と出して前に進んで行く。揺れるマフラーの尾が背後で暖かさに別れを告げた。

 顎を引いて、マフラーのその辺りを摘み、引き上げる。そうしてわずかでも顔を冷たい外気から守る。吐く息がマフラーで遮られ、篭るとちょっとだけ口周りに温もりが生まれた。

 電車のドアに乗客が吸い込まれていく。

 その足音はそこそこといったところ。

 ようやく正月三が日が終わったところだ。そんなにこれから出かけようという気持ちにはならないのかもしれない。

 では何故、僕は出歩いているのだろう。こんな時こそ街へ繰り出そうぜ、というほどアウトドアな性格でもないのに。

 自主的な理由じゃないのが微妙だ、と軽く自分にダメ出しして改札へ向かう。

 人の流れに同化してエスカレーターに乗る。ベルトコンベアで運ばれているみたいだ。以前は『右側は急ぐ人用』というイメージがあったが、今ではそういう使い方をしないで下さいというアナウンスが行き渡ってきた。そもそも左側ばかりに人が集まると片側に多大な負荷がかかるため、壊れやすくなるのだそうだ。

 ホームではそれほどでもなかったが、改札前に来れば混雑していた。やっぱりそれなりに出歩いている人がいるのかもしれない。

 重装備の人が多く、吐く息も白い。老若男女全ての層が見られるが、寒さのせいか口を開いているのは若い女の子の集団くらいだ。今年はお年玉をいくらもらったとか昨日帰省から戻ってきたばかりだとか、誰々に彼氏ができたんじゃないかアヤシイといった話で盛り上がっている。それから受験に対する不安なんかも。

 受験か。

 心の中で呟く。

 僕にはもう受験はない。次受けるとすれば入社試験だ。それも受験というか。とりあえず、必死に受験勉強しての受験という意味では、もう必要ない。

 そういえば、受験勉強している間は、割と真面目に、それなりに、頑張っていたような気がする。確か、そうだった。多分。今では情熱がすっかり抜け落ちてしまったけど。

 中学校を受験するほどできる子ではなかったので、小学校時代はいたって普通に過ごした。

 算数の自習の時とかは出された課題を誰が一番早く終わらせるか注目を集めたけど、五位以内に入れることはなかった。

 図工の時間で紙粘土を使ったオブジェを作ったけど、クラスで注目を集めるようなきちんとした作品はできなかった。

 なわとびでクラスの中で誰が一番難度の高い技をできるか競ったけど、二重跳び三重跳びなど達人クラスの子には全然敵わない。でも奇跡的にイーグルだけはクラスで一番最初に達成できた。

 中学生になると活躍する人というのは鮮明になってくる。

 休み時間に七~八人集まってサッカーで遊んだりするのだが、うまい人からは全然ボールがとれない。

 バスケットボールでも活躍する人は決まっている。

 遊びを通して色々なスポーツを経験するが、運動系は諦めた方が良さそうだと分かる。

 代わりに勉強の方でそこそこ頑張ってみようかと考えて、塾に通い始めたのは中二の頃だった。

 ただ、最初の段階ではそれも次第に諦めるのではないかという予感があった。

 意外にもサプライズがあり、続いたのだが。

 塾に通い始めてしばらくすると、仲の良い女の子ができたのだ。その女の子がだんだん好きになって、良いところを見せようと頑張り始めた。

 恥ずかしいことに、女の子の方が成績は一段上だったので、何となく同列に並ばないと告白してはいけないような気がしたのだ。でもそんな多感な時期の思い込みは大きな原動力となって、『あの子と同じ高校に入りたい』と一生懸命になれた。

 そして見事合格。晴れやかな門出の卒業式の日、花に囲まれた場所であの子に告白をしようと思って……どうなったかは思い出すのはやめておこう。僕の成長には人生において必要なイベントだったんだとは思う。まる。

 高校生ではやる気がトーンダウンして人生にさまよい始めた。

 いや、さまようというと格好良いがそんなに良いものでもない。いくらか哀愁というものを背負うことに憧れというか、身の振り方の模索中であったと思う。

 その後のこととかあまり考えなくなって、空を見上げながら、これからどうなるのかな、と思っていた。空から都合よく答えが返ってくるはずもなく、授業でも頬杖をついて窓の外をぼんやり眺めることが多くなった。

 このままズルズルと受験を迎え、てきとうな大学を選び……そうなると思っていた。

 だが、そこで女神が降臨した。

 クラスで隣り合った女の子と仲良くなり、その子と同じ大学を目指すことにしたのだ。

 グループで遊びに行くことも多く、帰り道は二人で帰ることもあった。

 あの子の花のような笑顔は確実にこちらを向いている、そう思った。

 失われていたやる気が蘇り、トーンダウンしていた反動で異常なくらい漲ってきた。低迷していた成績が一気に跳ね上がり、見事希望の大学に合格。

 そして迎えた卒業式。

 これで断られるはずがないと思って早くも浮かれ気分で告白をして……その後どうなったかは思い出すのはやめておこう。好きになってしまうと色々と盲目的になってしまうらしく、見えていないものが多かったということが分かった。同じことを繰り返しているような気がするけど、恐らくこれでいて成長しているのだ。多分、きっと。

 そして大学生。今に至るわけだが、一度トーンダウンして、その反動で漲って、そこからまた急落したものだから、『真っ白』とか『冷め切った』とかの表現がよく似合う状態になっていた。今度こそ本当に人生にさまよっている。

 そんな僕を見かねて、父の薦めで今日は寒い中出かけることになったのだ。

 改札をすぎた辺りで、目的地を頭の中に思い浮かべる。

 既に地図は確認してきたので、大体の道順は分かる。駅から近いので間違うこともないだろう。

 手が痛くなる。駅舎の出口に近くなってきたから、外の風が入り込んできているのだ。思わず手を擦り合わせ、揉みほぐす。手袋をしてくればよかったかもしれない。

 そうしていると、すぐそばを行き違いになったスーツ姿の二人組の話し声が聴こえてきた。

「寒い寒い、早く電車の中に入りたい」

「日本海側とか北海道は降りまくってるみたいだぜ。昨日から新千歳は全便欠航だってよ」

「どうりで寒いわけだ。こっちは何で降らないんだか」

 二人組は急ぎ足で改札へ吸い込まれていった。

 どうりで寒いわけだ。

 二人組と全く同じ月並みな感想を持つ。

 ちらと空を見上げてみれば快晴だ。晴れている方が放射冷却により地表から熱が逃げてしまうのだとか聞いたことがある気がする。晴れている空の下にいるのにちっとも熱くならないというのは僕みたいだ。自分のやる気も放射冷却で冷めてしまったのかもしれない。もうこのまま予定をキャンセルして帰ってしまおうか。

 手がかじかむので上着のポケットに突っ込んだ。

 やっぱり帰ろうかなんて思っても、流されるように進んで行く。

 急に立ち止まると危ないし。

 中学生の時、家を出て五分ほどしてから鍵を持ってくるのを忘れたのに気付き、急に立ち止まって反転したことがある。その時勢いよく何者かとぶつかってしまった。完全に僕の不注意なのだが、短い女の子の悲鳴がしたので、これはもしや女の子との素晴らしい出会いの瞬間なのかとにわかに期待が膨らんだ。でも目を開くとそこにいたのはスクーターにまたがった豹柄のマダムという。不幸にもその時僕は『……なんだ』と無念そうな声を漏らしてしまい、その後こってり一時間もしぼられた。それからは急に立ち止まったりすることはなくなった。

 道を間違っていないか左右の建物たちを眺めてみる。最近の地図はネット上で景色まで写真で確認できるものだから、便利になったものだ。事前に目印として覚えておいたコンビニなどが見え、この道で間違っていないことを確認する。人生の道としては間違っていないだろうかとか一瞬考えてしまった。

 信号に捕まり、止まる。行き交う車の音を聞き流しながら、そろそろ目的地かと思う。視線を走らせると、見えた。七階建てで、一階が喫茶店になっている。

 引き返すなら信号が赤の今のうちだ。新しい何かを始めるのかと思うと憂鬱になる。変化に対するちょっとした抵抗があるのか、緊張する。変化よりも現状維持の方が気が楽だ。体調不良ということで今日はやめておくのも良いかもしれない。

 しかし無情にも信号は青にかわってしまった。時間切れを感じ、仕方なく歩き出す。

 足取りは新雪を歩くように重く感じてきた。雪は降っていないのだが辺り一面が白に覆われてしまった気分。小学生くらいの時はそれはワクワクの対象だった気がするけど。



 目的地に到着。

 都心の一等地ではないが、山手線内で駅から五分以内のビル。立地条件は良い方だと思われる。色々な店舗が入っているが、それなりの家賃が払えるほど仕事回りがうまくいっているということだろうか。やっぱり店自体もけっこう入れ替わりがあったりするのだろうか。それは分からないが、割と築年数がいっていないようで、見た目としては小ぎれいなビルだった。

 エレベーターに乗り込み、七階へ向かう。

 そう、目的地は七階。ビルの最上階に陣取るほどのところだ。最上階というと家賃も一段高いのでは、というイメージがある。

 電子音が響き、エレベーターの扉が開いた。

 目の前には黒と白を見事に使いこなしたお洒落な空間が広がっていた。

 店舗名のプレートもイタリックで英語表記。でも日本語でも小さく書かれている。

【御厨探偵事務所】

 父の紹介でアルバイトすることになったが、この探偵事務所は最近登り調子で難事件をいくつも解決しているらしい。

 ボックス型の受付にはイケメンの男性と美人の女性が納まっており、こちらに気付くと女性の方が出てきて迎えてくれた。

 用件を説明すると、さっそく中に通された。

 いくつかブースで区切られている所を通り過ぎるが、そこで相談を受けているのかもしれない。ひそやかな話し声も漏れてきているが、基本的にこういうところに持ち込む相談で他人に聴かれて良い内容のものはないのだろう。

 奥の『Staff Only』の部屋に通される。

 その中は会社の執務室風になっていた。いくつかの机が並べられていてそれぞれパソコンが乗っかっている。部屋の奥にはひときわ大きな机が設えられているので、そこが所長席なのだろうか。

 受付の女性は奥の大きな机に座って作業している女性に声をかけ、僕のことを伝えた。緊張が走る。探偵でしかも女所長……僕の勝手なイメージだとキレ者でクール、そして厳しいというものだ。最初の挨拶から厳しい社会のなんたらを教えられてしまうのではないか。自己紹介すると『声が小さい!』とか言われてやり直しさせられたらどうしよう。『背筋を伸ばせ!』と叩かれたらどうしよう。

 そんな風に肝を冷やしていると。

「あらーあなたが新入りクン? 今日からよろしくね!」

 おっとりした花のような笑顔で迎えられた。

 厳しさとは真逆だった。

 面食らいながら自己紹介。

 所長さんは御厨楚々みくりやそそという可憐な名前だった。おっとりしたお姉さんという感じで合っていると思われる。ゆるいウェーブのかかった髪や泣きぼくろが印象的だ。

 部屋にいる他の人達とも挨拶を済ませると、僕は所長席の横に用意された椅子に腰をおろして説明を受けることになった。

「まず、ウチは見ての通り探偵事務所です。探偵事務所ってどういう仕事をしている所かは分かる?」

 御厨さんは授業というか、家庭教師みたいな調子で尋ねてきた。机に両肘をつき胸の下辺りで手を重ね合わせている。笑顔も自然でこちらにプレッシャーを与えることはない。

 僕は漫画やドラマから形成されたイメージで答えた。

「浮気調査とか人捜しとかでしょうか」

 さすがに現代に警察の代わりに事件を解決に導く名探偵はいないと思うので、それを口にするのはやめておいた。

 御厨さんはうんうんと頷き、右手を上げて人差し指を立てる。

「だいたいそんなところね。たまに変わった相談を持ち込まれることもあるけど。君にはそういったお仕事の助手を務めてもらいたいの。さて、助手を務める上で一番大切なことは何でしょう?」

 僕は御厨さんの背後に広がる窓に視線を移し、考える。事務所らしく広い窓からは明かりをいっぱいに取り込んでいる。七階ということもあってなかなか見晴らしも良い。

 探偵の助手の役割とは何だろう?

 頭の中のライブラリーを漁ってみるが、今まで本格的な推理小説を読んだことがないのが災いした。僕の記憶に貯蔵されている作品たちでは助手にスポットライトが当たるようなことはあまり無かった気がする。そもそも助手がいないこともなかっただろうか? いや、助手的な立ち位置のキャラクターは最低限いたか。じゃあそんなキャラクター達が何をしていたかを思い出せば良いのかもしれない。

 一番最初に浮かんだ言葉は『噛ませ犬』だった。主役の活躍を引き立たせるにはまず最初に周囲が間違った推理を展開すれば良い。そしてみんなが行き詰まったところで颯爽と主役が真実を突き止めるという。でもリアルで助手がそれをやったら邪魔なだけだ。お給料をもらって間違った推理を展開するわけにはいかない。

 では他に何があるだろうか?

 探偵の邪魔をせず、かつ推理の助けとなることをしなければいけないだろう。

「ええと、証拠を集めて的確に探偵に伝えることとか、過去の似たような事例のデータを提示することとか、とにかく探偵の推理の手助けになるようなことでしょうか」

 実はとても難しい役割なのではないだろうかと思いながら、つっかえつっかえ言う。もしかしたらこれから犯罪心理学とか猛勉強しないといけないかもしれない。仕事に使うとはいえ一から学ぶのかと思うと胃が痛くなる。

 すると。

「ううん。一番大切なのは、わたしを『ミクりん』と呼ぶことでーす!」

 御厨さんは両手を広げてとんでもないことを仰った。僕は目を丸くし口は唖然の形で固まってしまった。物凄くナチュラルに言われてしまったので部屋を見渡してみる。他のみなさんもまさかアラサー(推定)のお姉さんを『ミクりん』と呼んでいるのだろうか?

 ないよな? ないだろう?

 僕の視線を感じた部屋の人達は、みんな笑顔になって急に『ミクりん!』と言い始めた。でも無理な笑顔を作っているのか引き攣ったものばかりなのが気になる。しかも一人だけ視線をそらしたまま俯いている人もいるのが更に気になる。

「あの」「ほら、みんな呼んでるでしょ?」

 僕の疑問はかぶせ気味に潰された。反論は許さないという意思表示だろうか。僕にはどうも視線をそらしたまま俯いている人が気になって仕方が無いんだけど。

 微妙な空気が漂う。ここで働くということに一抹の不安が生まれる。

 質問はあるんだけど声に出せる雰囲気に見えなくて、口をもごもごさせてしまった。御厨さんは頬の横で手を二枚貝の形にし、自然な笑顔だ。明るくて包容力がありそうで、それでいて育ちの良いお嬢様にも見える。ただし、纏っているオーラだけは逆らうことを許さない凄みがあるというか。

 僕は逡巡の結果、口の中で渋滞していた質問の言葉を嚥下した。

「……分かりました」

「うん、うん。よろしいよろしい。それから、助手の仕事は荷物運びとか連絡役とか、基本的に雑用みたいなことばかりだから難しく考えなくて良いからね。あ、君は車の運転できる?

できると凄く助かるんだけど」

「免許は持っています」

 免許については合宿で集中的に教習所に通い、早々に取得した。毎日詰め込み式で講習と訓練を繰り返しへとへとになって宿に帰っていたが、夜な夜な相部屋の四人で麻雀に燃えていたのを思い出す。そういうところに熱中しすぎたのか、一人最終試験で落ちそうになってお情けで合格にしてもらったのだった。

 ただ、免許取得後どれだけ車の運転をしたかというと、片手で数えられる程度しかない。自分で車を持てるほど裕福ではないので、ごく稀に親の車を運転する程度だ。このままいけば立派なペーパードライバーになれるだろう。

「良かったーそれじゃ後はお給料とか契約面だけど……」

 そこからはアルバイトであれば必ずするであろう説明を受け、特に問題なさそうなので聞き流した。アルバイトとしては割が良い時給かもしれない。僕に必要な情報と言えばそれぐらいだ。

 説明が終わると御厨さんは引き出しに手を入れ、書類を取り出した。

「じゃあここにサインとハンコお願いね」

 僕は椅子の下に置いてある自分のバッグを、屈み込んで漁った。ハンコとボールペン、それから念のため手帳も持ってきてある。バッグの中をごそごそやって、ボールペンとハンコを取り出した。書類に手を伸ばし、さっそく名前欄から埋めようとして……

「って、これ婚姻届……?」

 これにサインとハンコをしてしまったら大変なことになってしまう。

「あ、ごめん間違えちゃった」

 てへっと舌を出して婚姻届を回収し、本当の契約書に取り替える御厨さん。これって自虐ネタだろうか? それにしてもダメージがでかすぎるネタだと思う。しかも今の婚姻届の男性蘭には(※ただし年収2000万以上に限る)とか書いてあったんだけど触れない方がいいかな。

 御厨さんは、見た目はおっとりふわふわな感じだけど、性格は濃い人物のようだ。

「は、はは。びっくりしました」

 何も言わずにスルーするのも危険な気がしたので、極力触れない形の無難な言葉を選んで口にする。

 契約書へのサインとハンコが終わると、御厨さんは受け取った契約書をクリアファイルにしまう。それから立ち上がった。所内を案内してくれるそうだ。

 僕は何気無くついていくと、そこでとんでもない光景を目にしてしまう。

 御厨さんは何気無くある男性の前で立ち止まり、その人の肩にポンと手を置いた。

「小柴君、ボーナスはとぉってもしててね?」

「そ、そんなぁ……」

 小柴さんは野うさぎのごとくぶるぶる震えて声を漏らした。この男性はさっき一人だけ俯いて視線を逸らし、『ミクりん』と呼ばなかった人だった。

 上司が部下の肩を叩く光景って初めて見たけど、想像以上に破壊力があるな……

 新しい場所、新しいアルバイト。

 期待と不安……と言ってもほぼ不安に塗り潰された。小柴さんが今月の水道代どうしようと震えているので。

 小柴さんがその後どうなってしまうのかは考えないようにして、部屋を出た。

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