第2話 キサチの夢 ビンゾウとの約束
キサチの夢はある絵かきに会うことだった。
一度だけ見たことのある、一度しか見たことの無いその絵は
キサチの魂を震え上がらせた。そうあの日の夜のように。
昼食を済ませ、いつものようにサザエの貝殻で
していると、ビンソウがあわただしく駆け込んできた。
「おい!キサッチャン!」
ビンゾウはたいそう大事に大きな包みを抱えている。
その包みをみるのは今年で2度目だった。
「今度あの坂で、ぜっぜっ!」
「すません、今度あの坂ででっかい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます