小学生の頃にスト2ブームの洗礼を浴び、それからKOF、バーチャ、ロンとともに青春を送った私にとって、まさに「待望」と言えるのがこの小説です。私自身は決して上手いゲーマーではありませんでしたが、それでも仲間たちとあのピコピコガチャガチャうるさい空間に集まって、時に勝利の拳を上げ、時に敗北の涙を流し……。あれから20年近く。今はあの空間から離れてしまいましたが、だからこそ、この作品を読んで何かを取り戻せるかも……そんな予感があります。続きを心より楽しみに、お待ちしています!
”廃れたゲーセン” 一見ワクワク空間のように聞こえるが、その現実は楽しいものではなかった・・・。文章の節々に出てくるワードや、情景描写が作品の現実味を演出しており、見事に物語の中に引き込まれました。まだまだ序盤ではありますが、今後の展開に期待します!
煙草銘柄、ショートホープハイボールでなくソーダ割の部分は秀逸。句点の位置が若干、とか終始、暗く重い雰囲気だとか希望を感じさせる部分とか含めて異質であり、ストイックでもあり、希望と絶望の過不足もない同居とか?ハードボイルド展開でなく巻き込まれる事件表現難しいですが「先が気になる」物語。