嫌われ者に転生して評価を上げていく話は好きですが、
都合よく評価が簡単に上がりすぎ、結果が出過ぎなことに違和感を覚えます。
文章自体は読みやすいです。
・豚なのでダイエットしました
→1週間で効果が出始めました。
・周りにちょっと優しくしました
→数年来の悪評がとれて友人が出来ました。
・あの子に好かれるために頑張る
→実は最初から好きでした
この展開なら嫌われ者、豚キャラである必要がないです。
原作アニメの脇役(イケメンだけど恋のレースでは原作主人公に負けた)に転生しました。でも変わりません。
嫌われているからこその苦悩、何度良いことをしても裏を疑われる、
それでも我慢して続けていく末に報われるという展開が欲しかったです。
最初の設定に興味を持ち、物語も最初は楽しかったです。
しかし、物語の構成でいまいち楽しめず、気が付いたら、ここまで読んだのだから、とりあえず読み進めようという気分になってました。
視点変更のタイミングが酷く、盛り上がる場面で突然、違う話が始まるなどが多く、話の繋がりをブツ切りにしてしまい、わけが分からなくなって来ます。
アニメなら良い演出かもしれないが、小説で長々やられてもテンポが悪くなるばかりです。
他にも、ネタバレになるので詳細は書けませんが、主人公が最初は頑張って努力していたのに、章が進むと言い訳をつけて、真逆の事を行い出します。タイトルからみると仕方が無いのかもしれませんが、どんどん主人公の内面の魅力が無くなって行く様は残念感を強く誘います。
主人公の魅力の低下と視点変更を何とかすれば、素直に楽しめるようになるかもしれない作品です。