246豚 英雄の帰還 後編⑥
まずいまずいまずいぶっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!
”
アレは光を奪う魔法。
俺みたいな魔法に慣れ、耐性のある人間ならまだいい。だけど、この場にいる一般市民が”
発案者は、やはりあの
”
「旦那! 外に
てか、ふざけんなよ
あいつら、店内にいる一般市民を犠牲にしてまでカリーナ殿下を助ける気かっ! さすが王室命の狂信者と言われる
「奴ら、こちらに向けて何かの魔法をぶちまかすつもりだ! くそ、まさかこんなことになるとは!」
外の様子を確認してきた
ざわざわと突然降りかかった現実にパニックになる人たちが出てきた。勇敢な人は立ち上がり、カリーナ殿下を離すよう詰め寄るが。
「う、動くんじゃねえ! お前達は人質だ! 余計な動きしやがったらぶっ殺す!」
パニックになっていると言ってもさすがに
……まずいな。
外には
はあ……全く、何でこんなことになったのか。
「何を焦っておる
「焦るしかないだろう旦那! 白マントが二十以上、それにあのマルディーニがいる! 時間を掛ければ
俺の勝利条件は単純と言えば単純だ。
だけど、その前に――何故、このような行動を
あいつは敵キャラであり救う価値の無い男、それは紛れのない事実なんだけどさ。
「おい、だから誰も動くんじゃねえって言ってるだろ! それに、この金髪貴族のガキ! 何どさくさに紛れて逃げようとしてんだよ!」
というか…………おい。
俺を無視するんじゃねーぞ! 折角立ち上がってカッコつけたのに俺の存在が空気じゃねーか!
ドンッ! ……ドン!
だから俺は床を思いっきり蹴っ飛ばした。
床ドンだ。食べ物持ってこい! って意味の床ドンじゃなくて俺に注目しろ! って意味の床ドンだ。まあ同じ意味か。
しかし効果は抜群だった。
怒濤の床ドン二連続で店内の注目を再度、俺に集めることに成功したのだから。
「っ、そうだこっちには
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