248豚 英雄の帰還 後編⑧
「
「俺がドン引きするぐらいぶっ飛んでるな爺さん……まさか俺を勧誘にする目的だけで王女誘拐なんて馬鹿げた真似を考えたのかよ。メリットとデメリットが全く釣り合ってないぜ。爺さん、算術は苦手か?」
でも……ああ、なるほどな。
漠然とだが、大体の事情が飲み込めたよ。俺の脳内にバラまかれた
この
何てことはない。
祖国への帰還として、求める対象が水晶から俺になったってだけ。
しかし俺はシューヤの水晶の代わりかよ。何だか微妙な気分だぜ。
「悪いけど、答えはノーだ。
だけど確かに。
この爺さんは
「爺さん。俺を
これは多分、
祖国への帰還を望む爺さんを捨て駒の
そう考えると、一気に爺さんが哀れになっちまった。こいつもある意味被害者かもな。
失意の最中、同盟国の王都に対して真正面から敵対行為を行うなんて暴挙に手を出さざるを得ない状況に追い込まれた。
何か事を起こして
「それにしたって、やり方が幾ら何でも強引すぎるんじゃないか爺さん。さすがにここまでの騒ぎを起こされると、
『――
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