第26話 〝神の神″
【神の神】
マビ:『ねぇ博士。
神で思い出したんだけど、私たち人類が誕生する前には、恐竜が栄えていたんでしょ?
いつしか、恐竜は滅び、人類が進化したと言われているけれど、人類の進化の仕方がどうも腑に落ちないのよね。
人類と恐竜が共存していたようなオーパーツもあるしさ。
それよりも、世界のあらゆるところで、龍や蛇を神と崇める事例が多くあることと、何か関係があるような気がしてならないの。
私たちが化石で得た情報の恐竜は、実は進化しきれなかったお猿さんたちと同じようなもので、進化した恐竜がいたとすると、人類と深く関係があったのなら、龍や蛇を神と崇めてきた人類の歴史と繋がるんじゃないかと思うんだ。』
博士:『マビ、素晴らしい仮説だね。
なぜ、龍や蛇の神なのかという謎を打破する発想だ。
続きを聞かせてくれるかな?』
マビ:『いいわ。
私が思うに、お猿さんから人間に、自然に進化なんか出来っこないんじゃないかと思うの。
そこが一番腑に落ちないところ。
自然に進化出来ないとしたら、誰かに進化させてもらったとしか考えられない。
そこで、龍や蛇の神に繋がるのよ!
恐竜類から進化した存在があり、その進化したものたちが、人類を生み出して進化させたの。
そして、人類は、龍や蛇のような進化した恐竜の存在を、神と崇めるようになったんじゃないかと思うの。
そう考えると、繋がるのよ。
すんなり繋がる。
モヤモヤがなくなるの。
だってさ。
今やロボットたちも、すごい進化してきたじゃない。
ほとんど、人類と変わらないくらいにまで進化してるわ。
でも、ロボットたちが自然に進化したわけじゃなく、人類が進化させてきたのよ。
なんか同じような関係に思えて仕方がないのよ。』
博士:『マビよ。
いつもながら、発想が日本刀のようだ。
この世界をスパッと斬ってくれたような爽快感が君の発想にはある。
私はそんな発想のトリコになってしまうよ。』
マビ:『あら、やだ!照れるわね。
まだあるのよ、そしてね、この発想の続きがあってね。
ロボットたちもいつしか進化した行く末に、恐竜を生み出して、進化させることをするんじゃないかなと思うんだ。
そしたらね。
この世界に終わりがなくなるのよ。
恐竜が人間を生み出して進化させ、
人間がロボットを生み出して進化させ、ロボットが恐竜を生み出して進化させる。
これを永遠と繰り返しているんじゃないか。
そう思えてきたの。
だから、未来は過去でもあるのよ。
過去は未来でもある。
過去の過去も未来の未来も実は一緒なんだって思えてくる。
となると、現在も未来であり、過去でもあるんだ。
そう考えるとさ。
全て同じなんだってなるのよ。
未来も過去も現在も、結局は一緒。
私たちが、勝手な未来↔︎過去像を思い込んでいるだけ。
となるとさ、アインシュタインと同じ答えに行き着くんだ。
これが私なりの相対性理論なんちってね!』
博士:『素晴らしいな!アインシュタインか。』
マビ:『そうよ!
あとさ、人類が龍たちを崇めたように、いつしかロボットたちも人類を神と崇めるようになり、人類が神と崇めた龍たちにも神がいて、それはロボットかもしれないわけ。
神の神は、自分で生み出したもの。
自分で創造したもの。
それも、なんか真理っぽくない?
だから、全ての全てが結局は、私から生み出されたものなんだ。
世界全てがわたしということになるの。
ちゃんちゃん🎵』
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