第6話

歯が出たついでに、得意の脱線を失礼致す。


アンセルモは、無一文で両親が始めたリストランテである。それまで神保町のカレー店で勤めていた父が、日本刀集めが趣味の店長とケンカし、退職金ももらってやるかぁと、まるでヤクザのようにタンカを切って、いらねぇと辞めたため、私たち家族はどん底の貧乏に落ち入った。


しかし、下には下がいるものだ。自分たちは家で風呂に入れるだけ十二分に幸せだったのだ。中学の時、そのときは全く知らず、後で知ってショックを受けたが、母子家庭で自宅にお風呂がなく、それで週に6日は臭ってしまった同級生が実際いたのだ。


そんな彼女を、私は末積の匂が姫(すえつむのにおうがひめ)と、源氏物語っぽく、今なら呼んでみたいものだ。


中学生の頃が今さら懐かしく、誰か幹事やってくんないかな、と思う。私はいつも人頼みで乗っかるだけである。


中学の話序でに、もはや脱線なしでは成り立たない、このアンセルモ物語に、また一つ、花ならぬ、鼻持ちならない話をさせて頂こう。


まず、恵愛して止まない剣道部の先輩に、暴露のお詫びを真っ先に申したい。


すんまっせっん、高鍋先輩

失礼いたしやすっっっっ


ビックリマークをいくら並べても、先輩は先輩、年功序列には逆らえないので、ビンタの一発位もらってやらぁと去勢を張る。所詮、私はイタリア生まれの応用系(欧と応を掛けただけ)日本人だが、義務教育は文科省の超配下なので、上への態度は絶対である。が、剣道は交剣知愛という、なあんとも厄介な教えがあり、そこは後輩の意地が働くので、ビンタ一発に対し、3本は小手面食らわしてやる。イッヒッヒッ。で、私はにはなので、仮想的国ならぬ、敵国アメリカの記号である!とか、?はこの物語では使いたくない。日本語なめんなよ、ヤンキーめ。


日本語、もっともラウラにとって苦しまされた科目だ。てやんでえ。三つ子の魂百までと言うじゃないか!おっと、使っちまった。やっぱ、記号は便利である。が、が、が、記号は数学だけでじゅーーにぶん。マジボケ、ゲロ吐くわ。


43才、ここで、誰も聞いちゃいないのに、勝手に独白。


センター試験、我々世代は共通一次試験、どっちでも所詮同じだが、それを今年2016年申込み(申、は申年のそれ、神様の意味がある。これはマジです。心配なら自分で調べてたもれ。)忘れて受け損ね、しゃあねーから、ーとえは同じか、おい、来年に持ち越しである。


現役のとき、一年時、新聞のスポーツ欄で京都大学アメフト部かラグビー部が社会人を倒して日本一になったニュース(ジャニーズのではない。)


嵐が登場する前に、ここで万事休す。

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