定休日なので皆で華屋与兵衛に行った。喧騒と言えなくもないお喋りの渦に蒔かれそうになるが、それも空腹のせいと耐える。

ランチメニューの一番安いセットを頼む。以外にも早くきて、空腹の淵から早くも生還。

イタリア生まれのイタリア料理育ちの私だが、大好物は俄然ラーメン。

麺以上にスープが好きで、美味しいスープなら全て飲み干す。

良い塩梅の塩加減と、だしの利いた塩気が私をパワーアップさせる。

残すなんざもってのほかだ。

スープというものは、イタリア料理もそうだが、料理の一番根幹をなすといえよう。剣道するとき基本が最も大事で、強さは基本からみなぎるように、味の大元はスープである。

イタリア料理から派生したフランス料理も然別だろう。

スパゲッティーの美味しさの決め手は、だから当然ソース、と述べたいところだが、もっとシンプルに、スパゲッティーの麺を茹でるとき、沸騰した水に加える塩の量である。

アンセルモのシェフは恐らく、海のそれより少々多めな位か。

スパゲッティーついでに述べるなら、茹で加減も命である。アルデンテ。Al Dente.直訳すると、歯で。つまり、噛み心地がよくある具合に、という意味だ。

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