燃費を向上させるコツ(車両編)空気抵抗

 車が走行するに辺り、空気の壁、空気抵抗に打ち勝ちながら進まなければなりません。走行中に窓から手を出すと、風の力で手が後ろに持っていかれた経験はありませんか? 走行中に窓から手を出すことは危険ですのであまりおすすめしませんが、外に手を出せば風の力を受けることができます。これが空気抵抗です。この空気抵抗を減らすことにより燃費の改善が出来るのです。 


 では、どのようにして空気抵抗を押さえるのかを考えてみましょう。空気抵抗は全面投影面積とCD値(空気の流れやすさを表す数値)、また速度により決まります。全面投影面積というのは先ほど説明しましたが、車を前から見たときの面積だと考えればいいです。例えばワゴン車とスポーツカーを比べてみましょう。前から見た面積はワンボックスカーの方が面積が多いのではないでしょうか? それが空気抵抗が多く燃費が悪くなる原因となるのです。


 次にCD値というものを説明します。CD値とは、空気の流れやすさを表しているものと考えればいいです。空気が流れやすければ、空気抵抗が少なくて当然のことでしょう。例えば、2台の同じスポーツカーだったとしても、片方にリアウイングがついているようであれば、そちらの車両はダウンフォースを稼ぐためにCD値を悪くしていることがあります。空気の流れを邪魔することで、ダウンフォース(車を地面に押し付ける力)を得ようとするためです。


 そして、最後に走行速度です。空気抵抗は速度の二乗に比例します。車の速度が2倍に増えれば空気抵抗は4倍になります。もし速度が3倍になれば空気抵抗は9倍になります。速度を出せば出すほど抵抗が大きくなり燃費の悪化に繋がります。


 では、空気抵抗の予備知識を得た読者のみなさまにお伝えする燃費向上テクニックはと言いますと、速度を上げすぎない、これに限ります。全面投影面積を少なくするために屋根を切断すると言うのも1つの手段かもしれませんが、そんな訳にはいかないでしょう。また、CD値を稼ぐために、何かできることもほとんどありません。自動車メーカーが頑張ってCD値を押さえた結果なのですから。


 ただひとつ言えることがあります。それは、全面投影面積とCD値の値を悪くしないように、と言うことです。たとえば、スキーキャリアを年中載せてある人はいませんか? スキーキャリアが乗っていれば、全面投影面積が増えます。そして、空気の流れも悪くなります。必要がないのでしたら外しましょう。そして、CD値を悪くしないコツの一つに窓を開けないという手段があります。窓を開けると空気の流れが著しく悪くなります。窓を開けないのもコツの一つです。

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