燃費を向上させるコツ(車両編)考えてみよう2
引き続きまして考えてみようのコーナーです。
先ほど燃費の良い車、悪い車を思い浮かべてみて頂いたかと思います。なぜ燃費が良いのか、悪いのか、を先ほどの走行抵抗から考えてみることにしましょう。
まず、1つ目の空気抵抗。こちらは全面投影面積が大きいほど不利になると言われています。全面投影面積とは車を前から見た時の車の面積となります。軽自動車よりトラックの方が全面から見る面積が大きいと思いませんか? 例えば、台風などの強風の際、町の看板が大きく揺れるのを見たことはないでしょうか? 面積の大きい看板は風の影響を受けやすいのです。車も同様に面積が大きいと空気の抵抗を多く受けます。それこそが燃費を悪化させる原因の1つなのです。
そして、2つ目の転がり抵抗。タイヤの転がりを妨げる抵抗です。多くの場合がタイヤのたわみから発生します。そして車両の重量に大きく左右されます。トラックが不利な理由がそこにあるのです。また、路面とのタイヤが触れる面積(接地面積)にも大きく左右されます。そのため細いタイヤの方が有利とされています。スポーツカーやレーシングカーを思い浮かべると分かるようにタイヤを太くしています。カーブで早く曲がるためや、急加速やブレーキの時にタイヤが滑らないようにグリップ力を稼ぐのを目的としています。そういった車では、燃費においては不利になります。
次に、加速抵抗です。この抵抗は車両重量に大きく左右されます。軽自動車は軽くトラックが重たい。トラックが燃費が悪い理由となります。ショッピングカートを思い浮かべると良いでしょう。買い物が始まったばかりの何も載っていないショッピングカートと最後にレジに向かう時のショッピングカート。どちらが動かすのに大変だと思いますか? 一目瞭然でしょう。重たいショッピングカートのほうが動かすのに力が入ります。それと同様のことが車でも起こっていると考えるといいでしょう。
そして、勾配抵抗。これは自転車に乗ればすぐに納得いく抵抗です。自転車で坂を上るのに苦労した経験はありませんか? もし荷物をたくさん積んでいるのなら尚の事。想像に難くありません。疲れるでしょう。こちらも車両の重量に大きく左右されます。軽い車が有利なのです。
以上のことから、皆さんの想像する燃費の良い車、悪い車について、なぜ燃費が悪いのか? という理由付けが出来るのです。
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