燃費を向上させるコツ(車両編)軽量化
先程のページで軽量化に対して期待させてしまいましたが、大して軽量化など出来きません。軽量化に費用を掛ければ別ではありますが、そもそも、軽量化と言うものはお金がかかり難しいとされています。もし軽量化を考えているのであれば一読頂きたいと思います。筆者も軽量化は行っておりません。費用対効果に見合わないからです。
軽量化と言うものには基本的には二種類存在します。
・1つ目は、単純に物を外す、取り除く方法です。
・2つ目が、部品自体を軽い物に取り替える方法です。
では、1つ目の物を外すと言う方法から説明します。
物を外すと言う方法。座席を取ると言う話を筆者自身よく聞きます。レーシングカーなどでは良く行われる手法です。運転席以外必要ないので外すということです。確かに軽くは出来るでしょう。しかし、乗車定員が変わってしまい車検に受からない。また不正改造で捕まってしまう可能性すらあります。おすすめはできません。唯一おすすめ出来るとすればスペアタイヤを外すという方法でしょう。この方法は現在の多くの新車にも採用されています。自動車メーカーも推奨しているということなのでしょう。自動車メーカーもスペアタイヤのレス化しています。そのためスペアタイヤを外そうと思ったがすでに自分の車にはスペアタイヤが付いていない、なんてことがよくあります。こちらは古い車でしかできない方法でしょう。
ただし、ここで注意して頂きたいのが『パンクしたときにどうするか』と言うことです。スペアタイヤが付いていなければパンクした時に交換することができません。そのため、すでにスペアタイヤが付いていない車に乗られている方ならご存じかと思います。パンク修理キットの存在についてです。もし、スペアタイヤを外し軽量化するのであれば必ずパンク修理キットをお積みください。車検の項目にもスペアタイヤについての点検項目が存在します。スペアタイヤがないと車検に合格しません。代わりのパンク修理キットが必要となります。車検に受かる受からないは別として、いざパンクした時に必ず困ります。パンク修理キットを乗せてください。
2つ目の、部品を軽いものに交換するという方法です。
一番、よく聞く方法にホイールを鉄のホイールからアルミのホイールに交換するという方法です。鉄より軽いアルミ。では本当にアルミホイールは軽いのでしょうか? 実際はさほど変わりません。下手をするとアルミホイールの方が重たい場合もあります。新車を買う際に、上級グレードとなるアルミホイールは大型化し、そのため重たくなることすらあります。
なぜ軽い素材のアルミホイールが重い素材の鉄のホイールより重たいことがあるのか? 先程言いました、そもそもの大きさ。ホイールのインチ数が違う事とは別の理由もあります。それは素材による強度の違いからです。アルミは鉄と比べて軽いのですが、鉄よりも強度がありません。鉄のように薄くしてしまうと簡単に割れてしまうのです。その為、アルミホイールは強度を出すために厚く作られます。すると必然的に重たくなってしまうのです。
では、すべてのアルミホイールが重たいのか? そんなことは実は無いのです。自動車メーカーが新車に装着するアルミホイールはデザインと剛性を重視し、軽量化に置く比重が少ないのです。もし軽量のアルミホイールをお探しであれば、カー用品店にいかれた方が良いでしょう。軽いホイールが見つかるはずです。
しかし、注意していただかないといけないことがあります。それは、強度の問題です。軽量アルミはセンターラインに敷かれているガタガタ(キャッツアイ)を踏むだけで容易に曲がってしまう物もあります。カー用品店のスタッフにアドバイスを求めると良いでしょう。
また、そう言った軽量のホイールの場合、タイヤを太くしなければならない場合があります。タイヤが太くなれば転がり抵抗の面で不利になります。よく見定めすることが重要なのです。
その他にも、交換により軽くなるもの存在します。ボンネットを鉄からカーボンに変えるなど、軽量化には多々方法はあります。しかし、燃費を向上させお財布に優しいをコンセプトにお送りする本書には適さないことが多いため、軽量化についてはここで打ちきりにさせていただきたいと思います。高価な部品に変えたのに燃費が少ししか良くならなかったでは意味がないからです。
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