燃費を向上させるコツ(車両編)動力損失

 動力損失とは、エンジンから発生したエネルギーがタイヤに伝わるまでに減ってしまう。すなわち損失するエネルギーのことです。エンジンから発生するエネルギーの全てがタイヤに伝わる訳ではありません。タイヤまで伝わる間にロスをしているのです。


 例えば、タイヤまでに伝わる間にいくつもの回転する部品が存在します。それらにはベアリングを用いて損失を減らそうと努力はしていますが、損失はゼロにはならないのです。そう言ったものの積み重ねが燃費の悪化に繋がります。


 この動力損失を減らすことはなかなか難しいと言われています。先に言いましたベアリングもそうですが、より転がり性能に優れているベアリングを用意出来るのであれば話は別ですが、そんな物は一般の人からすれば無理な話だからです。


 それでも損失を減らしたいのであれば、各種オイルの交換はオススメです。


 オートマチックであればATフルード、マニュアルであればミッションオイル。FR車や四輪駆動車ならデファレンシャルギヤにもオイルが入っています。それらのオイルを新しい物に替えることで抵抗が少なくなり燃費の向上を期待できます。


 また、オイルの粘度(オイルの固さを表すもの)を柔らかい物にすることにより燃費に貢献できます。例えるのなら、ハンバーガーショップのコーラをストローで吸うのと、シェイクをストローで吸うのとを比べると理解がしやすいかと思います。シェイクを吸う方が吸う力が必要ではないでしょうか? 力が必要だと言うことはエンジンも同様に、余計なエネルギーを使うと言うことです。


 上記の例のように柔らかいオイルを選ぶこともいいでしょう。しかし、柔らかければいいと言うものではありません。柔らかいと言うことは、それだけ油膜が薄くなり金属同士の磨耗が押さえられない可能性があります。それらの装置に合ったものを使う必要があるのです。


 各種オイル交換をする際は必ずカーディーラーやガソリンスタンドで相談し、車に合ったものを使うようにしましょう。

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