第一章(3)

 東館を出ると、お日様が眩しかった。

 コンスタンスは痛む足と令嬢らしさの許す限りの速足で歩いていたが、足手まといだと、認めないわけにはいかなかった。マイラは旅装だし、動きやすそうだし、たぶん、ひとりならば今頃は西館についていただろう……迷わなければ、の、話ではあるけれど。

 とは言え、マイラをユリウス一人が案内するのは危険だ。どんな噂が立つか分からない。

 だから足手まといではないのだ、コンスタンスは自分を慰めつつ、ユリウスにいきさつを説明した。ユリウスは笑わなかった。灰色の瞳は笑っていたが、少なくとも顔には出さなかった。見上げた心根だ、と、コンスタンスは思う。

 西館と東館の間にある庭園を、三人はのんびりと歩いて行く。小さな木立に囲まれた四阿に差しかかった時、マイラがふと、ユリウスを見上げた。

「そう言えば。ご迷惑ついでに、ひとつ、伺ってもよいでしょうか」

「なんなりと」

 ユリウスが丁寧に答え、マイラは四阿に入った。周囲を見回し、目で断って、長椅子に座る。

「お時間を少々、いただけますか」

「僕たちは、構いませんが……お急ぎだったのでは」

「ええまあ、それはそうなのですが、でも、こんな機会を逃すのは惜しいから」

 マイラはもう一度、周囲を見回した。コンスタンスもユリウスも座り、その四阿が、西館からも東館からも、視線を気にしないでいい場所だということに気づく。

 四阿には屋根があり、周囲を生け垣に囲まれている。中央に大きな水盤があり、美しい水を湛えていた。その周囲を取り囲むように長椅子が設置されている。座って水盤に視線を落としているマイラの横顔に、ゆらゆらと揺れる水面の光が映っている。

 二人が座ると、マイラ顔を上げ、少し言いにくそうに言った。

「フェルディナント=ミンスター・アナカルシス王弟殿下は、お怒りではないでしょうか」

「え?」コンスタンスは呆気に取られ、

「いえ」ユリウスはゆっくりと答えた。

「さっきのことでは、別に怒ってはいませんでしたよ。王弟殿下は、僕たちの仲をからかうのが好きなだけで」

「ああ、いえ、そうではなくて。私のことを。……偽者との婚姻を、嫌がっておいでではないですか」

「偽者――」

 コンスタンスは言いかけて、口をつぐんだ。そうだ。

 アナカルシスにとって、【最後の娘】との婚姻は、悲願だ。

 でも、マイラは『本物』ではない。【最後の娘】を対外的に担うだけだ。だから、今日までマイラとフェルディナントは会わずに来た。正式には、【最後の娘】はまだ生まれていないからだ。

 剣に選ばれるまで、【最後の娘】は生まれない。

「そんなことはありえません。王弟殿下は、七歳のころからずっと、あなたに感謝しています。……僕たちも。王太后陛下も。剣が選ぼうとそうでなかろうと、僕たちにとって貴方は救い手であり、唯一無二の【最後の娘】です」

 マイラはじっとユリウスを見つめ、そっと微笑んだ。

「そうですか。……それなら良かった」

「なぜそんなことを気になさるのです」

 ユリウスがやや怪訝そうにたずね、マイラは、言いよどんだ。

 しばらく逡巡して、意を決したように顔を上げた。

「……シャトー家はエスメラルダの家柄。ですから……ご存じの方が、いいかも知れません。私は、【最後の娘】は、まだ、この世にない方が良いと思う」

「この世に……?」

「あの剣は、出てくるのはまだ早いと思うんです。だから何とか撒こうと思ったけれど、やっぱり無理でした……」

「えっ」

 その時コンスタンスは、異様な気配を感じた。

 そしてそこに、剣が飛んできた。まるで自分のことが話題になったことを聞いて飛んできた、とでも、言うかのようだった。

 剣は滑るように空を飛んで、ぴたりと空中に止まった。マイラの右側、手を伸ばせばすぐに握れる場所に柄を向けて。まるで忠実な僕のように。誰にも触れられていないのに。

 愕然とする。でも、マイラは慣れているようだった。

「王弟殿下がお怒りではないかと、それだけが気掛かりでした。でも、お気になさらないなら、今回も放棄しようと思います」

「え、いや、……え?」ユリウスは珍しく動揺した。「これが、【最後の娘】……ですか?」

「そうじゃないといいな、と、祈ってはいたんですけど……でもやっぱり、そうみたいなんです。飛んで後をついてくる剣が他に何振りもあったら、それはそれで怖いですし……。今朝飛んできたんですね、それで、受け入れるわけにはいかないし、ここに来る前に撒けるかな、と思ったんですけど、でもやっぱり無理で……逃げてるうちに、……あんなことに」

「ちょっと待って。今回もって、おっしゃいました?」

 コンスタンスは混乱しつつ訊ね、マイラは軽くうなずいた。

「追いかけられるのは、四度目です。でも大丈夫、一度受け入れて、刀身に血で名前を書けば、剣は泉に戻ります」

「なぜ放棄するのですか。本物でありながら偽物のふりをするなんて」

 ユリウスが少し鋭い様子で訊ねた。

 マイラはユリウスを見返し、それから目を伏せた。

「さっきも申し上げました。私は、この剣を継ぐ人間が生まれるのは、時期尚早だと思うから」

「なぜ」

「エスメラルダは毒されています。孵化の引き金、という概念を、ご存じではないですか」

「存じております」

 ユリウスがうなずき、コンスタンスは黙っていた。コンスタンスは知らなかったが、話の腰を折るべきではない。

「【最後の娘】が生まれれば、毒に満ちたあの世界への扉を開けることができるようになる。その日に備えるための準備が、国を挙げて進められています。準備万端整えれば、あの毒に対抗できるものだと……魔物にも、立ち向かえるものだと。やっかい事を全部片付けてすっきりした気持ちで暮らしたい、それが、エスメラルダの人達の願いなんです。

 仕方がないのかも知れません。人間は、それほど強くはないから。エスメラルダの冬は苛酷すぎますし……いつこの楽園がほころぶのか、その日におびえながら日々を、あの苛酷な冬を、これからもずっと過ごし続けていかなければならない。そのためには、いつか、この困難に打ち勝つのだという希望が、必要なのでしょうから。

 私は、グウェリンの人間です。グウェリンはエスメラルダの〈剣〉ですから……真っ先に、魔物に、立ち向かうことを期待されてる。私は、」

 言ってマイラは、悲しそうに笑った。

「……私は、エスメラルダの裏切り者と、言われてしまいました」

「そんな」

 コンスタンスは思わず声を上げ、マイラは、眩しそうにコンスタンスを見て笑った。

「いいんです。私は自分が裏切り者なんかじゃないと知ってる。味方だってちゃんといる。私の意見は、ただあの人達にとって『聞きたくない』意見であるだけ……聞きたくないからといって、闇雲に意見を封じるなんて横暴なことでしょう。私は自説を曲げる気はないし、その説を貫くことは自分の心に恥じることじゃないから、苦しくなんかないんです。

 それに【最後の娘】は私を選んだ。まだ【あちら】への扉を開くべきじゃないと主張する人間を。ルファルファの意思が、私を示した。毒や魔物に、立ち向かうことは、いつかはできるかもしれないけれど、まだその時機じゃない、という意味なんだと思いたい。だから今回も、私は放棄する。でも……王弟殿下が、あなた方が、剣のない私を受け入れてくださるかどうか、それだけが気掛かりだった。だから」

「……紙が」

 ユリウスがかすれた声で言った。

 コンスタンスはその視線の先をたどって、確かに、その宝剣の柄につけられた古びた革紐に、同じく古びた小さな革袋がついているのを見た。中から黄ばんだ紙が覗いている。

「ええ。先代が遺した手紙のようです」

 マイラは言い、ためらわずに剣をつかんだ。鞘を少し滑らせると、輝く刀剣が現れて、コンスタンスはたまらず目をかばった。

 眩しい。

「コンスタンス、どうしたんだ」

 ユリウスが不思議そうにたずね、そのまばゆい光が、ユリウスには見えないらしいと悟る。

 すると。

 マイラは、驚いたようだった。

「なぜ」

 ユリウスの前に、剣を差し出して見せる。

「貴方は……眩しくないのですか?」

「え、はい。僕には、素養がないので」

 何の素養だろうとコンスタンスは思う。こんなに眩しいのに、きらびやかなのに、ユリウスにはこれが見えないのだろうか。

 マイラはしばらく考え、ややして、悲しげな顔をした。

「……そうですか」

 どうしたのだろうとコンスタンスは考えた。

 なぜ、ユリウスに『素養がない』ことが、マイラは悲しいのだろう……

「なぜ、」

 ユリウスが言いかけ、マイラは首を振った。

「いえ、何でもありません。どうか、見ていてください」

 マイラは現れた刀身で、指先を切った。血が指先に盛り上がる。

「……放棄します。よろしいです……か」

 マイラの問いに、ユリウスは頷いた。マイラはほっとしたように微笑んで、刀身に、血のついた指先を滑らせた。眩しすぎて、何をしているかはコンスタンスには見えなかった。

 きゅう。

 剣から輝きが失せた。

 マイラは血のにじんだ指先を舐め、刀身を鞘に戻した。ユリウスが言う。

「先代……とは……エルヴェントラ……エスティエルティナ=ラ・マイ=エスメラルダですね」

「ええ、私の曾祖母です。彼女が生きていたころは、エスメラルダはこうじゃなかった。……私は彼女にはなれそうもない」

「なる必要はないでしょう。あなたは姫じゃない。マイラ=グウェリンなのですから」

 ユリウスの励ましに、マイラは微笑んだ。

「笑っちゃいますよね。彼女に似た面差しの子供がやっと生まれたと思ったら、彼女にちなんだ名前をつけてしまうんですから。幼い頃からずっと、期待されてきましたが……一族の……エスメラルダ中の期待に反して、私は出来損ないです。破滅を避けるために、ただ闇雲に反対し続けることしかできない……。先代だったら、きっともっと、みんなをちゃんと、納得させて上げられたんだろうに……似たくないところだけ似て、後は全然」

「方向音痴ですか」

「はい……」マイラは恥ずかしそうに顔を覆った。「あと外見だけ……もう……何でよりによって……方向音痴……」

「手紙には何と?」

 さりげない口調でユリウスは訊ねた。

 するとマイラは微笑んだ。「読んでいません」

 そうして、ぱっ、と手を放した。【最後の娘】と呼ばれる剣は、地面に落ちなかった。くるくると迷うように空を動いて、ややして、ひゅうん、と音を立てて南の方へ飛び去って行った。

 あああ、とユリウスが言う。

「……読んで……ないんですか」

「ええ」

「どうして!? 三回も機会があったのに!」

 読みたかったのか。コンスタンスは意外なユリウスの一面に、笑みを噛み殺した。マイラも微笑む。

「だって、読んじゃいけないでしょう?」

「そうでしょうか、あなたはちゃんと剣に選ばれたのに」

「でも私は、【最後の娘】を担う覚悟ができないから。【最後の娘】に手紙を結わえたということは、他の人間には見られたくないと言うことでしょう?」

「それは……そうですが……」

 ユリウスは不満そうだ。

 ややして、低い声でうめく。

「……偉人の手紙なのに」

「まあね、中身が気にならないと言えば嘘になりますけど、まあ、次の代がちゃんと読むでしょうし。……コンスタンス様」

 マイラは言い、コンスタンスを見上げてにっこり笑った。

「あなたにお会いできて良かった。助けてくださってありがとう。あなたが……あなたが、あなたのような方で本当に嬉しい」

「え……え?」

「あなたは先程、自分はただの小間使いだから気にするなとおっしゃいましたが……そんな言い方はやめてほしい。コンスタンス=ガルフィンという方は、ドレスの似合う可愛らしい女性です。小間使いだろうとお姫様だろうと、若い女性に大変なご迷惑をおかけした点は変わらないでしょう。いつかご恩返しをさせてほしい」

「そ、そんな」

 大したことをしたわけではない、言いかけたコンスタンスに、マイラは微笑んだ。

「後になったら、もしかしたら、私の手が必要になる日がくるかもしれない。覚えておいて。あなたが望めば、私は絶対に助けに行きます……望めば、の、話ですが」

「……はい」

 謎かけのようで、意味が分からなかった。でも、マイラが真摯な気持ちからそう言ってくれているのだということは伝わった。頷くとマイラは嬉しそうに笑った。少し恥ずかしそうに、立ち上がる。

「お時間を取らせて……ありがとうございました。もう、ここで結構です、あの建物が、西館、ですよね」

「違います」

 言ってユリウスも立ち上がった。

「お送りしますよ。あなたが指してるのは、さっき出てきた東館です」

 これは重症だ。コンスタンスも笑みをこらえて立ち上がった。ユリウスに続いて歩き出すと、小さく縮こまったマイラがしょんぼりと後をついて来る。

 ――遊べないの。ここから出ちゃいけないの。

 どうしてだろう。彼女を見て、あの子のことを思い出した。

 あの子は箱庭の中にいた。

 この人もそうなのかもしれない、なぜだか、そんな気がしたのだ。裏切り者と彼女を呼ぶ人たちのいる場所。偉大な曾祖母と同じであれと期待し、それを押しつける人たちのいる場所……

 コンスタンスはなんだか胸が一杯になって、マイラの隣に並んでそっと左手をとった。

「私の方も」

 囁くと、マイラが顔を上げた。「え?」

「あなたという方が……あなたのような方で嬉しいです。何か……私にも、何か、お手伝いできることが、あるといいのですけれど」

「いけません」

 マイラは立ち止まった。コンスタンスの手を握り返して、低い声で囁いた。

「エスメラルダに関わってはいけません。……そうだ、口止めを忘れていました。お願いです。あの剣が私を選んだことを……四度選んで、四度とも放棄したことを、知っている人はほとんどいません。お願い、誰にも言わないで」

「それは……もちろん」

「口外無用というなら、もちろん黙っています。ただ、僕の主と、それから父には、報告しなければなりません。公にはならないよう取りはからいます。ご理解いただけると思いますが」

 ユリウスが言う。マイラは少し迷ったが、頷いた。

「それは仕方がありません……でも、あの」

「はい?」

「その……先程の……その……」

 その頬が赤い。赤くなりやすいたちなのかもしれない。指先が所在なげに動いている。

「迷子の件の方は、どうかご内密に……」

「ああ。あの方は、多分気にしません。それどころか」

「面白がられると思いますよ」

 コンスタンスが言い添えるとユリウスは頷き、マイラはまた両手で顔を覆った。

「面白がられたくありません」

「あ、ごめんなさい、言い方が不適切でした。興味を持たれる、ということを言いたかったんです」

「大丈夫ですよ、そんなことで人を嫌うような方ではありませんから」

 コンスタンスとユリウスが口々に言っても、マイラは頑なだった。

「でも、でも、……呆れるでしょう? 呆れ、ますよね? ただでさえ不釣り合いなのに、その上、……その上……」

 もはや頬を通り越して首まで赤い。コンスタンスはそこでピンときた。

 マイラはフェルディナントを知っている。似顔や伝聞などではなく、本人を。

「初対面……だったのでは?」

 ぱっとマイラが顔を上げる。真っ赤に染まった、泣き出しそうな顔。

「なっ、なんでっ!?」

「いえいえ」にっこり笑ってやった。「承知いたしました。王弟殿下には内密に」

 嬉しさが込み上げてくる。なんて可愛らしい人なのだろうと思うと、頬から笑みがこぼれてしまう。どうやって会ったのだろう――いや、フェルディナントの方は初対面だと言っていたから、こっそり覗きに行った、ということなのかもしれない。

 マイラは何か言おうとしたが、ユリウスの不思議そうな視線に気づいて唇をひき結んだ。これ以上ぼろを出さないよう、物理的に唇を引き締めたらしい。

 コンスタンスは屈み込んで、囁いた。

「どこで会われたんです? いつのことですか?」

「……二年前に一度だけ、ラク・ルダで……ご挨拶はできませんでしたが、その、その」

「ああ、大神殿の」

 ユリウスは二人の内緒話に耳をそばだてるような真似はせず、先に立って歩いて行く。マイラはそれを見て、早口で囁いた。

「……どうして見透かすの、私、そんなにわかりやすいでしょうか」

「ふふ、だって私も恋する乙女ですもの」

「恋――」

「六月が楽しみですね」

 微笑むとマイラは俯き、小さく頷いた。

 コンスタンスは嬉しかった。ずっと、マイラ=グウェリンという女性は、フェルディナントの命を救うために『犠牲』になるのだと、思っていたからだ。

 でも違うようだ。マイラもこの婚姻を喜んでいるのなら、こんなに嬉しいことはない。

 マイラはしばらく気持ちを落ち着かせようとしていたようだが、ややして、気を取り直したようにコンスタンスを見上げた。

「私、こういう話に免疫がないんです。あんまりいじめないでください、コンスタンス様」

「あの、……様を、つけないでいただけませんか。私、本当は、こうして並んで歩けるような身分じゃないんです」

「コンスタンス」咎めるような声。「身分なんてくだらない。そう思いませんか。私の曾祖母はもともと出自不明の孤児でした。ティファ・ルダのディオノスが養子にしたというだけです」

 コンスタンスは目を見張った。「そうなんですか?」

「ええ、それに、私の曾祖父は流れ者です。それが、エスティエルティナと結婚した挙げ句に警備隊の長になったんです。私は身分なんてくだらないし、人間に階級を付けて差別する意味などないと思う。剣の腕があれば警備隊長になれるし、剣に選ばれればエスティエルティナになれるし、指導力があればエルヴェントラになれる、学問が得意なら学問所に入り、交渉力と調整力が認められれば料理人の息子で元流れ者でもエルヴェントラの筆頭秘書官になれる。それで、いいじゃありませんか。だから私に『様』をつけるなとおっしゃるなら、私にもつけないでください。よろしいですよね」

「いえ、それは――」

「それなら私にも考えがあります。今後一切、絶対、金輪際、親しくなんて呼んであげませんからね、コンスタンス『様』」

 前を向いたユリウスの肩が小刻みに震えている。コンスタンスは弱った。

「……だって、人の目というものがあるでしょう」

「人の目なんか私は気にしません」

「私は気にします」

「それじゃああなたの意見を尊重して、公式な場では様をつけてもいいことにしてあげてもいいですよ」

 わざとらしく、とても恩着せがましい言い方だった。

 そしてマイラはにっこり笑った。

「目を気にしなきゃいけない人がいない場所では、親しくお声がけを賜れる栄誉に浴させていただけませんでしょうか――コンスタンス?」

「……ええ」

 コンスタンスも微笑んだ。

「喜んでそうさせていただきますわ、……マイラ」

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