第11話
イメクラ
ピンサロを3日で止めてから、1週間後、彩香は鴬谷から徒歩5分のイメージクラブの面接に来ていた。そのイメクラは新宿駅中のラックに置いてある無料求人誌で見つけた。
イメクラにした理由はAVやピンサロをの仕事をしているうちにコスプレに興味が出たという理由だけだった。
君お嬢様風だね
一応見た目は品があったので、そのワードは聞き慣れていた。
芸名何にする?
また新たに考えるのが面倒だった彩香だったが、Vの芸名と被らずと後々、それこそ面倒な事になりそうだったので、アサミにした。
高校時代にノリが軽かった友人の名前だ。
そして、またまた「研修」を受けることになった。今回は出張系、つまりデリヘルのイメクラだったので、ラブホに店長と研修に向かった。
持ち物は消毒液だった。今回はおしぼりではなく、消毒液で消毒液してらさらに、シャワーも浴びるので安心した。
ラブホについて基本的な手ほどきを受けた。
まずは制服を脱ぎ、下にビキニを着込んでいたので。ビキニ姿で、店長と一緒にシャワーを浴びた。ボディーソープを手で泡立て、店長の身体を上から下にかけて丁寧に洗う。最後に竿周辺を洗う。
その際消毒液も使用するのだが、ただ消毒するだけでなく、消毒液で痛がる客は何らかの性病を持っているから性病を防げると教えてくれた。ただ、その言葉を100パーセント鵜呑みにした訳ではなかった。
何せ、Vでもピンサロでも性病を経験した女の子を何人も見てきたし、HIVの知識も多少なりとあったからだ。
シャワーから先に出て、店長の身体をバスタオルで丁寧に拭く。
ベッドにつくと、ローションでペニスをマッサージする。一応マニュアルのような紙は渡されたがら文章はほとんどなく、カリと袋を攻めろという図が描いてある程度だった。
そのローションだらけのペニスに彩香のあそこを擦り付けてついに素股をする。彩香は素股が初めてだった。当時まだ18歳の彩香がまず、私生活で素股をする機会はない。そのため、店長から丁寧に擦り方を教わる。
驚いたことに、研修だというのに、気持ちよかった。さらに驚いたことは、ほとんど、2回擦るごとに謝ってか故意にか1回は挿入されていた。これはほぼ本番ではないか?
こんな事では実際の客はもっと、、
そんな不安がよぎった。
それでも店長は我慢するのが大変だと言い、すぐ素股を止め、タバコを吸い始めた。この人にとってはこの研修は日常茶飯事だから、理性も抑えられる。普通の客にしかも欲求不満の客にそんな理性はあるのだろうか?
その日に指名があり、1人徒歩で指定のラブホに向かった。鴬谷だけあって、ラブホがたくさんありすぎて、始めは覚えるのに苦労した。
403号室か。
フロントで待ち合わせだと告げ、エレベーターで上がった。ここのラブホはイメクラと提携しているので事情は分かっている。
4階に上がるとその扉を軽く2回ノックする。
中から男が顔を出した。。
優しそうな40代前半のおじさんだった。初仕事にはびったりの男で、シャワー、ローションマッサージまでは研修通り進んだ。マッサージ中は
もっとマッサージが上手くできるようにならなきゃと思うくらい気持ちよく喜んでくれた。
しかし、素股をこちらがし始めると、
もう、我慢できない!
急に荒々しく馬乗りになり、挿入してきた。
止めてください!
言っても無駄だった。
それから1度も本番をシナイ人はいなかった。
デリヘルは実質ソープと変わらないということを知った。
けれど、
ごめんね〜ヤらせてくれてありがとう〜
と言われて嫌な気はしなかった。しかも気持ちよかった、、生でしたのが初めてだったからだ。
その日は5人を相手にしたが、ローションマッサージがほとんどなく、素股からエッチだけの人もいた。どの人とやってもある程度気持ちよかった。
別の日に地方テレビ局に勤めているという客が来た。その人はアサミである彩香を気に入ってくれて、いつしか毎日のように指名されるようになった。流行りだったクマのキャラクターグッズを毎回プレゼントしてくれた。
ある日いつも通り素股をしていると、いきなり電気マッサージ機を出して来て、彩香の股間に押し当てて来た。電マは好きになって来ていた頃だったから行為を楽しんだ。これはお店側からはピンクローターですらオプションでお金が貰えるNG行為だった。
電マ、素股、エッチを終え、いつも通りクマのキャラクターグッズを貰った後、男がシャワーを浴びている間に店に電話をかけた。
もちろん本番の話はしなかったが、電マを強要してきたと伝えると、従業員がやって来て、彩香は帰らされた。
その後その男がどういう対応をされたかは彩香は知らない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます